注目の作品 ――星が少なくても宣伝してもらえる――

   

 以前に、キャッチコピーに関するエッセイを記した中で。

 初めてカクヨムに来た時トップページを見て戸惑った、と書いたと思います。

 私のカクヨムの第一印象は「なんだかゴチャゴチャしていてわかりにくい。情報過多なトップページ」というものでした。

 もちろん『情報過多』というのは、裏を返せば「それだけ色々と親切に書いてくれている」ということでもあり、パッと見てそれがわからないということは、自分はトシなのだろう、とも感じました。

 実際、これくらいの方が良い、という利用者は多いのでしょうね。しばらく私がカクヨムに入り浸っている間に、いつのまにか「小説家になろう」の方もトップページが大幅にリニューアルされて、私的には『ゴチャゴチャ』『情報過多』と思える感じに――ちょっとカクヨムっぽい感じに――変わっていましたから。


 さて。

 最初は『情報過多』と思った私でも、慣れてくれば『色々と親切に書いてくれている』に変わります。特に「面白いな」と思うのは『注目の作品』というコーナーの存在です。

 これは、以前に書いた「カクヨムでは、作品を知ってもらう機会がたくさんある」にも関連するのですが……。

 この『注目の作品』というコーナー。

 ではどういう作品が選ばれるのか、はっきりとした情報源を、私は確かめておりません。ただ皆様のエッセイやら何やらを読んでいると「どうやら前日に一つでも星が入った作品が、ランダムに選ばれるらしい」という仕組みのようですね。

 真偽のほどは定かではありませんが、私は、この噂を信じています。いわゆる『人気作品』とは違う「ようやく一人の読者が星評価してくださった!」ような作品でも、結構記載されていますから。


 この『注目の作品』というコーナー。

 4段組で合計11作品が記載されています。

 最上段は2作品、下3段は3作品ずつなので、やはり最上段2作品の方が目立つのではないでしょうか。特に、左から読む横書き仕様である以上、最初に目につくのは、最上段2作品のうち左側だと思います。

 便宜上ここでは、目立つ順に、最上段左側を(A)、最上段右側を(B)、それ以外を(C)と呼びたいと思います。


 私が「自分の作品が『注目の作品』に入ってる!」と初めて気づいたのは、カクヨムを使い始めて25日目。しかも、一番目立つ『最上段左側(A)』でした。

 嬉しかったので、当然のようにページを保存しました。

 ちなみに、その作品の当時の評価は★3。本当に「ようやく一人か二人が評価してくださった」というレベルでした。

 ランダムである以上、自分の作品が『注目の作品』に入るのは、幸運なことです。そもそも、ここの表示は頻繁に切り替わるので「入っていたことを自分で確認できた」ことも幸運。まあそちらは「作品を知ってもらい、皆様に読んでもらう」という意味では――自分自身は新たな読者には成り得ないので――、どうでもいいことかもしれませんが。


 これを皮切りに、その後も何度か「自分の作品が『注目の作品』に入ってる!」がありました。数だけは書いていますからね。一種の『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる』かもしれません。

 カクヨムを利用し始めて、約80日。

 保存してあるファイルを数えてみたら「自分の作品が『注目の作品』に入ってる!」は、全部で15回でした。

 その間に投稿した作品数は47なので、だいたい三分の一に相当します。私がトップページを見ていないタイミングで記載されていた作品もあるでしょうから、ひょっとしたら、星評価された全作品が一度は『注目の作品』に入ったかもしれませんね。

 ともかく。

 この15回に関して「どの程度の星の数で、どこに記載されたか」という内訳を、ちょっと確かめてみることにしました。


 最上段左側(A):★3、★3、★13

 最上段右側(B):★3、★6

 それら以外(C):★2、★4、★5、★5、★8、★11、★15、★16、★25、★43


 やはり「評価が高ければ良い場所で紹介してもらえる」というわけでもないようですね。ランダムだという噂、ますます信じたくなりました。

 ここに掲載されることの宣伝効果がどれほどなのか、実感できてはいませんが……。

 私自身、『注目の作品』コーナーで知った作品を「面白そう」と読みに行くことは結構ありますので、「きっと同じ経緯で私の作品を読んでくださる方々もいるはず」と信じています。

 皆様の作品も、皆様自身が知らない間に『注目の作品』として宣伝されているのではないでしょうか。

   

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