カクヨムを使い始めて思うこと ――六年目の手習い――

しばらく使っていない機能は忘れてしまう

　2021年3月30日に導入されたカクヨムのコレクション機能。

　皆様は、どれくらい活用していますか？

　私は今まで16のコレクションを用意しており「これでも少し多すぎるかな？」と感じていたのですが、今日ふと思い立って、さらにもうひとつ増やしてしまいました。

　ちなみに、今回のエッセイの冒頭部『2021年3月30日に導入された』の一言を書くために「コレクション機能の導入っていつだっけ？」と確認しようとして、このエッセイの目次を「コレクション」という言葉で検索。2021年3月30日に『「コレクション」機能、いよいよ導入されました！』というエッセイ記事があったので、その日付にしています。

　何年も前だったような気もするし、かなり最近だったような気もしていましたが、実際には1年8ヶ月前。まだ2年経っていないのですね。

　当時のエッセイ記事では『今日のところは、以下の11コレクションを作ってみました』と書いているので、私はわずか2年弱の間にコレクションもどんどん増やしていたようです。

　さて。

　前々からカクヨムはユーザー同士の交流が生まれやすいシステムだと感じており、それはこのエッセイでも書いてきたと思います。

　交流が生まれやすいということは、今までお名前すら知らなかったユーザーと知り合う機会も多いということ。そうなると「この方（かた）はどういう人なのだろう？」という興味から、様々な方々のユーザーページを拝見する機会も多くなります。

　文章としてはプロフィールを読むのですが、ユーザーページでパッと目につくのは投稿作品ですよね。特に最上段にある最新作と代表作。その★の数を見て、あまりに★が多すぎると「この方（かた）は人気作家だから、ファンもたくさんいるし、既にユーザー同士の交流も多いかもしれない。コメントのやりとりなどがこれ以上多くなったら大変だろうし……」と、ついつい遠慮したり萎縮したりしてしまう場合もあります。

　……と言ったら少し大袈裟ですが。

　でも少なくとも、新しく知ったユーザーがカクヨム内でどの程度の人気作家なのか。単純な好奇心として、私は気になってしまいます。

　投稿作品数が少ないユーザーならば、ユーザーページに全て表示されるので一目瞭然。そうでない場合も、おそらく代表作を見ればいいのでしょう。

　特にカクヨムの「代表作」は、今年1月に表示されるようになった当初、★評価の高いものが自動的に設定されるシステムでした。しかし「自分が読者にアピールしたいのは別の作品だ！」という不満のあるユーザーも多く、5月16日にシステム変更。現在ではユーザー自身で設定できるようになっています。

　私自身もその不満を感じていたくちなので、喜んで手動設定しているのですが……。

　逆に色々なユーザーのページを訪れる立場から見れば、上述のような理由で「★評価の高いもの」が自動的に表示されるのは便利だったのですよね。

　ということは。

　私のページを訪れた方々の中にも「この『烏川　ハル』の投稿作品のうち、最も★評価の高いのはどれだろう？」と気にしてくださる方（かた）がおられるかもしれません。

　少し残念なことに、私の場合、小説作品ではなくエッセイが★最大になっています。エッセイを読んでいただけるのも嬉しいですが、できれば小説も読んでいただきたいので、代表作はそちらに設定しています。

　つまり、代表作の欄で表示される作品と★評価最大の作品が一致しないユーザーです。

　ならば、初めて私のページを訪れた方々にもわかりやすいように、代表作とは別の形で「★評価の高いもの」を提示しておきましょう。

　そのように考えて今回用意したのが、こんなコレクションです。

　★の数ベスト10

　https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/collections/16817330650029442789

　300近い投稿作品の中から、長編も短編もエッセイもごちゃ混ぜにして、とにかく★の多い10作品をリストアップしたコレクションです。

　なおこのコレクションを作る際、自分の投稿作品から★の多い作品を探すために、いつものようにカクヨムの検索機能を利用しています。カクヨムの検索システムには「作者名を入れても作品がヒットしない」という不便さもありますが、私は作品のキーワードに【短編（烏川　ハル）】【エッセイ（烏川　ハル）】などを入れてあるので大丈夫。検索システムで「人気順」表示にすれば、★の多い作品が簡単に見つかります。

　ただし前にも書いた通り、厳密に★の多い順にはなりません。いつも思うのですが、その辺りがカクヨム式「人気」評価のアルゴリズムであり、ランキングや読者選考などで必ずしも★の多い順にならない仕組みなのでしょうね。

　とりあえず、このように用意した「★の数ベスト10」コレクション。コレクションの中で埋もれては意味がないので、少しでも目立つよう、固定コレクションにするべきですが……。

　既に4つある「固定されたコレクション」枠は使い切っていました。

　代表作および作品リスト

　https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/collections/16816927860190683056

　コンテストで一次選考・中間選考などを通過した作品

　https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/collections/16816452219400126428

　ウイルス関連作品

　https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/collections/16816452219400228301

　ミステリ作品

　https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/collections/16816452219400348448

　まず「代表作および作品リスト」は、代表作を自分で選べなかった頃に作ったもの。ならばもう必要ないかというと、私は代表作として推したい作品が2つあるので、いまだにコレクションとして残しています。ついでに「全作品リスト」も同じコレクションに入れています。

　これこそ一番の名刺がわりであり、固定コレクションのトップから外せません。

　2番目の「コンテストで一次選考・中間選考などを通過した作品」は、ある程度コンテストで評価された作品たち。コンテストガチ勢ならば「途中まで通っても最終的に落ちれば同じ」「落選作品なんてアピールしたくない」と思うかもしれませんが、私は一次選考通過だけで「少なくとも一次落選よりは評価されたのだから」と大喜び。他者から評価されたと思えば、それだけで自信作になります。

　せっかくなので、そういう作品は是非皆様にも読んでいただきたい！

　だから、これも固定コレクションから外せません。

　残りの2つは、作品内容でまとめたもの。まず「ウイルス関連作品」は、元ウイルス研究者としての自負から専門知識を含めて書いた作品たち。オリジナリティの強い作品ばかりのはず。

　また「ミステリ作品」は、子供の頃に「推理小説家になりたい」と思っていた気持ちを今でも捨てずに……みたいな意味もあるので、これもこだわりのある作品たちです。

　この4つの中からどれか1つ外すとなると……。

　まあ自分のアイデンティティという意味では「ウイルス関連作品」の方が「ミステリ作品」より遥かに上でしょうね。

　だから「ミステリ作品」と入れ替える形で、新しく「★の数ベスト10」を固定コレクションに加えることにしました。

　しかし。

　ここで小さな問題発生。

　コレクションの固定って、どこで操作するんでしたっけ……？

　作ったコレクションの編集ページを見ても、それらしき項目は出てきません。とりあえず何でもダッシュボード（ワークスペース）にあるだろうと思って、そこから「コレクション」のページに行っても、先ほどと同じ編集画面に行き着きます。

　おそらくカクヨムのトップページからマニュアルっぽいものを探せばわかるのでしょうが、それよりもググった方が早そう。「カクヨム　コレクション　固定」でGoogle検索したところ、一番上に出てきたのがカクヨムのヘルプセンターのページでした。しかもページそのものまで行かずとも、検索結果画面の2行表示の中に、

＞固定表示していない場合は、「公開プロフィール設定画面で選ぶ」を押すことで、投稿小説の上部にコレクションを固定表示させる事ができます。

　と必要な情報が書かれています。

　ちなみに検索結果には『このページに 2 回アクセスしています。前回のアクセス: 22/01/26』と付記されていたので、どうやら以前も同じページにお世話になった様子。ちょうど10ヶ月前にもやり方がわからなくなって、検索したのですね。

　時々少しずつプロフィールの文章を弄っているので「プロフィール編集」ページは頻繁に使っています。そこでコレクション関連の項目は見た記憶がありませんでしたが、これも忘れていただけ。

　今回プロフィール編集画面を開いた瞬間に理解しました。私はプロフィールを長く書き過ぎているので、その弊害として、表示されるべき他の項目が画面からはみ出るのですね。画面をドンドン下へスクロールさせると「Twitterアカウント」「コレクションの固定」「代表作の固定」という項目が出てきました。

　こうして無事、新しいコレクション「★の数ベスト10」を固定コレクションの上から3番目に設定できました。

　固定コレクションも4枠全て設定すると、かなりユーザーページがゴチャゴチャして見にくくなってしまいますが……。

　私の投稿作品の中で★の多い作品たちも、これで少しは目立つようになるでしょうか。

　久しぶりに利用したコレクション固定の機能。

　しばらく使っていない機能は忘れてしまう、と思ったのと同時に、こういうのを忘れやすくなるのも年をとった証だろう、と感じたのでした。