5月26日の「カクヨムからのお知らせ」(中編)――寄せられた「おねだり」候補――

   

 本日5月26日の『叶えるお願いはどれ!? カクヨム4周年おねだりアンケート「おねだり賞」結果発表!』というお知らせ。実現に向けて動き出した『投稿作品のまとめ機能』以外にも、興味深い記述がありました。


>寄せられた「おねだり」候補

>今回候補に挙がったおねだりには次のようなものがありました。


 として書かれていた部分です。自分以外のカクヨムユーザーの方々が何を願っているのか、というのを垣間見ることが出来ます。



 まず『機能編』として。

 採用される『まとめ機能』以外に、二つの意見が提示されていました。


>カクヨムで画像が表示できるようにしてほしい

>・挿絵や図を入れられる機能があるといいと思います


 絵が描ける人には、これ、欲しい機能でしょうね。いや、絵なんて描けない私でさえも「あったらいいな」と思いますから。

 例えば私の場合、異世界ファンタジーとして「その世界で歌われている歌が、微妙に伏線になっている」という作品も書いており、歌詞だけでもいいのですが、わざわざ曲までつけたことがあります。

 ついでに「作中の登場キャラが即興で作った」という設定の歌まで、作曲してしまいました。自分の作曲センスの乏しさを棚に上げて、

「こ、これは作者じゃなくて、このキャラクターの作曲センスだから……。敢えて『そういうセンスがない』というキャラ設定にしたから……」

 と押し付けることが出来るので、気楽に『作曲』できました。

 これを楽譜という形で「小説家になろう」や「エブリスタ」では、挿絵機能を使って作中に挿入できますが、カクヨムでは無理なのですよね。

 現状では、画像のURLを記入しても、それがリンクにすらなりません。近況ノートではカクヨム外にもリンクが張れるのに、投稿作品の中では、カクヨム内のURLのみがリンクとして機能する、という仕様になっています。

 せめてクリックしただけで画像ページにジャンプ出来るのであれば、少しはマシでしょうに……。


>検索機能を強化してほしい

>・タグやキーワード検索をした際に、日間、週刊別での人気順検索ができるようにして頂きたいです


 これに関しても、考えさせられます。具体的には違う点ですが、私もカクヨムの検索機能に関しては、改良の余地がある、と感じていますから。

 このエッセイの中では、2019年12月13日の『検索機能に対する不満 ――カクヨムコンの話と絡める形で――』で記しているので、改めて述べるのはめておきましょう。



 続いて『企画・運営編』。

 全てに言及していくとキリがないので、気になったものをいくつか。


>ロイヤルティプログラムをもっと便利にしてほしい

>・カクヨムリワードの失効期限と最低換金金額を見直して欲しい


 ああ、これは! 言われてみれば、私も「そうだ、そうだ!」と声を上げたくなりますね。

 現状では、私は換金できませんから。

 せめて失効期限が2年ならば、あるいは、最低換金金額が2,000リワードならば、私でも換金できるでしょうに……。

 特に、最低換金金額。「3,000リワードは中途半端だから、1,000リワードにして欲しい!」という方々も、結構おられるのではないでしょうか。

 前にも書きましたが、金額の多寡ではないのですよね。ただ「WEB小説を書いてお金が入ってきた」というだけで、自己満足が得られるわけですから。


>ジャンルを見直してほしい

>・BLジャンルを作ってほしいです


 これも「言われてみれば」という感じです。

 カクヨムの作品ジャンルは12ジャンルに別れていますが、例えば「小説家になろう」では20ジャンル、「エブリスタ」では15ジャンルから選ぶ形になっています。こうして比較すると「小説家になろう」が圧倒的ですが、そこまで行かずとも、せめて「エブリスタ」と同じ15ジャンルくらいは欲しいところなのかもしれません。

 私の場合、具体的に欲しいジャンルは、例として挙がっていたBLではなく、「コメディ」ジャンル。

 恋愛の絡むコメディなら「ラブコメ」で構わないのでしょうが、愛だの恋だのが全く出てこない場合は、どうしましょう? SF要素やファンタジー要素が含まれていれば、そちらで投稿できますが……。

 適切なジャンルがないならば「その他」でしょうか。しかし現状では「その他」も「詩・童話・その他」ですから、コメディを「その他」として詩や童話と同じカテゴリに投稿するのは、少し抵抗があります。

 いっそのこと「その他」だけ「詩・童話」とは別にしてもらえたらいいのに……。いや、そんなことを言い出したら、それこそ詩がメインの方々は「詩は小説ではないから、『童話』と一緒にしないで!」と思っておられるのかもしれませんが。

 とにかく、ジャンルについては再考して欲しい、と私も思いました。


>新しいコンテストを開催してほしい

>・短編に関するコンテストが少ないので、短編にも焦点が当たるようにしていただけたら嬉しいです!


 これも「なるほど」です。

 カクヨムでは自主企画で短編に焦点が当たったり、それこそコンテストのように、お題が出されて短編が募集されたりもしますから、今まで私は、それで満足していたのですが……。

 コンテストならば、自主企画のような「ユーザー同士の企画」とは違って、もっと『公式』という感じがしますから、それに越したことはありません。小説投稿サイトによっては、短編コンテストが豊富なところも、結構あるのでしょう。

 私が登録しているサイトで言えば、「エブリスタ」がそうですね。最初に興味を持ったきっかけは別だったとしても、実際に私が「エブリスタ」を使い始めた理由の中には「短編のコンテストが頻繁に開かれている!」というのもありました。今は少し落ち着きましたが、最初のうちは結構なペースで書いて応募していたので(登録直後の約2ヶ月で16短編)、短編のコンテスト、よほど楽しかったようです。



 こんな感じで。

 ここで公開された皆様の要望は、私にとっても、なかなか興味深いものでした。

 今回の「叶えます!」には選ばれなかったとしても、こうしてユーザーの意見としてカクヨムに届いた以上、いつかは取り入れられる可能性もあるわけですよね。

 少しずつ改善されていくカクヨム、今後も楽しみです。

   

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