本日11月22日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで ――かなり重要な大改修!?――

   

 前回の予告とは異なる内容でごめんなさい。

 今日の昼間に告知されていた「カクヨムからのお知らせ」が興味深いものだったので、その話を。


【事前告知】作品ページをリニューアルします

https://kakuyomu.jp/info/entry/works_renewal_2023


 作品ページといえば、まさにその作品の顔ですよね。

 今回わざわざ『大きな変更となるので、事前に皆様へリニューアルの意図と変更内容をご説明します』と書かれているので、よほど大きな改修を行う予定なのでしょう。


 まず「より作品情報がわかりやすいページに」の項目に、アップデート内容が箇条書きされています。


>モバイルファーストでいつでもどこでも使いやすいデザイン

>作品ページが「作品の顔」となるように、読者に情報を伝えやすいデザイン作者をもっと応援しやすく

>多様な作品に対応するため、目次はもっと見やすく、探しやすく

>コンテストや自主企画の情報にもアクセスしやすく


 一番目の冒頭に『モバイルファースト』という言葉もありますし、補足説明には『背景として、インターネットで小説を閲覧する環境は2016年から大きく変わりました。まだパソコンで小説を読む人も多かった当時と比べ、今では多くの人がスマートフォンを利用しています』という文章もあるので、おそらくスマホ用に大改修するのでしょうね。

 私個人はスマホでなくPCで利用しているので、ならば私には無関係な話題かもしれない。そうも思ったのですが、気になるのは『モバイルファースト』の『ファースト』の部分。もしかしたらスマホ優先ということで、逆にPCでは使いにくい仕様になってしまうのでしょうか?


 さすがにそれはないだろう、と思いつつ、改めて現状の作品ページを見てみます。

 PCで閲覧する場合、まず大きく表示されるのが作品タイトル。その下に作者名、応募中のコンテストや参加中の自主企画などが続きます。上記アップデート予定には『コンテストや自主企画の情報にもアクセスしやすく』というのもありましたが、PCで見る限りは現状でも十分アクセスしやすい状態ですね。やはりそこはスマホ版の話でしょうか。

 ただし『目次はもっと見やすく、探しやすく』に関しては、現状のPC版でも問題ありそう。例えばあらすじは長すぎると途中までしか表示されず、最後まで読むためには「続きを読む」をクリックする必要があるし、レビュー欄にも「おすすめレビューをもっと見る」があるのに対して、目次にはそれがなくて全部表示されてしまうのですよね。

 私はあれこれ色々書いているタイプなのであまり気にしていませんでしたが、もしもひとつの小説をずっと書き続けて数百話とかになったら、なるほど、このままでは目次から最新話へ行くのは大変。今回の「お知らせ」で書かれている通り『今までの目次では、目的のエピソードを探すために長いスクロールが必要でした』という状況ですね。ましてやスマホならば、PC以上に『長いスクロール』は不便だっただろう、と想像します。

 この「目次」に関して、自分が利用している他サイトはどうなっていたっけ、と思いながら、チラッと見てみると……。

 少なくともPCで見る限り、「小説家になろう」はカクヨムと同じ。全てのエピソードが「目次」として掲載されていますが、「エブリスタ」では違っていて、作品ページの「目次」欄に表示されるのは最初の5エピソードのみ。「もっと見る」をクリックすることで、全エピソードが表示される目次となります。

 元々「エブリスタ」は携帯関連から始まった投稿サイトらしく、例えば私が登録した頃には既に普通の小説投稿サイトだったにもかかわらず、おそらく昔の名残で、


>2.当社の定める携帯電話機を有しない方は当社の特別の承認を得ない限りエブリスタ会員となることができないものとします。


 と利用規約に書かれており、当時の私はスマホも使っていなかったので、登録前にわざわざお問い合わせをしたほどでした。

 そんなサイトなので、どこよりも早く『モバイルファースト』な対応となり、目次の省略表示もその一環だったのかもしれません。とはいえ、もしもカクヨムでも「エブリスタ」式で最初の数エピソードしか作品ページに表示されなくなったら、それはそれで不満の声が上がりそう。更新し続けている作品ならば、最初だけでなく最新話も目立つようにしてほしいでしょうし……。

 カクヨムで例を挙げるならば、例えば「コレクション一覧」。コレクションそれぞれの「含まれる小説」は、最初の2作品と最後の1作品が表示されますね。あんな感じで、作品ページの目次も「最初のいくつかを表示した後、途中は省略して、最新話も表示」みたいな形式になるのではないか、と私は想像しています。


 なお、先ほど「私はあれこれ色々書いているタイプなのであまり気にしていませんでしたが」と書きましたが、それはあくまでも目次に関しての話。現状の作品ページには、私も微妙に不満を感じている点はあって……。

 コレクション機能が導入された時に初めて気になったのですが、「参加した自主企画イベント」も、ずらりと全て表示されてしまう形式なのですよね。その作品を含むコレクションは「参加した自主企画イベント」より下に表示されるので、たくさんの自主企画に参加してきた作品の場合、長々とスクロールしないとコレクションまで辿り着かない。

 ここはなんとかしてほしいなあ、と前々から思っていました。今回のリニューアルを機に、例えば「参加した自主企画イベント」も「もっと見る」みたいな省略表示になるとか、コレクション欄がもっと上の見やすい位置に移動されるとか。そんな改修を期待しています。それも一応は『作品ページが「作品の顔」となるように、読者に情報を伝えやすいデザイン』『ユーザーの皆様が「作品を読むかどうか」の判断に使う重要な情報はなるべく見やすい位置に配置』の範疇だと思うので。


 今回の「お知らせ」のラストには、


>上記は改修内容のごく一部になりますが、他にも様々な改修を加えています。


 という記述もあるので、作品ページの表示レイアウトが大幅に変わる可能性もあるのですよね。

 しかも『2023年11月28日に作品ページをリニューアルします』なので、タイミングとしてはカクヨムコンの直前!

 作品ページの表示レイアウト次第で作品のアピールの仕方なども変わってくるでしょうし、大事な時期にそこが大改修されたら、結構な大騒ぎになるかもしれません。

 私自身は「作品のアピールの仕方」なんてあまり意識したことがなく、とりあえず漠然と「カクヨムではキャッチコピーが目立つ形式だからキャッチコピーが重要なのだろう」と思っている程度ですが……。

 先ほども他サイトの例として挙げた「エブリスタ」。そちらにもキャッチコピーに相当する「ひとこと紹介文」という項目があります。サイトトップの新着欄では作品タイトルより上に、作品タイトルよりも大きな文字で表示されるので「キャッチコピーに相当」と認識しているのですが、そんな「ひとこと紹介文」とは別に、60文字以内の「作者コメント」という項目もある。作品の設定ページ(作者が入力するページ)では「あらすじ」欄より下にあるので、あまり重要っぽくはないくせに、いざ読者から見える作品ページになると、作品タイトルや「ひとこと紹介文」よりは下だけど「あらすじ」欄よりも上に「作者コメント」が表示されている!

 キャッチコピーほどではないにしても、あらすじ欄よりも目立つ位置に60文字のアピール欄があるというのは、ちょっと興味深い形式ですよね。私は何も記入しないで投稿する場合も多いのですが、どこかのコンテストで一次通過以上の作品は「最終的には落ちたとしても、一応少しは評価されたはずの作品です!」というアピールの意味で、「エブリスタ」では「作者コメント」欄に記すことにしています。カクヨムではあらすじ欄の冒頭に記しているので、それと同じ感覚ですね。

 そんなわけで、作品ページの表示レイアウトが変われば、作品ページの中でどの項目が目立つのかが変わってくる。目立つ項目が変われば、そこにアピールしたい点を書くべきだから、アピールの仕方も変わってくるはず。カクヨムコン直前の「作品ページをリニューアル」というのは、かなり重要な話題だろう、と感じるのでした。

   

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