続々・カクヨムコンに参加したくなってくる ――ついに書き始めてしまいました――

   

 ついに書き始めてしまいました。

 構想だけ立てていた『スローライフで謎を解け、悪役令嬢!』を。


 最近カクヨムコン日記的な要素も濃くなってきた、このエッセイ。これで「カクヨムコンに参加したくなってくる」も3回目ですから、「カクヨムコン(2020年)私の参加状況」シリーズみたいに、こちらもシリーズ化ですね。

 これまで述べてきたように、現在優先させるべきは他サイト連載作品の執筆なので、私にはカクヨムコン向け作品を書いている余裕はないはず。でも書き始めてしまったのは……。

 少し前置きが長くなりますが、ちょっと私の執筆状況について書いてみたいと思います。前置きが長くなるのはいつものことですが、今回は特に長くなりそうです。

 他サイト連載作品は、紙媒体ではないので『書籍化』ではないですが、有料作品なので、考えようによっては商業作品。素人が商業作品の連載を抱えるといかにバタバタするか、という話になります。本当は私、自分に対しても他人に対しても、一番嫌いなのが「出来もしないことを『出来る』と言って引き受けること」なのですが……。


 この「参加したくなってくる」シリーズではなく「カクヨムコン(2020年)私の参加状況(その0)」で記したように、


> ちなみに、他サイト連載作品2話分というのは、私が理想とする執筆ペースです。毎日2話ならば3日目には6話書けることになり、4日目に6話まとめて推敲、5日目に同じく6話まとめて再推敲。これならば5日で6話分の原稿が用意できるわけです! 1週間で6話という想定ならば、2日も余裕があります!


 この「3日かけて6話執筆、6話分まとめて2日かけて2回推敲、合わせて5日で6話分の原稿用意」というのが、私の理想です。

 さらに言えば、これを月曜から金曜の5日間で出来れば、心に余裕を持って週末を過ごせる、と考えています。

 考えているのですが。

 現実は、そう甘くありません。


 まず「カクヨムコンに参加したくなってくる ――こんな長編を書いてみたい――」の時点。11月27日ですね。金曜日なので、理想の「6話分用意」に当てはめれば、用意し終わる5日目のはずなのですが……。

 その前の「用意」が、ようやく11月24日に終わったばかりでした。11月25日に新しい1話目を書き始めたものの、まだ心の中に「終わった」感があって、エアポケットに入ったような気分。このターンの2日目である11月26日は1文字も進まず(代わりに長文エッセイ書いていました!)、3日目である11月27日は「前々日の続きである1話目を書き上げて、2話目をほんの少しだけ書き始めた」という段階でした。

 11月26日と11月27日、2日続けて長文エッセイ書いている場合ではないですね。こうして振り返ってみると、ダメダメです。

「金曜までに、あまり進まなかったあ。その分、週末がんばろう。毎日2話どころか3話書けば、週末2日だけで6話書けるのだから……」

 頭の中に湧くのは、非現実的なプランです。ある意味ファンタジーです。結局、週末2日かけて1話分しか進みませんでした。つまり、月曜の朝の時点で「3話目をほんの少しだけ書き始めた」という段階です。

 ちょっと焦って、月曜と火曜の2日間で3話分くらい進みました。6話目の冒頭までです。これを水曜日に書き上げて、その日のうちに2回推敲という「悪い推敲の仕方」をして、12日2日の水曜日に、このターンが終了。そういえば、ちょうどこの推敲の間の「頭をリフレッシュ中」というのは、このエッセイでも「カクヨムコン(2020年)私の参加状況(その0)」の中で書いていましたね。


 このように、水曜日から水曜日なので、8日かかってしまった「6話分用意」。理想は5日間ですが現実的な期限は1週間なので、『現実的な期限』を1日オーバーしている時点で問題あるのですが、それでも「惜しい!」という気分でした。

 そして、次の「6話分用意」のターン。12月3日の木曜日から始まったわけですが……。

 また「終わった」感のエアポケットに入ってしまいました。12月3日も12月4日もこのエッセイを更新していますし、12月4日の「カクヨムコン(2020年)私の参加状況(その1)」で『昨日執筆、今日投稿』と書いたように、12月3日は5,000文字の短編を一気に執筆、12月4日は投稿して「読んでいただけるかな? 反応はどうかな?」とソワソワしていました。両日とも、他サイト連載作品の原稿は、申し訳程度に数百文字書いたのみ。当然、木曜と金曜の2日で1話分すら進みません。

 また「週末がんばろう。毎日2話どころか3話書けば、週末2日だけで6話書けるはず」と出来もしないことを考えますが、実際の週末は、2日かけて1話分に少し足りないくらいの進展具合。

 結局、理想の「6話分用意」の最終日、5日目となる月曜の朝の時点で、まだ2話目の冒頭。もう理想である5日間は諦めて、現実的な期限の1週間を考えます。

 5日目である月曜日。ようやく2話目が終わりました。

 6日目である火曜日。3話を書き始めるところから、4話目の途中まで進みました。1日で1話分以上書けたわけですが、これが出来るならば、もっと早くそうしておけば焦ることなかったのに……。

 現実的な期限である7日目、水曜日。もう無理です。たった1日で、4話目の途中から6話話の最後まで書いて、さらに2回推敲するのは、さすがに不可能と悟ります。

「せめて今日中に6話目の途中まで進めて、明日、残りを書いて推敲を……」

 そうすれば、前回と同じ『8日かかってしまった』で済むわけですが。

 実際には、水曜日は、5話目を終わらせるところまで。少しだけ「惜しい!」と言ってもいいのでしょうか?

 でも、まだ少し希望はあります。8日目に6話目を丸々書いて、さらに2回推敲も出来れば『前回と同じ8日』になるのですが……。

 8日目の木曜日、12月10日。6話目を書き上げた時点で、ふと手が止まりました。

「本当に、ここで区切っていいのだろうか?」

 場面としては、章の最終決戦。強敵相手に、逆転の兆しが出てきたところです。

 この後の展開としては、強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して、エピローグで今の章は終わり。『強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して』を次のターンの1話目、『エピローグ』を2話目に出来たらいいのですが、問題は『強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して』がピッタリ1話分になるかどうか。

 もしかしたら、そちらの冒頭を今回の6話目に回すか、あるいは、今回の6話目の終盤を次回の1話目の冒頭に回す必要が出てくるかも。

 さらに、『エピローグ』だけで1話分に足らない可能性も考えると、『強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して』から少し回す可能性も出てきます。バトルとエピローグの間には時間経過もあるので、そんな『少し回す』は嫌なのですが……。

 もしも、このように『強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して』回の終盤一部を『エピローグ』回へ移すのであれば、その分やっぱり、前倒しで今回の6話目の一部を次回の1話目『強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して』回へ回す可能性も出てきます。

 ということは、その『エピローグ』まで書き終わらないと、今回の6話目は用意できないではないですか!

 仕方がないので、6話目を書き終えた後、推敲作業に入らずに、次のターンの1話目を書き始めました。書き終わりました。『強敵を倒して、操っていた黒幕を倒して』まで、ピッタリ収まりました。でも、まだ油断は出来ません。『エピローグ』の方が「1話分に足らない!」という可能性もありますからね。

 そちらも書いてみました。「足りなくなるかも」は杞憂でした。各話3,000文字以上というのが基準なのですが、『エピローグ』だけで5,000文字近くなりました。もう『エピローグ』なので、かなり駆け足なのですが、それでもこの長さ。「これも書いておかなきゃ、あれも書いておかなきゃ」となるのですよね、章の最終話は。

 とりあえず。

 8日目である木曜日は、6話目に加えて次の2話分、全部で丸々3話分も書けたわけです! おそらく、この作品の執筆において初めての快挙でしょう。過去の作品ならば、これくらいは頻繁にあったはずですが。

 そして、一夜明けて。

 現実的期限を2日も過ぎてしまいましたが、9日目の金曜日。6話分の推敲に取り掛かる前に、また、頭が立ち止まりました。

「昨日書いた『エピローグ』、駆け足すぎないか? 情景描写とかモブの反応とか、今までと比べて省略し過ぎてないか?」

 肝心の『6話分の推敲』の前に、『エピローグ』――次のターンの2話目――の書き直しです。少し構成をいじって、書き足すべき部分を書き足したら、3,000文字以上のエピソード2つになりました。

 つまり、前日の『8日目である木曜日』は『全部で丸々3話分』どころか、3話分半くらい書けていたわけですね! まあ「どれくらい書けた」は自己満足としても、実質的には、次のターンのためのストックが3話分ある状態! 6話分ずつ用意しているのですから、3話分といえば、その半分です! これはすごく嬉しい!


 そんなわけで。

 現実的な期限すら2日オーバーしてしまいましたが、9日目である金曜日に2回推敲して「6話分用意」を終わらせた時点で、心に余裕が出来てしまいました。

「かねてから構想していたカクヨムコン向け新作『スローライフで謎を解け、悪役令嬢!』を書き始めるのは、今しかないのでは?」

 と。

 さらに言えば、上の方で『有料作品なので考えようによっては商業作品』と書きましたが、執筆してから掲載までの間に結構な時間がある――例えば挿絵の場所を打ち合わせたり実際にイラストレーター様に挿絵を描いていただいたり――という意味でも、他サイト連載作品は商業作品なのですよね。つまり、今頃「そろそろギリギリ!」と思って書いている原稿が、掲載予定日としては1月になるわけです。

 原稿を用意した時点でそれぞれの投稿予定日を改めて確認して「ああ、もうお正月も明けているのか」という気持ちになりました。心の中で早くも新年を迎えたことでも、私は「新作執筆開始は、今しかない!」という気分になったのかもしれません。


 ここまでが金曜日、つまり12月11日の状態です。

 そして昨日、12月12日。

 また「6話分用意」直後のエアポケットが訪れます。今回は(今回も?)、小説執筆ではなくエッセイに逃げた感じ。しばらく放置していた、合唱関連のエッセイを久しぶりに更新。『しばらく放置していた』のが気持ち悪いというだけでなく、他の方々のカクヨムコン参加作品を読むうちに音楽がテーマの一つらしき作品に出会ったことも、私の心が合唱エッセイに向いた理由かもしれません。

 でも今回の『エアポケット』は短くて。

 昨日のうちに、上記連載作品の続きも書き始めました。次のターンの4話目、新章の1話目です。それも今までのように「冒頭だけ書いてお茶を濁す」ではなく、その『次のターンの4話目』を、最初から最後まで書きました。

 さらに。

 前日の「新作執筆開始は、今しかない!」に従って。

 ついに『スローライフで謎を解け、悪役令嬢!』を書き始めたわけです!

 ……長期連載作品の新章を書き始めたタイミングで、全く新しい長編を書き始める。これって、まるで2長編を同時スタートさせるような感じなのですが、はたして大丈夫なのでしょうか? まあ、ダメならダメで止まるだけでしょう。


 長い長い前置きが終わって、ようやく本題です。

 正直、もう「カクヨムコンに参加したくなってくる ――こんな長編を書いてみたい――」から半月以上も経過しており、私の中での熱は少し冷めてしまいました。でも、あくまでも『スローライフで謎を解け、悪役令嬢!』に対する『熱』が冷えてきただけであり、「カクヨムコンに参加したくなってくる」は続いています。

 それどころか「最後まで書き上げてから投稿開始しよう」から「序盤だけでも先行投稿しようかな?」と思い始めているくらいです。

 本当にカクヨムコンの締め切りまでに仕上がるかどうかわかりませんが……。

 現実問題として、応募期間は1月31日まで。残り約50日です。

 とはいえ、短編ではなく長編ですから、一気に1日で投稿するべきではないでしょう。そう考えると、ギリギリの締め切りは、1月20日あたりでしょうか。

 例えば、毎日4話ずつ投稿ならば、ラスト10日間で40話投稿できます。10万文字以上を各話3,000文字程度で書くとしたら、30話では収まりませんが、40話あれば足りるはず。

 しかも『毎日4話ずつ投稿』として朝昼夕夜にすれば、朝の通勤通学の間に読む方々、昼休みに読む方々、学校や仕事が終わって読む方々、夜ベッドに入って読む方々の全てに対応できるはず。

 この想定で今から書くとなると、執筆期間は、約40日。『40話あれば足りる』ですから、毎日1話ずつ書いていけばピッタリですね!

 ……と思いながら、早速昨日は、1話目の途中までしか書けませんでした。最初は主人公の名前など固有名詞を考えるだけで手間取るから仕方ない、と自分に言い聞かせていますが、これはこれで言い訳な気がします。

 今回はフランス語系の名前で行こうと、前々から決めていました。昨日、まず妹の名前を「シンデレラと同じく『シ』から始まる名前にしよう」ということでシルヴィと決めました。続いて主人公、シンデレラの仏名であるサンドリヨンに因んで『サ』から始まる女性名を探して、サビーナとしました。ファミリーネームは『サビーナ』と語感が良さそうなので『ー』を入れることにして、でもサ行では始まらない名前。その条件で探してルーセルに決定。

 主人公はサビーナ・ルーセル、妹はシルヴィ・ルーセル。案外、命名は短時間で終わりました。

 ちなみに、お相手役のイケメン男性が登場するのは、まだまだ先。早くても3話目か4話目になりますが、ファミリーネームだけは先に決めておく必要があるので、『釣り』からとって――『タ』行で始まり『ラ』行も含む名前がフランス姓にあったので――、タルデューと名付けました。


 とりあえず昨日の時点では、書きかけの1話目は、主人公が妹をいじめる場面から始まって、少し説明を経て「私は悪役令嬢です」というところで終わる予定。

 ……というのが『昨日』の話ですが、本日その続きを書いて、予定通り「だから私は、自分のことを、悪役の貴族令嬢だと思っているのです」という一文で「第1話 だから私は悪役令嬢」を締めくくりました。約3,200文字です。

 あらすじ一行目の『貴族令嬢のサビーナは、自分を悪役だと思っている。母の期待に応えるため、嫌々ながらに妹を虐める毎日だからだ』という内容、そのままですね。

 正直、1話目の掴みとしては弱い気がしますし、これだけでは面白くない気もしますが、今のところ、これしか思いつきません。かなり先まで書いた後で「ここを冒頭に持っていこう!」と構成を入れ替えることも可能ですが、先ほど述べたように、その前に1話目だけフライング投稿しそうです。


 投稿ジャンルは異世界ファンタジー、カクヨムコン応募部門も異世界ファンタジーを予定しています。個人的には、作中の登場キャラの誰にとっても『異世界』ではないので「異世界ファンタジー」とは呼びたくないのですが、でもカクヨムのジャンル説明では『ここではない異世界を舞台にした』と書かれているように、我々にとっての異世界であれば、それは異世界ファンタジーなのですよね。

 あと応募部門に関しても、異世界ファンタジーは激戦区だから避けたいのですが、どうせ恋愛部門に出しても激戦区。しかも、女性主人公でお相手役の男性も出てくるものの、恋愛要素は薄い。ならば異世界ファンタジーに出すしかない、という判断です。

 そもそも最初から読者選考通過は諦めて「応募しておけば、応募しないよりは読まれる可能性が高い」という気持ちだけならば、『激戦区』云々は考慮する必要もないのですが……。『スローライフで謎を解け、悪役令嬢!』は、わざわざ「スローライフ」「悪役令嬢」をタイトルに含めた時点で「もしかしたら今までの作品よりは星が集まるかな?」と期待してしまうのですよね。実際に投稿してみたら、一瞬で期待が打ち砕かれる気もしますが。


 なお。

 現時点で一番恐れているのは、結局期限までに書き上がらずに、カクヨムコン応募を取り下げる必要が出てきたのに、取り下げが出来なくなること。病気や事故など、不測の事態は起こり得ますからね。特に、ある程度の年齢になると。

 それなら先行投稿の段階ではカクヨムコンに応募しなければいい。そうも思うのですが、ほら、そもそもの執筆動機が「カクヨムコンに参加したくなってくる」ですからね。投稿する以上は、やはり応募しておきたいわけです。

   

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