続々々・カクヨムコンに参加したくなってくる ――第1話の加筆修正および第2話の執筆――

   

 昨日に続いて「カクヨムコンに参加したくなってくる」シリーズです。カクヨムコンに参加したくて構想した長編『スローライフで謎を解け、悪役令嬢!』の執筆状況です。

 すでに第1話だけ先行投稿したくてウズウズしていますが、もう少し我慢です。せめて相手役であるイケメン男性が登場するくらいまで書いてから投稿開始しよう、と思っています。


 さて。

 その第1話は一昨日と昨日とで執筆し、その旨はこのエッセイでも書いたのですが……。

 改めて読み直すと「この第1話はダメだ」と思いました。主人公が悪役令嬢である、という内容なのですが、物語としての掴みとか面白さとか以前に、これでは作品の世界観が伝わらない、と気づいたのです。

 よくある中世ヨーロッパ風の異世界ファンタジーの場合。パッと見ただけでは、それが中世ヨーロッパを舞台にした歴史小説なのか、異世界が舞台のファンタジー小説なのか、わからない可能性があります。

 私は高校時代に世界史ではなく日本史選択だったので、あまり『中世ヨーロッパ』の知識に自信がありません。でも『中世ヨーロッパ』ならば、読者から「これはおかしい」とツッコミを受けても「そういう世界観です」と言い切れます。だから私としては、早い段階で「これは現実の中世ヨーロッパではなくファンタジー世界です」と明示しておきたいわけです。もちろん投稿ジャンルは「異世界ファンタジー」なのでそこを見ればわかりますが、作品ジャンルを見ずに読み始める方々もおられますからね。

 一番簡単に「現実世界ではない」と示すのは、転生者あるいは転移者を登場させることですが、この作品には出てきません。次善の策として、現実にはありえない魔法やモンスターを利用する、というのが、私のよくやる書き方。

 今回の作品は「冒険・バトル」ではないので、モンスターは使えません。だから魔法の方を選択して、第1話の中で『魔法医』という言葉を出しておきました。昨日の段階では、それで十分と思っていたのですが……。

 一晩寝て起きてから読み直すと、これでは足りないのですよね。一言だけですから。しかも最初ではなく、かなり後半であり、読者に読み飛ばされる可能性も大。

 幸い、第1話は「妹が重たいトレイを運んでくる」という場面から始まっているので、ここに魔法の記述を加えることにしました。妹も魔法で浮かせることは出来るが、手で運んだ方が早いし、母親から「家事に魔法を使うな」と言われているので、腕の筋力だけで運んでいる、というエピソードです。

 これだけ書いておけば「この作品は魔法のある世界が舞台だから、異世界ファンタジーだろう」と読者の印象に残るはず。さらに「手で運んだ方が早いにしても、魔法で浮かせながら運ぶことは可能だが、妹は不器用なのでそういう併用は出来ない」と書くことで「妹は不器用です」という設定説明も出来ました。また、第1話の後半では「妹は擬似的な使用人」と明記しますし、後々の第2話以降で「基本的に庶民は魔法を使えず、魔法を使うのは貴族のみ」という世界観も披露するつもりなので、母親の「家事に魔法を使うな」という言いつけは、それに関わることになります。何よりも、この場面における『腕の筋力だけで運んでいる』という小さな記述は、最終盤で明かされる「家事をする間に妹は腕力が鍛えられていた」という大事な展開の伏線の一つになるでしょう。

 ……というわけで、わずか数行の加筆修正だけで、私は「これは良い」と大いに満足したのでした。あくまでも作者目線の自己満足であり、読者目線では「何それ?」と思われそうですが。


 続いて、第2話の執筆です。

 湖へ出かける話であり、どこから書き始めるか少し悩んだのですが、結局は「第1話で始まるはずだった昼食が終わったところから」という形にしました。主人公サビーナの妹シルヴィに対する気遣いから、第2話スタートです。

 主人公は立場としては悪役だが、内心では妹に対して思いやりもある、と強調したわけですが……。どうなのでしょう? 私としては『悪役』な主人公に対する読者の好感度アップを期待しているのですが、むしろ「わざとらしい」と思われて逆効果なのでしょうか?

 結局、湖に到着した場面までで「第2話 本当は違うルーセル湖」は終わってしまいました。約2,600文字、少し短い気もしますが、これくらいで良いのでしょうね。他サイト連載作品のような3,000文字ではなく、3,000文字で書いていくつもりなのですから。

 それに、これはこれで、後で少し書き足すことになりそうなのですよね。私の文章力では、明らかに描写が足りていない気がして……。一応はスローライフものですから、大自然の「のんびり・ゆったり」感は必須。でも上手く書けた自信はない。こうして書き始めて初めて気づいたのですが、描写力が要求されるから難しいのですね、スローライフものは。


 次の第3話は、いよいよ湖で釣りをする話。現時点での仮タイトルは「手竿と魔法竿」。

 現実世界にも通用する釣り話だけでなく、この作品の独自設定である「魔力で糸が伸びる竿」の話も出てきます。もしかすると読者置いてけぼりで、作者である私だけが楽しいパートかもしれませんが、とにかく書いていて楽しいエピソードのはずなので……。

 それは明日のお楽しみにしよう、と考えています。他サイト連載作品の原稿も進めないといけないですからね。

   

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