カクヨム式「シリーズ管理」
私がカクヨムに来て、作品をいくつか投稿した時点で、戸惑ったことの一つが、
「どうやらカクヨムには『シリーズ管理』という機能はないらしい」
という点でした。
シリーズ管理。
いくつかの作品を「これらは、まとまった作品だよ」とアピールするためのシステムだと思います。
私がカクヨム前に利用していた「小説家になろう」にはありましたし、おそらく、他にも同種の機能の備わった投稿サイトはあることでしょう。
作品数が増えてくると、自分のページの中ですら、作品が埋もれることになります。私などは、まだそこまで多くはありませんが。
特に、私のように他サイトから移ってきた場合。今後投稿したい作品が「頭の中にある」だけでなく「もう原稿も出来ている」という状態です。一度どこかで公開済みなので「大きな誤字脱字があれば誰かに指摘されているはず」という段階です。
これから続々と作品を投稿する予定がほぼ確定している、と言えるでしょう。
まあ「確定している」とまで言い切るのは――投稿する前から投稿した後のことを想像してしまうのは――、机上の空論かもしれません。『取らぬ狸の皮算用』かもしれません。
でも『転ばぬ先の杖』という格言もありますし、昔の偉い人の「戦いとは常に二手三手先を読んで行うもの」という名言もあります。
だから、かなり早い段階から「『シリーズ管理』がないのは、ちょっと不便だなあ」と思ってしまいました。
そのうちに、他の方々のページを見ているうちに、気が付きました。
たとえ「シリーズ管理」というシステムがなくても……。
近況ノートの中で、自分の作品をまとめる記事を書いていたり。
一つの作品として、作品リストを投稿していたり。
なるほど、自分で工夫して「シリーズ管理」の代わりを用意している方々がおられるわけです。
カクヨムでは、作品の中や近況ノートの記事の中からリンクを張れるので、それを生かした使い方ですね。
ならば、私も見習ってみましょう。
私は近況ノートも毎日のように書くスタイルなので、近況ノートの記事として用意しても、すぐに埋もれてしまいそうです。後者の方が良さそうです。
ということで、作ってみました。
『こんな作品を書いています ――自称「ウイルス作家」の執筆紹介――』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889276921
正直なところ。
こうしたものをカクヨムで最初に見た時には「なんだろう、これ」と思う気持ちもありました。
もしかしたら皆様の中にも、
「自分の作品リストを一つの独立した作品として投稿するのは、筋違いなのではないか」
と、悪印象を持たれる方々もいるかもしれません。
その意味では、こうしたものを投稿するのは良し悪しかもしれません。
でもカクヨムを使っていくうちに、私個人としては「これ、便利だな」と思うようになったのです。
このエッセイでも以前に書いたように、私は、星やハートをいただいたら「どんな人が評価してくださったのだろう?」と気になって、その
そんな感じで、とりあえず『その人』を知るために作品を読もうとした時。
作品数が少ないならば困りませんが、数が多いと「どれから読んだらいい?」と迷ってしまう場合もあるわけです。
そんな時。
作者自らが作品を分類して、リストとしてまとめていたら……。便利ですよね。
まあ私の場合「小説家になろう」で他の方々の作品を読む時に――と言ってもあちらでは読む機会は少なかったのですが――まずマイページの「シリーズ」を見ていたので、ある意味、その習慣を引きずっているのかもしれません。
でも、もしも私と同じような感性の方々もおられるのであれば、やはり、自作リストは用意しておいた方が良いのだろうと思いました。
以前に、このエッセイの最初の方――『エピソードの続きが書けない……』――で「運営側が用意したマニュアルよりも利用者側が書いたものが……」という話をしましたね。あの時は『素晴らしいことだと思います』なんて月並みな言葉でしか表現できませんでしたが、今ならば、もう少しマシな言い方が出来そうです。
というのも。
今回の「シリーズ管理」の件――利用する側が各自で代わりとなるものを用意してしまうという例――が、ある種、似た方向性だと感じたからです。
それで、ようやく自分の感覚が具体的な言葉になったのですが……。
なんかこう、カクヨムって「利用者参加型サイト」って感じがするんですよね。
いやいや、どこの投稿サイトだって、作品を読んだり書いたりするという意味では、利用者が参加しているのは当然です。
だから言葉としては少し変ですが、それでも。
運営側から与えられたシステムを甘受してただ従うのではなく、利用者の方で積極的に上手く活かしている、それがカクヨムではないか、と思ったわけです。
そうした雰囲気を、「カクヨム初心者」として、現在の私は感じているのですが……。
皆様は、どうでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます