本日3月1日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで ――今年もあるぞKACイベント! でもプロ作家とは何ぞや?――
本日の「カクヨムからのお知らせ」は、カクヨム誕生祭2021の告知でした。
2021年3月1日にカクヨムはオープン五周年を迎えました
https://kakuyomu.jp/info/entry/kakuyomu_5thaniv
去年もありましたね。
私もこのエッセイの中で、
カクヨム誕生祭2020に関連して(その1) ――あらためてカクヨムリワードについて――
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889095417/episodes/1177354054894946900
カクヨム誕生祭2020に関連して(その2) ――カクヨムへの要望――
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889095417/episodes/1177354054894956871
カクヨム誕生祭2020に関連して(その3) ――KAC2020感想――
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889095417/episodes/1177354054894970228
カクヨム誕生祭2020に関連して(その4) ――文字数チャレンジ!――
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889095417/episodes/1177354054894972302
というように、4回に分けて書くくらい、大いに楽しみました。
私としては、メインはKAC2020の短編投稿。5つのお題で合計11作品を投稿し、無事に皆勤賞をいただきました。
また「復活の大カクヨムチャレンジカップ」のルーキーズチャレンジの文字数チャレンジにも参加しました。こちらは確か1万字ほど足りず、何もいただけませんでしたが、それでも参加しただけで楽しかったです。
なお去年のエッセイで記したように、このルーキーズチャレンジでは参加資格として、
>1.紙媒体で単著での商業出版経験がないこと
と書かれており、それも興味深く感じたものでした。
自分には全く関係ないながらも、単著ではなく短編集――複数の著者が参加――に作品が収録されている方々や、単著だけど紙媒体ではなく電子書籍で出版されている方々に想いを馳せて、
「そういう方々は、今の私から見ればプロみたいなものだけど、それでも『ルーキー』として参加できる。つまりカクヨム的には、まだアマチュア扱いなのだなあ」
と感慨深かったのです。
当時の私は、一年後の自分が原稿料をいただく連載をしているなんて、全く想像できませんでしたからね。どこにプロとアマチュアの線引きがあろうと自分には関係ない、完全な他人事として眺めていました。
そんな一年前のイベントが再び!
もちろん去年と同じではありません。今年はルーキーズチャレンジはないようですが、それでも朗報があります。
今年は計10回お題が出題されます!
私は4月にカクヨム登録なので、一昨年のKACイベントにはギリギリで参加できませんでしたが、確か一昨年は10回あったのですよね? それが昨年は5回だったので、少し残念に思ったものでした。
今年は10回に戻ったので、これは大ニュース!
時期的にも「2021年3月8日~3月31日」ですから、もうほぼ1ヶ月行われるようなものですね!
続いて、参加ルールや賞など、詳細を確認。
個人的に私の作品は長編よりも短編の方が読んでいただけますが、あくまでも当社比です。私の作風を気に入ってくださる方々は、まだまだカクヨム全体ではごく一部。
ですから、読者数や★数に依存する【毎回選出 レギュラー賞】は全く狙えません。読者評価とは無関係の【金曜ボーナス回 3/12,19,26】も、1作品ずつなので難しいでしょう。
そうなると、狙いは一つ。【全ての回が終了後に選出 KAC賞】の中の『皆勤賞』のみ!
……と、ここまでは去年と似たような感じであり、私はワクワクしていたのですが。
これとは別に、少し気になる記述もあるのでした。
>なお、単著の出版経験をお持ちの方には、“プロ作家賞”という専用の参加枠をご用意しました。KADOKAWAに限らず、出版社経由で単著(ボーンデジタル含む)の出版経験をお持ちの方が対象となりますので、予めご了承ください。
去年のルーキーズチャレンジの定義とは明らかに違います。
まず『紙媒体で』という断り書きがないこと。『ボーンデジタル含む』ですから、紙媒体も電子書籍も同じ扱いです。
逆に加わった断り書きが『出版社経由で』。これを書いておかないと、自費出版も含まれてしまうのですよね。昨年のように紙媒体ならば自費出版で商業流通させている方々は少ないかもしれませんが、例えばカクヨムはBOOK WALKER個人出版と連携していますから、電子書籍を個人で出しておられるカクヨムユーザーは大勢いそうです。そうした方々はアマチュア枠で大丈夫ですよ、というための但し書きなのでしょう。
と、他人様の話は良いとして。
では、私はどうなるのでしょう? 小説投稿サイトにおける有料連載って、出版社経由の出版経験になるのでしょうか?
ポイントは2つあります。
まず第一に、有料連載が電子書籍出版に相当するかどうか。
電子書籍って、ダウンロード販売だとしても、その『電子書籍』というものが購入者に届くからこそ『出版』なのではないか、と私は感じます。一方、有料のWEB連載は小説のエピソードへのアクセス権を買っていただく形ですから、実体がない感じです。
でも『ボーンデジタル』ですからねえ。デジタルで生まれたものということならば、電子書籍に限らず、私のようなケースでも含まれるのでしょうか。そもそもボーンデジタルという用語自体、恥ずかしながら私は初耳であり、慌てて調べる状態でした。
第二に『出版社経由で』という点。個人の電子書籍が出版社のレーベルを介していない、というのがポイントならば、例えばBOOK WALKERのような販売サイトとは別に『出版社』を介していなければアマチュア扱いで良いのだろうか、と考えられます。私の場合、小説投稿サイト「ノベリズム」と契約して、そこで販売している形になるのですが……。この場合は大丈夫? あるいはサイト運営会社そのものが『出版社』扱い?
正直、ダメなんだろうなあ、という気はしています。電子書籍云々の件では、契約書の定義上は有料WEB小説も電子出版物の一種。また、サイト運営会社と契約書を交わしている時点で、そのサイト運営会社はもう『出版社』みたいなものではないか、と思ってしまうのです。やったことがないので推測になりますが、おそらく電子書籍の個人販売の場合は、いちいち販売サイトと契約書を交わしませんよね?
こうやって考えていくと、プロ作家枠で参加する方が無難かな、と思うのですが……。
でも!
もしも間違っていたら恥ずかしい!
プロでもないのにプロを名乗るなんて!
参加時のタグが、一般は「KAC20211」~「KAC202110」、プロ枠は「KACPRO20211」~「KACPRO202110」。必要ないのに後者のタグをつけてしまったら、キーワード欄を見た方々から「あいつアマチュアのくせに、なんでプロ用のタグつけてるの?」と笑われそうです。
また、実用的な観点からも、できればアマチュア枠で参加したい!
だってプロ枠は【金曜ボーナス回 3/12,19,26】も【全ての回が終了後に選出 KAC賞】も対象外なのです。私が唯一、狙えそうだった皆勤賞がない!
プロ枠は【プロ作家賞】のみで、
>ベスト皆勤賞(3万リワード):全回作品投稿し、最も多くの読者を獲得したユーザー1名
もう『最も多くの読者を獲得』という時点で、私には無縁な話。よく短編も書いておられるプロ作家の方々のお名前ならば、私でも何名かパッと思いつきますし、その中の一人が受賞なさることは、今から確定でしょうね。
いったい私は、どちらで参加したら良いのか……。
わからないことがあれば運営様にお問い合わせするのが最善でしょうが、
>なお、本件に関するお問い合わせは原則受け付けません。
と書かれています。
とはいえ『原則』とある以上は例外も存在するはずですし、そもそもこれは「賞の選出過程に関しての質問はダメ」という意味かもしれないので、一応ダメ元で「私の場合はどちらになりますか?」とお問い合わせ中です。
もしも回答をいただけて「プロ枠です」と言われたら、大人しく諦めましょう。いえ、イベント参加を諦めるのではなく、賞を狙うことを。
そもそも賞品はカクヨムリワードなので、カクヨムロイヤルティプログラムに参加していなければ無用な数字です。その点、去年も不満が出ていたようですが、中には「カクヨムロイヤルティプログラムには参加していないけれど、賞品なしで構わないから、KACイベントには参加した」という方々もおられたのではないでしょうか。
ならば私も、その精神で良いではありませんか。面白そうなお題があれば、短編を書く。もう頑張って皆勤を狙うことも諦めて。
そのスタンスで行こう、と思っています。
ただし、これはプロ枠で参加することが確定した場合の話です。もちろん、アマチュア枠でOKと言っていただければ、そんな心配も解消です。
また、特に回答のなかった場合は「もしかしたらプロ枠なのかなあ?」と心配しながらも、アマチュア枠で参加するかもしれません。それこそ『ダメ元』になってしまいますけどね。
注意事項には、
>●出版経験のあるユーザーがプロ作家賞以外の賞を受賞した場合、受賞が取り消され、別のユーザーが繰り上げ受賞となります。
とも書かれているので、これに該当して皆勤賞が貰えなくなるのも、また一興でしょう。
ただし、自分では皆勤のつもりで皆勤賞がもらえなかった場合、プロと判定されたのか、あるいは自分のミスで作品そのものに規定違反の部分があり皆勤扱いにならなかったのか、そこは判別できないのが少し残念です。
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