カクヨム誕生祭2020に関連して(その2) ――カクヨムへの要望――

   

 日頃カクヨムを利用していると、こうして欲しい、ああして欲しいという要望を感じることは、誰にでもあると思います。素直にカクヨムに対して要望を送れば良いのかもしれませんが、でも自発的にアクションを起こすほどではない……。

 そんな人々にとって、カクヨム誕生祭2020の中にある『あなたの「お願い」叶えます! 4周年おねだりアンケート!』は、良い機会になったのではないでしょうか。


 さて、今回のアンケート。

 もう送った方々、あるいは、これから送る方々。皆さんの『お願い』は、どんな感じなのでしょう?

 回答締め切りは、3月31日。だから焦る必要はありません。それまでにのんびり決めようと思いつつ、なんとなく私は、自主企画に関する要望を出そうと考えていました。

 作品の編集ページから自主企画を選択する際、目的の企画を探しにくい。企画が立てられた時系列順だけではなく、企画終了日順で探せたら、便利なのになあ、と常々思っているのです。


 これは、カクヨムを使っていて、あくまでもカクヨム内で感じたポイントです。

 しかし、他の小説投稿サイトにも登録していると「この機能、カクヨムでも実装してほしいなあ」という機能に出くわすことがあります。

 実は、すでに一度このエッセイの中で「この機能カクヨムにも欲しいですね」と書いたことがあるのですが……。

 つい先日、ハッと気づいて、私がアンケートの中で要望した機能。3月31日ギリギリまで待とう、という決意を翻してまで送った要望。

 それは「自分のページの小説一覧の中で、自分が選んだ作品を一つ、目立つ位置に表示させる」という機能でした。

 このエッセイでは、中間総括その1の中で「『セルバンテス』という小説投稿サイトにも登録してみました」という話と共に「あちらにあってカクヨムにないもの」として書いた機能でしたね。

 私自身も忘れていたそれを、なぜ急に思い出したかというと……。



 少し、いや思いっきり話は逸れますが。

 私がカクヨムを使い始めたのは、約一年前の春のことでした。さらに言うならば、現在の『烏川 ハル』という名前で活動を始めたのが――オリジナル小説の投稿という活動を始めたのが――、約一年半前の秋に「小説家になろう」に登録した時でした。そして上述の「セルバンテス」に登録してみた、というのが、約半年前の秋。

 つまり、約半年ごとに活動の場を広げているわけで……。この春、私は「エブリスタ」にも登録してみました。カクヨム登録の時と同じく新年度のスタートである4月1日に、と考えていたはずが、思い立ったら我慢できなくなって3月9日に。

 これで、私が現在利用中の小説投稿サイトは四つ、ということになります。さすがに、これ以上は増やせないのではないか、と今の段階では思っていますが。

 さて、その「エブリスタ」。「そういうサイトの存在を知ったので、とりあえず登録してみた」というわけではなく、「カクヨムで他の方々の作品を読むうちに『エブリスタ』に興味を持った」という感じでした。

 ほら、この作品は〇〇にも投稿しています、みたいな記載があるでしょう? あと自主企画でコンテスト一次選考通過作品を集めた際に、「エブリスタ」のコンテストの作品がいくつかあった、というのもあります。

 とにかく、そうやって「エブリスタ」にも掲載されているカクヨム作品をいくつか読んだ後なので、あらかじめ「エブリスタ」というサイトに対して、ある程度の印象――悪く言えば偏見――がありました。それは「恋愛ものがウケるサイトであり、女性ユーザーが多いサイトである」というイメージです。

 というわけで。

 カクヨムへ投稿した短編の中から「恋愛要素がある短編および恋愛要素はないとしても女性に読んでもらいたい作品」を選び出して、「エブリスタ」登録直後に、いくつか投稿してみました。

 余談ついでに。

 登録数日後の各作品のPVは、ジャンルごとに比較すると、こんな感じでした。


 恋愛短編9作品

 PV304、PV27、PV22、PV16、PV12、PV11、PV10、PV9、PV2


 現代ドラマ短編6作品

 PV14、PV8、PV6、PV2、PV0、PV0


 ホラー短編6作品

 PV1、PV0、PV0、PV0、PV0、PV0


 PV0がズラリと並ぶのは、まさにホラーです。ホラーな現象という意味でも、作品ジャンルの意味でも。

 こうやって数字で見ると、私の「恋愛ものがウケる」という先入観も、あながち間違っていなかったと思えますね。

 なお厳密には、ここで挙げた恋愛短編9作品は、カクヨムからの転載ばかりではなく、早速あちらで書いた短編も含まれています。「エブリスタ」では、テーマに応じた短編を書くというイベントが頻繁に開かれているようなので、それに乗じて投稿した作品でした。名称としてはコンテストになっているのですが、私の感覚としては、カクヨムの自主企画でお題を出していただくようなものでしょうか。一応、カクヨムへの転載は、その『コンテスト』が終わってからにしよう、と思っています。


 ……と、本当に大きく話が逸れましたが。

 ここで、少しだけ戻します。

 そうやって使い始めた「エブリスタ」には「固定作品」という機能がありました。自分の投稿作品の中から一つ選んで一番上に固定する、つまり「セルバンテス」の「代表作を設定する」と同じですね。

 こうなると、私が登録している小説投稿サイト四つのうち二つで、好きな作品を目立たせることが可能なわけで……。

 では出来ないのは、カクヨムと「小説家になろう」だけ?

 いやいや、実は「小説家になろう」の方では、こんな機能があるのです。ちょっと「小説家になろう」のマニュアルから引用してみます。


>開示設定

>小説家になろう内の検索と一部の一覧から除外することができる機能です。

>除外される一覧と検索

>・マイページの作品一覧

>・「小説を読もう!」等の検索関係のシステム

>・「小説家になろう」の新着一覧

>・ユーザページ内の「お気に入りユーザの新着小説」

>・ランキング

>除外されないページ

>[小説家になろうグループの検索から除外する]にチェックをつけた場合でも、以下のページには表示されます。

>・小説をお気に入り登録している人のマイページ

>・シリーズ一覧

>非公開設定ではありません

>Yahoo!やGoogle等の外部検索エンジンからの検索や、URLに直接アクセスする等の方法で読むことができます。


 サイト内の検索で除外されるというのは、大きなデメリットですが……。

 とりあえず『マイページの作品一覧』、つまりユーザー本人のページの小説一覧から消せるということで、実際に「自分の投稿作品は多すぎるから」という理由で、この機能を使っておられる方々を見たことがあります。

 マニュアルでは最後の項目は赤字で示されているのですが、そうやって強調されているように『非公開設定ではありません』。

 また、カクヨムにはシリーズ管理の機能がないのでピンとこないかもしれませんが、あちらのユーザーページでは作品をまとめたシリーズというものが表示されますし、それは『除外されない』に含まれています。つまり作品一覧には表示されずとも、シリーズ一覧の中では、作品タイトルも作品へのリンクも残るわけです。

 この機能、現在応募中のコンテストが終わったら私も使ってみようと思っているくらいです(あちらのコンテスト応募作品一覧はサイト内の検索を利用して表示されるので、そこで表示されないと応募が認められないのではないか、という心配があるので、今ではなく「応募中のコンテストが終わったら」と考えています)。



 というわけで。

 長くなりましたが、そろそろまとめを。

 このように、結構色々なサイトで、というよりも私が登録している範囲ではカクヨム以外の全てのサイトにおいて、

「たくさん投稿作品があるユーザーの場合、その中でオススメ作品が埋もれてしまう」

 という問題への対応策が用意されているのです。

 一応カクヨムでも、プロフィール欄に記載する、という方法はあると思うのですが、残念ながら現状では、プロフィール欄のURLはリンクとして機能しません。だから、そこに書いたところで、あまり代わりとしては……。

 あれ?

 むしろ「プロフィール欄のURLがリンクとして機能しない」ことの改善を要求した方が良かったのでは?

 そうすれば、オススメ作品を一つどころか二つでも三つでも、クリック一つで作品へジャンプの状態に出来て……。


 というわけで。

 エッセイを書くうちに、ちょっと送るべき要望を間違えたかなあ、と今さら気づく私でした。

   

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