カクヨムを使い始めて思うこと ――六年目の手習い――

5月26日の「カクヨムからのお知らせ」（前編）――投稿作品のまとめ機能――

　本日5月26日、『叶えるお願いはどれ！？ カクヨム4周年おねだりアンケート「おねだり賞」結果発表！』というお知らせがありました。カクヨム誕生祭2020内で実施された『あなたの「お願い」叶えます！ 4周年おねだりアンケート！』の結果発表です。

　私も、このアンケートには要望を送りました。以前に『カクヨム誕生祭2020に関連して（その2）　――カクヨムへの要望――』で書いた話ですね。改めて確認してみると、

＞それは「自分のページの小説一覧の中で、自分が選んだ作品を一つ、目立つ位置に表示させる」という機能でした。

　となっています。

　今回は、まあ何となく覚えていましたが……。

　普通「アンケートで何を書いたか」というのは、きちんとメモでもしておかないと、忘れてしまうものです。少なくとも、当時の自分の心境、つまり「何をどう考えて、そういう要望を送ったか」という詳細は、絶対に忘れてしまいます。

　でも自分のエッセイを読み直して、色々と思い出すことが出来ました。なるほど、こういうことがあるから、エッセイというものは便利なのですね。

　……と、改めてエッセイの利点に気づいたところで。

　話を本題に戻します。

　今日のお知らせによると。

＞検討の結果、カクヨム運営が実現をめざすおねだりは…………

＞「投稿作品のまとめ機能」に決定いたしました！

　見た瞬間、「ああ、なるほど。ついにカクヨムでも『シリーズ管理』が導入されるのか」と、しみじみ感じました。大げさに言うのならば、感銘を受けました、という感じです。

　このエッセイでは、始めて一ヶ月も経たない頃。2019年4月28日の『カクヨム式「シリーズ管理」』の中で、早くも私は「カクヨムには『シリーズ管理』の機能がない！」と騒いでいますね。

　当時は「小説家になろう」とカクヨムしか使っていませんでしたが、その後、私が登録した「セルバンテス」（ただし近々サービス終了）と「エブリスタ」にも、同様の機能があるくらいです。私が使っている四つの小説投稿サイトのうち、カクヨムだけに存在しない機能、となっていました。

　だから「いずれはカクヨムでも導入されるだろう」と思っており、今回「なるほど」だったわけです。

　……と、そんなことを感じた上で。

　さらに、本日の「カクヨムからのお知らせ」を読んでいきます。

　ひとくちに『投稿作品のまとめ機能』と言っても、ユーザーの要望は色々あって、どうやら一概に『シリーズ管理』と決めつけてはいけないようですね。

　こう書かれています。

＞まとめ機能に寄せられたおねだり（一部）

＞・投稿作品をシリーズで分類できる機能が欲しいです

＞・公開済み作品の並べ替え、フォルダ分けの機能

＞・作品のリスト化機能が欲しい

＞・作品を目立つ場所に表示できるよう、並び替え機能が欲しいです

＞・短編をまとめる機能をつけてください

　おやおや。

　一番目と三番目、いや五番目もでしょうか。その辺りは私の想定していた『シリーズ管理』ですが、四番目は違います。どちらかといえば、私が要望として送った機能の方ですね！ しかも「並べ替え」となると、一つではなく複数を目立つ位置に移動できますから、よりグレードアップされた感じです。

　二番目も、前半の「公開済み作品の並べ替え」は私の要望に近く、後半の「フォルダ分けの機能」の方は『シリーズ管理』と考えて良さそうです。

　つまり、大別して二つの機能が混ざった形ですね。一緒くたに『まとめ機能』としているところに、最初、違和感がありましたが……。

　よく考えてみると、これらは「一つの作品、あるいは少数の作品だけを書き続けているユーザー」にはあまり関わりなく、「作品数が多いユーザー」だけが切実に要望するもの。その「作品数が多いユーザー」の要望を一つにしたのが『まとめ機能』ということなのかもしれません。

　今回の選定理由の一つとして、

＞なんといってもおねだりの数が多かったこと

　とありましたし、また、

＞以前より度々ご意見・ご要望などを通じて皆様のニーズは把握しておりましたが、本イベントの結果を通じて、改めて需要の高い機能であることを実感いたしました。

　とも書かれていますので、カクヨムには「作品数が多いユーザー」が、案外たくさんおられるのですね。

　ちょうど私は今、「作品数が多いユーザー」しか作者としては参加できない（読者としては誰でも参加できる）自主企画を開催中であり、

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897338496

　そちらの方で「企画を立てた時には『ほとんど誰も参加してくれないのではないか』と心配していたが、思ったよりも集まっていただけて嬉しい」と感じていたところだったので、それもあって尚更「作品数が多いユーザー」は案外たくさんおられる、と考えてしまうのでした。

　ともかく。

　私の要望も『まとめ機能』に含まれているようなので、パッと見た瞬間に胸をよぎった「『シリーズ管理』に決まったのであれば、私の願いは却下されたのか」という失望は、誤解だったことになります。まだまだ諦める必要はなさそうです。

　今回の「お知らせ」の最後の辺りには、

＞具体的な作品のまとめ方や機能の提供時期などはまだ未定です。

＞そのため進行状況については逐次ご報告しつつ、ユーザーの皆様からご意見を伺ってその内容を反映することで、開発を進めさせていただきたいと考えております。

　とも書いてありますからね！

　具体的に『投稿作品のまとめ機能』として挙げられていた五つの要望のうち、どれが実現されるのか。あるいは『投稿作品のまとめ機能』の一部として、複数が実現されるのか。

　今後に期待しましょう。