「カクヨムでの作品評価とコミュニケーションについて、ユーザーの皆様へ知っておいていただきたいこと」を読んで(その1)――読まずに★を入れるユーザーの存在――

   

 本日2020年10月19日、「カクヨムからのお知らせ」として『カクヨムでの作品評価とコミュニケーションについて、ユーザーの皆様へ知っておいていただきたいこと』という文面が掲載されました。

 これを読んで、いくつか思ったことがあるので、エッセイとして書いてみます。


 まず最初に私が「おっ! いいぞ、もっとやれ!」と拍手喝采したくなったのが、最後の方に書かれていた、この部分。


>なお、おすすめレビューや応援コメント、近況ノートでの作品・作者への誹謗中傷、過度な批判は禁止しています。また作品を適切に閲覧せずに★を付与する行為も禁止しています。

>カクヨムではこれらの行為が確認された場合は、修正警告、公開停止、アカウント利用停止などの対応を取らせていただきます。


 特に『おすすめレビューや応援コメント、近況ノートでの作品・作者への誹謗中傷、過度な批判は禁止』と『作品を適切に閲覧せずに★を付与する行為も禁止』は赤い太字で、『これらの行為が確認された場合は、修正警告、公開停止、アカウント利用停止などの対応を取らせていただきます』は、太字ではないものの赤く記されています。

 誹謗中傷などが禁止行為なのは当然として、私が個人的に嬉しく思ったのは、改めて『作品を適切に閲覧せずに★を付与する行為も禁止』と明言されたこと。

 カクヨムでは読者ランキング重視のコンテストが多いせいか、「とにかく★が欲しいから、きちんと他の人の作品を読まずに★を与えて、お返しの★を期待する」という人もいるようです。このような『期待』とは別に、作品内容とは無関係に最大限の★を与え合うことが慣例となっているグループもあるのでしょう。いわゆる相互評価というやつです。

 実際に私が相互評価グループの存在を実感する機会はないのですが、「そういう人々がいる」とか「カクヨムコンの時期は特に酷かった」といった話は、何度か目にしました。

 そろそろ今年も寒くなってきた時期であり、ならばカクヨムでは、カクヨムコンという一大イベントの開催が近づいてきた、と感じます。そんな時期だからこそ、あらかじめ釘を刺す意味で、このような声明が出されたのではないか、と想像してしまいました。


 なお、先ほど『実際に私が相互評価グループの存在を実感する機会はない』と書きましたが。

 カクヨムで活動をしていて「この人は読まずに★を入れているのではないか?」と感じたことはあります。二つの状況証拠が重なるような感じで。

 それは、とある自主企画に参加した時でした。参加作品数には制限がなかったので、企画概要に記された条件に合致する作品を選んで、複数の作品で参加させていただきました。

 すると、参加作品を加える度に「エピソードに応援」「作品に★」という通知が来るのです。私が参加作品を選び出して参加するのと、通知が来るのと、競争みたいな感じです。

 最初は「どんどん読んでくださっている!」と喜んだのですが……。こういう通知って、時間が経つと「〇〇時間前」になってしまいますが、直後ならば「〇〇分前」という短い時間単位になっていますよね。つまり、それを見れば、例えば同じ『3分前』の通知が大量にあれば、『4分前』と『2分前』の間となるわずかの時間に「それだけたくさん読んでいただいた」とわかるわけです。

「あれ? この人、ほんの1分の間に何万文字も読めるくらいの、速読なの?」

 少し疑問に感じました。状況証拠その1です。

 でも、これだけならば、本当に「凄い速読の人!」という可能性はありますよね。問題は、次です。

 その時の自主企画は、たまたま、★の少ない作品を集める企画でした。そのような企画に参加する際、私はキーワード欄に、企画参加時の★の数を記載することにしています。一応は参加中に★が増える可能性もありますし、後から「こいつ★多いのに企画内容きちんと読まずに参加してやがる」と思われたら嫌だからです。

 だから、この時も★の数を記載した上で参加していたのですが……。

 早速★をいただいた作品、ふと見たら、記載した★の数よりも少なくなっていたのです!

「あれ? 数え間違えて記載しちゃった?」

 慌てましたが、たまたま別ウインドウで以前の状態のを開いたままだったので、自分の間違いではないと確認できました。

 ならば。

 その企画の企画主様から「作品に★」という通知もありましたし、「企画主様が以前に★を入れていた作品で、今回その企画主様から★を減らされた」ということになります。

 よくよく確認してみると、一つではありませんでした。いくつかの作品――おそらくその企画主様が以前に★を入れてくださった作品の全て――において、同様の★減少現象が見られました。

 これだけならば「再読したら面白くなかったから評価を改める意味で★を減らした」とか「作品そのものというより私自身を嫌って★を減らした」とか考えることも出来ますが……。

 上記の状況証拠その1で「本当に読まれているのだろうか」疑惑がありましたからね。むしろ「読まずに機械的に★押してるから――既に自分が★押した作品かどうかすら確認していないから――結果的に★が減ってしまったのではないか」と想像したのでした。確かカクヨムのシステムだと、★3からさらに★押し続けると★1に戻りますよね。


 まあ1年以上続けていると、色々な人と出会うのがカクヨムだ、ということなのでしょう。

 別にカクヨムに限らず、相互評価の問題などは、どこのサイトでも起こり得る話だと思います。

 例えば私が最近登録した新しい小説投稿サイトでも、早くも相互評価で目立つ人々が出始めて、Twitterなどでは問題視する声も上がっています。私も相互評価に対しては反対派なので、そちらのサイトの話はそちらのサイトで、明日の夕方か夜くらいに、そちらの活動報告(カクヨムでいうところの近況ノート)で意見を記すつもりです。ちょっと活動報告に書けるような大きなネタがあるので、それにかこつける形で。


 ……と、他サイトの話をしてしまうと、話が大きく逸れるので。

 この辺りで一度区切って、改めて仕切り直して、本題に戻ろうと思います。

   

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