コンテストに応募するだけで ――続・星が少なくても宣伝してもらえる――

   

 前回の項目に続いて「星が少なくても宣伝してもらえる」という話です。

 あのように「トップページに自分の作品名が記載されることがある」と知ってから、トップページを見るたびに、自分の作品があるかどうか、探すようになりました。

 もちろん自分の目で追うのは大変なので、WEBブラウザでページ内検索です。作品名では何度も検索し直すことになるので、作者名『烏川 ハル』で検索しています。


 実は、こうした作業。「もっと早くからやっておけばよかった」と少し後悔しています。

 というのも――「星が少なくても宣伝してもらえる」という話からは少し外れますが――、おそらくページ下部の『エッセイ・ノンフィクションの週間ランキング』のところに、本エッセイ『カクヨムを使い始めて思うこと ――カクヨム初心者の視点から――』が記載されていた時期があるはず、と思うからです。

 カクヨムを利用し始めて一週間か二週間くらいで、ジャンル別のランキングページの存在には気づきました。だから、そちらは一日一回、見るようにしていました。すると四月の半ばに一度、本エッセイがエッセイ・ノンフィクションの週間ランキング3位になったことがあるのです。

 読者の皆様のおかげです、本当にありがとうございます。

 ところが当時、まだ私は「トップページでも各ジャンルの週間ベスト4は記載されている」ということを知らず……。

 惜しいことをしました。知っていれば、自分でも「大々的に宣伝してもらってる!」と確認できたはずなのに。


 こうしたランキングの話は「星が少なくても宣伝してもらえる」という主旨とは異なります。星評価をいただいた結果なのですから。

 では、何故こんな話を書いたかというと……。

 同じくトップページで「ランキング上位4作品」が記載されているものに、コンテスト応募作品がありますよね。実は、参加者の少ない「『アニメ新世紀宣言』体験談コンテスト」では、私もあのコーナーに載ったことがあります。だから、その経由で『烏川 ハル』を知った方々もおられるかもしれません。

 でも、普通の小説のコンテントならば、私のように「ウケが悪いのを承知で書いている」素人作家には、全く無縁のコーナーです。少なくとも、私は、そう思っていました。

 ところが……。


 5月8日、私がカクヨムを利用し始めてから約一カ月の出来事です(以下の諸々もろもろの数字は、保存してあるファイルで確認しながら記述しています)。

 当時、トップページで「開催中のコンテストをピックアップ!」として紹介されていたのは「ファミ通文庫大賞」「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」「『アニメ新世紀宣言』体験談コンテスト」の三つ。

 上でチラッと書いたように、その頃「『アニメ新世紀宣言』体験談コンテスト」に応募したエッセイはバッチリ記載されており――今では23作品中の19位なので圏外ですが当時は12作品中の2位でした――、そちらに関しては「また今日も」くらいの気持ちでしたが……。

 問題は「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」の方です。そこの一番左側に、応募した作品が載っていたのです。

「えっ? なんで?」

 それが、最初に思ったことでした。

 だって、私が「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」に応募していたのは「最も読んでほしい作品だけれど、あまり読まれず、評価もされていない。なんとなく自分でも理由はわかるが、構成から大幅に改修しないといけないので、そのままになっている」という作品でしたから。

 本来ならば「そんなものをコンテストに応募するな!」とお叱りを受けそうですが……。

 とりあえず、その時の私は、とても困惑しました。そして、もう一度、よく見直しました。

 そして、理解しました。

「上と下にあるコンテストとは、少し表記が違う。同じ4作品ずつでも、他の2コンテストとは違って、丸数字がついてない!」

 どういうことかというと。

 他の二つ――「ファミ通文庫大賞」と「『アニメ新世紀宣言』体験談コンテスト」――では、4作品の右上に、丸数字で1から4までの番号が付記されています。ところが「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」だけは、その数字がない。

 つまり。

 これだけは「ランキングではない」ということです。単純にランダムで応募作品を紹介しているだけだったのですね!


 ならば、これも『注目の作品』のように、ほんの一時的なものだったのでしょう。たまたま自分の作品が載っていたタイミングを目撃できたのは、幸運だったようです。

 当時「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」は、募集を開始したばかり。だからランキングではなく、ランダムで応募作品を紹介していたのではないか、と推測しています。


 この時、私の作品は★6。この時点で既に完結済(全45話)であり、こんな形で宣伝してもらわないと、作品を知ってもらう機会すら少ないような作品でした。

 ちなみに、同じく「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」応募作品としてトップページで紹介されていた他の三つは、どれも連載中。★0の作品もありました。

 完結済か連載中かも無関係で、そもそも星評価があるか否かも無関係だったようですね。『注目の作品』コーナー以上に「どんな作品でも宣伝してもらえる可能性がある!」という状況だったみたいです。

 なお、当然のように現在では、ランキング形式になっていますが……。このような「ランキングではなくランダムに紹介」状態は、少なくとも数日は続いていたようです。さらに二回、同じ作品が同じコーナーで紹介されましたから。

 参考資料として、それぞれの時点での私の作品の星の数、掲載された位置、他の作品の星の数、応募総数を記しておきます。


 一回目:私★6(一番左に掲載)、他作品★0、★27、★38、応募総数223作品

 二回目:私★8(左から三番目)、他作品★0、★3、★9、応募総数334作品

 三回目:私★8(左から四番目)、他作品★3、★8、★9、応募総数359作品


 今現在(原稿執筆時点)では応募総数は1,153作品となっているので、本当に「まだまだ少ない」という頃だったのですね。



 以前の項目で「コンテストに関して、私はガチ勢ではなくエンジョイ勢」と書きましたが……。

 こうやって「★0でもトップページに作品名が掲載される、宣伝される」という可能性を見ると。

 皆様も「とりあえずコンテストに応募してみよう!」という気になりませんか?

   

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