本日8月10日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで ――今日から始まったコンテストについて――

   

 今日からまた新しい短編コンテストが始まり、お昼頃に「カクヨムからのお知らせ」でもその旨が告知されていました。


【10/2締切】大賞はゲーム化! 1万字のアイデア小説を募集する「ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022」応募受付を開始しました

https://kakuyomu.jp/info/entry/game_audition_2022_start


 コンテストの予告は1ヶ月前に出ていましたし、本日0時から応募受付スタートだったで、コンテスト自体も「お知らせ」の12時間くらい前から始まっていました。

 ですから、既に応募している方々もたくさんおられるでしょう。

 私も日付が今日に変わるのを待って、いくつか既存の短編を応募しています。新作限定のコンテストではなく、応募要項にも『既にカクヨム上で公開されている作品についても、2022年8月10日(水) 00:00以降に、小説作成画面から本コンテストに参加することが可能です』と書かれていますからね。

 しかし……。


 正直なところ、一体どういうコンテストなのか、私にはよくわかりません。

 まず「ゲーム原案小説オーディション」という点。ほら、一口にゲームといっても、色々な種類があるじゃないですか。『ゲーム制作ソフト「Maker(ツクール)」ブランドと……』 という記述を読んで、最初はPRGツクールを思い浮かべて「PRGといえば、web小説によくある異世界ファンタジーの世界観。ならば、そのままRPGに出来そうな異世界ファンタジー短編が求められている?」と考えてしまったのですが、どうも違うっぽい。

 Gotcha Gotcha Games のページまで見に行ってみても、そのような既存の枠に囚われたゲームではなく、全く別の新しいゲームを作りたいという雰囲気が見て取れて……。

 ますます「どのようなタイプの作品が求められているのかわからない」と混乱が大きくなりました。

 そもそも先月の「お知らせ」の段階で、目立つように赤字で、


>「誰にも負けない、あなただけの突き抜けた発想」をテーマにした、1万字以内の短編小説を応募してください。


 と書かれていましたし、コンテストページでも『ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022』というタイトルの上に、


>どうしてそれを思いついた!? 誰にも真似できない”発想の勝利"を求めます。最も突き抜けた作品は、ゲーム化されます!


 と記載されています。

 ならば、あまりゲーム化という点にこだわらず、一番大切なのは「発想」なのでしょうか。

 だとしたら、ゲーム云々とは無関係に、どんな短編でも応募できてしまいそうなのですが……。


 今日の「お知らせ」を読むまで私は見落としていたのですが、本日の「お知らせ」だけでなく、先月の「お知らせ」でも、


>ゲーム制作に携わりたい方、自分の小説のメディアミックスを夢見る方、短編を書いてみたのでなにか応募したい方、そして単純に尖った作品(!)を書いたので誰かに見せつけたい方。


 と書いてあるのですよね。

 例えば私の場合「こんなこと思いついたんだけど、他の人にはどう思われるだろう?」という気持ちが短編執筆の動機になる場合が結構あります。実際にはありふれた発想だとしても、自分では新しいと思うからこそ、作品という形で発表しているのですよね。

 ならば『単純に尖った作品(!)を書いたので誰かに見せつけたい』は、気持ちとしては、かなりの作品に当てはまる。いや、それ以前に『短編を書いてみたのでなにか応募したい』だけで良いのであれば、まさに何でも応募できるではないですか!


 先ほど「私も日付が今日に変わるのを待って、いくつか既存の短編を応募」と書きましたが、昨晩の時点では「あんまりたくさん応募するのは恥ずかしいし……」と思って、10作品程度に抑えていました。「『ゲーム』コンテストだから、パッと見て『どうゲーム化すれば良いのかわからない』ような作品を出すのは恥ずかしい」とい気持ちがあったのです。

 しかし「自分の発想を見てもらいたい」という気持ちだけで応募して構わないのであれば、その恥ずかしさも撤回できます。「短編を書いてみたのでなにか応募」で良いならば何でもアリですし、たとえ発想は貧弱でも「この作品の世界観をゲームにしてほしい」という程度で応募しても大丈夫。恥ずかしいと思う必要ないかもしれません。


 そんなわけで、今朝になって、新たに数作品を追加応募しました。

 さらに、今回のエッセイを書くために「お知らせ」をよく読んでいたら、ページ右下にある『@kaku_yomuさんのツイート』が目に入りました。Twitterのカクヨム公式アカウントのツイートが表示されている欄ですね。

 そこにも今回のコンテスト関連のツイートが掲載されており、以下のような補足がツイートされていました。


>求める内容を端的に伝えるために「あなただけの発想」「作者の狂気」と表現していますが、別の言葉で言い換えることもできます。

>「こだわり」「性癖」「趣味」「偏愛」など、作者が一番やりたい、好き、他人よりも情熱を注ぎたいもの、それらを形にしていただくことが今回の趣旨です。


 おお!

『作者が一番やりたい、好き、他人よりも情熱を注ぎたいもの、それらを形に』というのであれば、世の中の大抵の小説は、これに当てはまるのではないでしょうか。

 例えば私ならば、ウイルスをネタにして、研究者時代の「情熱」と「こだわり」を組み込んだ小説はいくつも投稿しています。青春時代を過ごした京都を舞台にした作品も結構ありますが、それには当時の「情熱」や「こだわり」が反映されているはず。また、若くて健康だった頃の「趣味」が歳をとったら出来なくなったので、代わりに小説の中で昔の趣味――釣りや合唱――を扱っています。

 それぞれコレクションとしてまとめていますが、そういう作品を全て応募して良いのであれば……。

 まだまだ追加応募してしまうかもしれません。


 今回の「ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022」。皆様は、どのような作品を応募しましたか? 応募する予定ですか?


 このように、色々と自由な感じのコンテストですが、一つ気になる点もあります。

 応募要項の「選考方法」の項目には、


>一次審査はツクールチーム、カクヨム編集部によって行いますが、その際に読者による評価を参考値として利用する場合があります。


 と青字で書かれているのです。

『読者による評価を参考値として利用』というのは、カクヨムコン短編の『読者選考によるランキングを参考に』ほど具体的な記述ではありませんが、それに近い感じなのでしょうね。

 そもそも『利用します』ではなく『利用する場合があります』なので、本当に読者評価が関わるのかどうか、その点からして曖昧です。個人的な想像としては、応募作品が多過ぎた場合に読者評価で足切りするのではないか、と思うのですが……。

 そうだとしたら、内容的には自由度の高い――何でも応募できそうな――コンテストである反面、せっかく応募しても読んでもらえない作品が続出というコンテストかもしれません。

   

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