KAC2023、第3回お題は「ぐちゃぐちゃ」&「カク」企画第3弾発表

    

 昨日3月6日の正午、予定通りにKAC2023の第3回のお題が発表されました。


【3/8 11:59締切】KAC2023 第3回お題「ぐちゃぐちゃ」

https://kakuyomu.jp/info/entry/7th_KAC20233


 Twitterでお題発表ツイートの引用ツイートを見ると、今回は「難しい」と言っておられるカクヨムユーザーも多いようでした。「凄いお題」「抽象的」という反応も複数ありましたし、この難しさを「それでこそKAC」と好意的に受け取っておられる方々も。逆に「今年は簡単なお題が続く」という声もありましたが、それはごく少数だったようです。


 私自身も、抽象的で厄介なお題だと感じました。「本屋」「ぬいぐるみ」みたいに、最近の体験談も浮かんできません。

 とりあえず「ぐちゃぐちゃ」から真っ先に浮かんできたのは「くちゃくちゃ」。この二つを使って「くちゃくちゃ音を立てながら食べる恋人あるいは友人の様子が気に障って、殺してしまう。ぐちゃぐちゃの死体にする」みたいな物語を考えましたが……。

 これでは単なる残酷系ホラー。恐怖感の表現を得意とする書き手が書けば面白くなるかもしれませんが、私はそういうのは好きだけど苦手なので、私が書くのであれば、もっと何かひと捻りするべきでしょう。

 いくら即興で書くイベントとはいえ、これでは酷すぎる。そう思って残酷系ホラーは没にして、結局こんな物語を書いて投稿しました。


『彼女が彼と別れた理由』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654075669170


 私としては上述の残酷系ホラーよりはマシだと思うのですが、読者の方々から見たらどうなのでしょうね。

 今回はお題を見たのが昼食後。洗い物などをしながら考えて、書き始めたのは確か午後1時前でした。投稿が「13:22」となっているので、執筆そのものは30分くらいだったはず。

 私にしては珍しい試みとして、地の文を全く入れず、会話文のみで構成してみました。その形式ならば短くなるはずであり、777文字チャレンジにも絶好の機会だと思ったのですが、最初に書き上げた原稿は848文字。そこから少し削って、無事に777文字で投稿できました。


 短いこともあって、かなり短時間で書けましたし、また文字数が「777文字」というギリギリなので、もっと余裕のある文字数でも投稿しておきたい、という気持ちが生まれました。

 そこでもう1作品書こうと思い、まずは「ぐちゃぐちゃ」という言葉について改めてしっかり考えるために、ネットでググってみたのですが……。

 検索ワードとして「ぐちゃぐちゃ」と入れようとした時点で、候補として「ぐちゃぐちゃ遊び」と出てきます。興味をひかれてそちらを検索すると、小さな子供の遊びの話。

 なるほど、そういう概念自体は昔からありましたし、簡単に理解できたのですが、それに対して「ぐちゃぐちゃ遊び」というきちんとした一般用語があるのは初めて知りました。

 しかも「ぐちゃぐちゃ遊び」に付随して「ぐちゃぐちゃ遊び教室」というのがたくさん出てきて、もっと驚きました。最近ではわざわざお金を出して「ぐちゃぐちゃ遊び」をさせに行くのか、と。

 私が小さい頃は、習い事の定番は習字とか算盤とか、でもそれらは小学校にあがってからで、幼稚園までは知能教室くらい? でも今は「ぐちゃぐちゃ遊び教室」なのですね。時代も変わったのだなあ、という感慨です。


 ……などと考えていたら、ちょうど昨日、ひとつ前のエッセイ記事の応援コメントで、


>乳幼児からの情操教育でミレニアム以降注目されている幼児教育プログラム「ぐちゃぐちゃ遊び」


 という話をいただきました。

 おお! 「ミレニアム以降注目」ということは、私が知らなかっただけで、前々から有名だったのですね。

 考えてみれば、最近の話ならばネットやニュースでよく目にするとしても、10年前や20年前の方が、私の中でぽっかり情報が抜け落ちているのかもしれません。研究などが忙しかったり、日本にいなかったり、病気で入院したりしていた時期は、ネットのニュースすら見ていませんでしたからね。


 結局「ぐちゃぐちゃ」2作目の執筆は諦めて、ちょうど月水金は他サイトで長期連載している作品の更新日なので、昨日はその後そちらに注力していたのですが……。

 全て終わらせて、夜12頃、お風呂に入っている最中さいちゅう

 ふと「去年『第六感』のお題で書いたみたいなパターンなら『ぐちゃぐちゃ』も簡単に書けそうだな」と思いつき、頭に浮かんできた物語がひとつ。

 入浴後ベッドの中で、1時間くらいで書いて早速投稿しました。


『ぐちゃぐちゃを見て困った男』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654103217223


 先ほど「去年『第六感』のお題で書いたみたいなパターン」と記したように、昨年の3回目お題で投稿した作品と、同じキャラクターを用いています。

 KACは連作短編で参加する方々も結構おられるので、昨年の別作品と同一世界観というのもアリだろう、と考えました。まあ「連作短編で参加」にしても前年から跨ぐのは珍しいかもしれませんし、そもそも私としても連作短編っぽくするのは初めての試みです。

 ちなみに、その「昨年の3回目お題で投稿した作品」はこちらになります。


『そう来ると思ったぜ!』

https://kakuyomu.jp/works/16816927861442323474



 KAC2023の第3回に関しては以上として。

 カクヨム誕生祭全体としては、本日「カク企画」第三弾の告知がありました。


【7周年「カク企画」第三弾】YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」×「カクヨム」R.B.ブッコローの二次創作短編募集(4/15まで)


https://kakuyomu.jp/info/entry/7th_Yurindocollaboration


 二次創作のコンテストだそうです。

 去年のカクヨム誕生祭でも「田原総一朗で『二次創作』」という企画がありましたね。去年の企画を田原総一朗氏とのコラボと考えれば、コラボ二次創作が今後、カクヨム誕生祭の恒例企画の一つになるのでしょうか。

 今年のコラボ二次創作は、有隣堂という書店とのコラボです。第一回のお題が「本屋」だったのも、この「書店とのコラボ」という企画が待っていたことと関わるのかもしれませんね。

   

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