今年はどうなる? カクヨムコン vs なろうコン!(2021)

   

 昨年12月に「3ヶ月も音沙汰なし! 今年はどうなる? カクヨムコン vs なろうコン!」や「昨日エッセイ書いたばかりだったのに ―― 今年はどうなる? カクヨムコン vs なろうコン!(part2)――」というタイトルで書いたことがあったので、今回は「今年はどうなる? カクヨムコン vs なろうコン!(2021)」としてみました。



 11月最後の週末です。

 もう間もなく12月となり、カクヨムコンの応募期間も始まりますね。

 このエッセイでも書いてきましたが、私は「第7回カクヨムWeb小説コンテスト」には参加せず、「カクヨムWeb小説短編賞2021」の方だけ応募するつもりです。

 特に私の場合、短編は投稿直後だけよく読まれて、その後はほとんど読まれなくなる。だから期間中の読者評価が参考にされるコンテストに既存作を応募しても無駄。これまでの経験から、そう感じているのですが……。

 新設された「実話・エッセイ・体験談部門」。こちらには、過去に投稿した2作品を応募しておこうと考えています。

 もしかしたら新作も投稿・応募するかもしれませんが、他にも書きたいもの・書くべきものはたくさんあるので、はたして新作エッセイを書いている余裕があるかどうか。

 一応「いずれ短いエッセイにしてカクヨムに投稿しよう」と考えているネタは3つあるのですけどね。どれも珍しい体験ですが、小説にしたら物語としてはありきたりで陳腐だったり、逆に珍しすぎて小説としても非現実的と思われたり。だから小説のネタには使えず、エッセイにするしかないお話です。

 一つは数年前に病気で入院した時の出来事、残り二つは10年以上昔にアメリカで経験した恐怖体験。前者が「小説としても非現実的」、後者が「小説としてはありきたりで陳腐」という感じです。


 それはそれとして。

 私にとって、今年のカクヨムコンのメインは「カクヨムWeb小説短編賞2021」の「短編小説部門」。これに関しては、毎週少しずつ条件を変えて、自主企画も開催するつもりでいます。

 去年の「カクヨムWeb小説短編賞2020」には、手持ちの短編を出来る限り応募しましたが、上述の「期間中の読者評価が参考にされるコンテストに既存作を応募しても無駄」という感覚があるので、今年の「短編小説部門」に応募するのは、カクヨムコン期間中の投稿作品のみ!

 だから私の応募数は、去年と比べてグッと減ります。それでもカクヨム未投稿の短編ストックが結構あるので、だいたい去年の1/4くらいになりそうです。



 以上のような個人的な応募予定は、あくまでも前置きですが、その中でも『応募数』という言葉が出てきたように「今年のカクヨムコンの応募総数はどれくらいになるのかな?」というのが、今回の主題です。

 カクヨムコンは、だいたい1万規模のコンテストだと私は認識しているのですが、同じく1万規模のコンテストが、毎年「小説家になろう」でも開かれています。

 ネット小説大賞、通称なろうコンです。

 そちらは、今年は12月上旬開催と前々から言われており、昨日、応募要項が発表されて、今年の応募期間も確定しました。

 それも含めて、最近4年間の両者の応募期間を記載してみます。


 カクヨムコン4 2018年12月1日から2019年1月31日

 カクヨムコン5 2019年11月29日から2020年1月31日

 カクヨムコン6 2020年12月1日から2021年1月31日

 カクヨムコン7 2021年12月1日から2022年1月31日


 第7回ネット小説大賞 2018年10月26日から2019年2月4日

 第8回ネット小説大賞 2019年10月28日から2020年2月4日

 第9回ネット小説大賞 2021年3月1日から2021年5月31日

 第10回ネット小説大賞 2021年12月1日から2021年2月28日


 応募期間は、それぞれ約2ヶ月と約3ヶ月ですね。

 2018年と2019年は、カクヨムコン開始時点で既にネット小説大賞(なろうコン)は始まっており、カクヨムコンが終わって数日後にあちらも終了。完全に重なっていました。

 今年は開始日が同じで、こちらが終わって1ヶ月後にあちらが終了。やはり重なっています。

 このように、両者のコンテストは同時期に開催されるのが普通なのですが、例外が前回。ネット小説大賞(なろうコン)の開催が遅れに遅れたため、カクヨムコンが完全に終わった後、3月になってから始まりました。

 3月といえば、下旬にはカクヨムコンの中間選考結果が発表されます。最終結果発表は5月31日のお昼頃だったので、同日午前10時までのネット小説大賞(なろうコン)にはギリギリ間に合いませんが、それでも中間選考の段階で落ちた作品ならば、カクヨムコン落選を確認してからネット小説大賞(なろうコン)に応募できる状況でした。


 以上を踏まえた上で……。

 それぞれの応募総数です。


 カクヨムコン4 8,281( 3,708 + 4,573 )

 カクヨムコン5 10,229( 4,724 + 5,505 )

 カクヨムコン6 14,949( 7,188 + 7,761 )

 カクヨムコン7 ????


 第7回ネット小説大賞 9,376

 第8回ネット小説大賞 9,316

 第9回ネット小説大賞 14,271

 第10回ネット小説大賞 ????


 カクヨムコンの方は、長編と短編を合わせた数字で記載しています。

 私はカクヨムコン4当時、まだカクヨムに登録していないどころか、カクヨムという小説投稿サイトの存在すら知りませんでした。だから昔から1万規模のコンテストだと思っていたのですが、こうして改めて数字にしてみると、昔はそれほどでもなかったのですね。

 毎年少しずつに応募総数が増えている、という見方も出来るかもしれません。しかし前回は前々回の約1.5倍。これは「少しずつ」どころか「大きく跳ね上がった」と感じてしまいます。

 一方、ネット小説大賞(なろうコン)の方は顕著です。ここには記しませんでしたが第6回の応募総数も約1万であり、安定していたのに、いきなり前回で約1.5倍になりました。


 上述のように、前回のネット小説大賞(なろうコン)は、カクヨムコンと時期が重なっていませんでした。その影響がそれぞれのコンテストの応募総数に影響したのではないか、というのが、考えられる原因の一つです。

 カクヨムではエッセイや近況ノートなどでカクヨムコンに関して書いておられるユーザーがたくさんおり、そこでも「今年はなろうコンが開催されていないので、代わりにカクヨムへ来た作品もあり、カクヨムコンの応募総数がいつもより多い」という意見が書かれていました。

 理由の一つとしては、私も同意です。ただし、もちろん理由はそれだけではないのでしょう。

 例えば、私は最近、短編は小説投稿サイト以外のコンテストにも応募するようになったのですが、そうしたコンテントの総評で「今回は作品数が多く」という言葉を何回か目にしました。中には「ステイホームの影響で」と書かれているものもありました。

 外で遊べなくなった時期に小説執筆という趣味を始めた、あるいは、今までも小説執筆はしていたが今まで以上の時間を割くようになった。そんな方々が、世の中にはたくさんおられるのではないでしょうか。

 カクヨムコンやネット小説大賞(なろうコン)の応募総数の増加には、このようにステイホームの影響もあるのかもしれません。

 その影響が大きいのであれば、たとえ両者の時期が重なろうと、応募総数が元に戻ることはなく、今年も1万を大きく超える応募になるでしょう。


 そもそも。

 カクヨムコンとネット小説大賞(なろうコン)、開催時期が重なったからといって、同じ作品を片方にしか出せないわけではないのですよね。

 カクヨムコンの方は、第1回は重複応募禁止だったようですが、第2回以降は重複応募を想定した記述になっていたはず。特に今年は、それだけではわかりにくいと思ったのか、特設ページの「よくある質問」でも、


>他のコンテストに応募している作品を応募して良いの?


>問題ありません。ただし、カクヨムコンの結果発表前に、応募作品がカクヨムコン以外のコンテストで受賞した場合は選考対象外となりますのでご注意ください。また、すでに応募している他のコンテストの応募要項もご確認ください。


 と明記されています。

 一方、ネット小説大賞(なろうコン)は、第7回は重複応募禁止、第8回はOK、第9回は一部解禁。

 昨日公開された第10回の応募要項でも、第9回と全く同じ文面の


>複数作品を応募することは可能です。ただし、「小説家になろう」で開催されている他コンテストとの重複応募はご遠慮いただいております。なお、作品ごとの審査となりますのでキーワードは1作品ごとに設定してください。(重複応募されている作品につきましては、一次選考以降の審査はいたしませんのご了承ください。)


 という記述がありました。

 カクヨムコンは『「小説家になろう」で開催されている他コンテスト』ではありませんから、重複応募は『ご遠慮』されていません。

 なぜ『「小説家になろう」で開催されている他コンテスト』限定なのか。それについては以前も記したので、ここでは省略します。

 とにかく、カクヨムコンとネット小説大賞(なろうコン)の重複応募は、ルール上は問題ない、ということです。



 そんなわけで、数日もしないうちに、2つの大きなコンテストが始まります。

 年末年始の一大イベントです。楽しみですね!

   

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