運営様の迅速な対応に驚きました! ――「近況ノートにおける宣伝」補足――
前回の記事では、近況ノートやプロフィール欄での宣伝はどこまで許されるのか、第13条(営利目的利用の禁止)には抵触しないか、という話をしました。
> この点、カクヨムにお問い合わせして確認してみよう、と前々から考えています。ちょうど近々お問い合わせメールを送ろう、と予定していたタイミングだったので
とも書きましたが、あの段階ではまだメールを送る前でしたので、私の考え――エッセイとしての結論になるような――は、特に書けませんでした。
予定通り、昨日カクヨム運営様にお問い合わせメールを送り、その返事もいただきましたので、今回それについて書こうと思います。
カクヨム運営からの返答、という本題に入る前に。
実は私は、同時に「小説家になろう」の方へも、似たようなお問い合わせをしましたので、それについて少々。他の小説投稿サイトと比較することは、このエッセイ全体のテーマというか特徴というか、そんな感じですからね。
さて、「小説家になろう」へのお問い合わせ。あくまでも『似たような』であって、微妙に違います。
あちらでは近況ノートではなく活動報告という名称ですが、その活動報告やプロフィール欄などで、例えば他サイトにおける電子書籍のような話を書いたら宣伝行為に相当して規約違反になるのか。そこが基本なので、おおまかな点としては、こちらカクヨムにおける質問と同じなのですが……。
実は、あちらでは、マニュアルの中に関連する項目があります。「はじめ方」「活動エリアから探す」「投稿後の小説管理」といった感じで続いていくマニュアルの6番目、「小説力アップのために」という項目です。
この「小説力アップのために」は、さらに「読者数のチェック方法」と「小説の宣伝」とに分かれており、その「小説の宣伝」の中にある「宣伝に関するQ&A」です。
少し引用してみます。
>Q.出版や電子書籍化の宣伝も同じように行なって大丈夫ですか?
>A.外部サイトで有料コンテンツの宣伝を行う際は、外部サイトの規約に従ってください。
>小説家になろう内では、「アフィリエイト広告のリンクを貼る」など宣伝活動自体に収益が発生するやり方は禁止しております。
>また、「作品購入ページへのリンクを貼る」行為についても、営利目的の活動として制限しております。
>書籍情報の紹介ページへのリンクは問題ございません。
この『「アフィリエイト広告のリンクを貼る」「作品購入ページへのリンクを貼る」が禁止』『書籍情報の紹介ページへのリンクは問題ございません』は、前回の記事で記した、
「カクヨムで禁止されている宣伝行為というのは、あくまでも『商品を直接購入できるページのリンクを記載する行為』のことらしい」
というのと合致しますね。「小説家になろう」の方では、それをマニュアルで明記してくれている、ということです。
ならば、質問するまでもなく、「小説家になろう」の方では、プロフィール欄や活動報告で宣伝して構わないはず……とも思ったのですが。
そもそもこれ、基本的なマニュアルなのですよね。「投稿後の小説管理」と並んでいる「小説力アップのために」の中で書かれている話です。
ということは、これって「小説家になろう」投稿作品に限った話、つまり「小説家になろう」初出の作品が出版されたり電子書籍化されたりした場合の限定なのではないでしょうか? 「小説家になろう」を経由していない作品を宣伝したら「無関係なものを宣伝するな!」と怒られるのではないでしょうか?
そう心配したために、その点――「小説家になろう」を経由していない作品にも適用されるルールなのか――を確認するために、お問い合わせしたのでした。
さて。
両運営様へのお問い合わせメール、昨日の夕方5時以降に出す形になったので、
「もう本日の受付は終了しているだろうから、お問い合わせの受理自体が明朝だろう。それから三日以内くらいに返答だとすると、ギリギリ今週中にお返事もらえるくらいかな……?」
と思っていたのですが。
昨日は夕方以降、私自身が他サイトの関連で忙しく、夜遅くになって、ようやくメールチェック。すると、どちらの運営様からも既に返答が届いており、驚きました。
夕方5時以降でも受け付けて、その日のうちに対応してくれるのですね! 別に不具合やら何やらではなく、ただの質問だったのに!
ちなみに、メールの時刻を見たら、「小説家になろう」の方はお問い合わせから30分以内、カクヨムの方はお問い合わせの約2時間後でした。どちらも、本当に迅速な対応であり、ありがとうございます!
一応「小説家になろう」の方が先だったので、そちらから先に済ませてしまいます。
結論から言うと、
『活動報告や作品のあらすじ・前書き・後書き・ランキングタグ欄等、作品本文以外の箇所での告知である限り、対象の作品が「小説家になろう」に掲載されているかどうかにかかわらず問題ない』
とのことでした。『対象の作品が「小説家になろう」に掲載されているかどうかにかかわらず』ということなので、懸念していたポイントがクリアーされた形です!
面白いのは『活動報告や作品のあらすじ・前書き・後書き・ランキングタグ欄等、作品本文以外の箇所での告知である限り』という点ですね。作品本文の中では宣伝してはいけない、ということです。
この点、実はあらかじめ予想できた回答でした。というのも、「小説家になろう」ガイドライン「書籍化に関して」の中には「書籍化後の宣伝について」という項目があり、「規約違反となる行為」として、
>作品本文を使用しての宣伝
というのが明記されているからです。
おそらくこれは、商業作品の一部だけを『作品本文』として投稿して、続きを商業作品で読ませる形で「商業作品へ誘導する」というケースを想定して、それを禁じるためのルールなのでしょうが……。
厳密に考えると。
例えば、あちらでエッセイを書くとしたら、それも投稿作品になってしまいますよね。だからエッセイ本文の中で出版や電子書籍化などを告知してはいけない、ということになるはずです。
以上が「小説家になろう」の方の話でして。
続いて、こちらカクヨムの回答です。無断転載禁止となっているので、直接の引用は出来ませんが……。
こちらも『懸念していたポイントがクリアーされた形』になりました。
有料ページへのURLさえ記載しなければ、問題ないそうです。ただし「直接の販売ページ」云々という書き方ではなかったので、有料ページがあるようなサイトのURLを記載すること自体、問題になるかもしれません。
そう解釈してしまうと、前回のBOOK☆WALKER個人出版サービスへの誘導のケース(書籍化一覧ページを記載するように、という指示)と、少し矛盾してしまいますが……。あれはカクヨムが公式に連携しているが故の例外かもしれないので、一般的には、たとえ直接の販売ページではなくても、有料ページがあるようなサイトのURLを記載することは控えた方が無難だろう、と解釈しました。
カクヨム運営様からの回答メールの中には、もう一つ、禁止事項として書かれているものがありました。
カクヨム外の作品の一部をカクヨムに投稿して「試し読み」させて、続きを外で読ませることです。過剰な誘導行為に相当するそうです。
ほら、上記の「小説家になろう」で禁止されている「作品本文を用いた宣伝」の実態なのではないか、と考えた方法ですね。「小説家になろう」よりも具体的に書かれていると考えれば、この禁止事項は、とても納得できるのですが……。
実は、この点に関して、回答メールでは有料・無料の話が一切ありませんでした。有料云々が出てくるのは、これより後に出てくる「販売ページのURL」のところが初めてです。
もしも、この『過剰な誘導行為』というのが、無料作品にも適用されるのであれば、かなり気を付けないといけないでしょうね。例えば、最初から宣伝目的ではなかったとしても、カクヨムでは連載を中断して「続きは〇〇で連載しています。そちらで読んでください」という場合、たとえ有料作品ではなくても『過剰な誘導行為』になってしまいます!
しかし。
とりあえず、カクヨムメインで使っている限りは問題ないでしょうから、私には関係ない話として、今は気にしないことにするのでした。
それよりも。
今気にするべき点は、「小説家になろう」の方で感じた「厳密に解釈するならば、エッセイ本文の中で出版や電子書籍化などを告知してはいけない」ということ。さいわいカクヨムの方では「『作品本文』で告知してはいけません」とは書かれていませんでした。今回の話は『近況ノート上などで宣伝することは可能』となっています。
ならばエッセイの中でも、「試し読み」とかURL記載とかをしない限り、大丈夫だと思いますので……。
いったん話を区切って。
次回、カクヨム二年目の中間総括として、とても個人的な報告を書いてみます。
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