広告について・続き
続きと言うべきでしょうか、補足と言うべきでしょうか。今回は、そんな感じの話です。
前々回の「カクヨムの広告表示 ――見たい広告を見ることが出来たという奇跡――」で、いただいたコメントに返信する際、ふと考えてしまいました。
以下、返信内容に一部重複しますが……。
もしも本当に、WEB小説においてはWEB広告が効果絶大だというならば。
普通の投稿作品であっても、自分の小説を読んで欲しければ、自分が広告主になって広告を出せばいいんじゃないでしょうか。
小説投稿サイトにおける執筆は、無料で楽しめる趣味として
実行するか否かは別にして、少なくとも理論上、カクヨム投稿作品をWEB広告で宣伝すること(広告を出してカクヨム作品へ誘導すること)自体は規約違反ではないですよね?
もちろん、逆にカクヨム投稿作品を使って広告収入を得ることは規約違反です。
ロイヤルティプログラムも広告ですが、あれはカクヨム側で導入したシステムだからOKなのであって……。
カクヨム作品を他媒体で紹介する場合『特に広告等を貼って商用利用する行為は、カクヨムサービス利用規約の第13条に定める禁止事項に該当する行為となります』と、かなり昔のお知らせにも明記されています。
https://kakuyomu.jp/info/entry/2018/04/23/175555
でも逆は大丈夫だろう、と思うのですが、とりあえず。
さすがに無料のカクヨム作品について、お金を出して宣伝しようという方々はおられないだろう、というところに話を戻して。
では、無料のカクヨム作品ではなく、有料作品ならばどうでしょう?
以下のように、私がカクヨムを使い始める一年くらい前に、『カクヨムで書いた作品を簡単に電子書籍化、BOOK☆WALKERにて販売できるようになりました』というのがありましたからね。
https://kakuyomu.jp/info/entry/2018/05/16/130223
カクヨムユーザーの中には、個人で電子書籍を販売している方々も結構おられるはず。
そういう方々は、WEB広告を出してみたら、作品のダウンロード販売数が急増するのではないでしょうか?
ここで、WEB広告の効果に関して、少し具体的なデータです。
前々回の「カクヨムの広告表示 ――見たい広告を見ることが出来たという奇跡――」にて、いつもは毎日1桁のPVが広告効果で約200、と大騒ぎしていましたね。でも、その後も調べてみたら、200どころではありませんでした。
以下、近況ノートで書いた話と一部重複しますが……。
200で大騒ぎした翌日から、毎日夕方のPVを記録して、一日あたりのPV増加をチェックしてみました。
水曜夕方 1898PV
木曜夕方 2464PV(増加分566)
金曜夕方 3457PV(増加分993)
土曜夕方 3782PV(増加分325)
日曜夕方 4063PV(増加分281)
月曜夕方 4219PV(増加分156)
火曜夕方 4494PV(増加分275)
こうして見ると、すでにピークは過ぎているので「広告バブル、弾けちゃったかな?」と少し寂しくなりますが……。
でもピーク時は凄かったですね。木曜夕方から金曜夕方の24時間で、増加分993! ほとんど1,000近く、ほぼ4桁じゃないですか! 広告がなかった頃は、1桁が通常運転だったのに!
なお記録をつけ始めたのは、WEB広告が出た後ですから、出始めたタイミングではもっと少なくて、確か合計で1,400PVくらいだったと思います。
連載開始からの約4ヶ月で読まれた分の数字です。
それが、わずか1週間で約3倍に増えました! これぞ広告効果!
当たり前ですがWEB小説ですから、まず「こんな小説があるよ!」と存在を知ってもらわなければ全く読んでもらえません。だから理屈で考えても広告効果の大きさは納得できるのですが、こうして数字で見ると、理屈以上に感じるのでした。
私の作品の場合は試し読みの無料パートがあるので、個人で電子書籍を販売する場合とは、厳密には同じではないのでしょう。
個人で電子書籍を販売しておられる方々が広告を出したところで、ここまで顕著な差はつかないかもしれません。
でも「広告をクリックするだけで商品販売ページに繋がる」という意味では同様ですから、基本的な傾向は同じになるはず。
これだけ効果が大きいからこそ、WEBゲームとかWEBコミックとか「広告をクリックするだけで商品販売ページに繋がる」形式のWEB広告が増えてきたのだな、と改めて考えさせられたのでした。
さて、こうして凄い効果が得られるWEB広告。
広告を見る側に訴える力が大きくなるよう、検索履歴や訪問履歴などに基づいて、広告は表示されるのではないか。そんな想像を以前のエッセイ記事では書きましたが……。
その後「他にも影響しているのではないか」と頭に浮かんだ要素が、二つほどありました。
第一に、広告表示の時間帯です。
私が自分の作品の広告を見たのは、他のノベリズム作品の広告も頻繁に目にしている時でした。最初は『時期』と思いましたが、もしかしたら『時間帯』だったのでしょうか? WEB広告は広告主の方で、広告を出す・出さないの時間帯を指定できるのでしょうか?
考えてみれば、WEB広告だってテレビCMと同じで、一日中出しておく必要はないわけですよね。例えばノベリズムの場合、WEB小説の広告ですから、WEB小説を読むような方々に広告を見てもらえれば良いわけです。ならば、そういう潜在的な読者が多い時間帯だけ、広告を出せば良いのでしょう。
第二に、作品との関連です。
作品というのは、広告を表示するページであるカクヨム作品。
純文学のページでラノベの広告を出すより、それっぽい作品のページで出した方が、読者層が一致して、購入の可能性が高くなりそうですよね。ならば、例えば悪役令嬢ものの作品ページでは悪役令嬢のWEBコミックの広告が出やすいとか、ノベリズムについて書かれているエッセイのページではノベリズム作品の広告が出やすいとか、そういう関連もあるのでしょうか?
実際、初めて私が自分のノベリズム作品の広告を見たのは、エピソードタイトルに『ノベリズム』という単語が含まれている、私自身のエッセイ記事のページでした。
カクヨム二年目の中間総括(前編)――小説家になろう・カクヨム・セルバンテス・エブリスタ・ステキブンゲイ・ノベリズム――
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889095417/episodes/1177354054934778678
前々回のエッセイ記事で書いたように、あの時「自分の作品の広告をカクヨムで見た!」と大喜びしたものの、見ることが出来たのは実質1回のみでした。
そうなると、少し悲しいことがあります。ページが切り替わる形式の広告なので、最終の4ページ目はスクショ保存できましたが、1ページ目からは3ページ目までは無理でした。「だいたいこんな感じ」という、おぼろげな内容しか頭に残らなかったのです。
せっかくの、自分の作品の広告なのに! 自分が書いている小説が広告になるなんて、おそらく最初で最後のチャンスなのに!
だから色々と「特定の広告が表示される条件、何かあるのだろうか?」を考えてしまい、上述のような想像が出てきたわけです。
結局、最初の目撃から3日くらいして、また自分の作品の広告をカクヨムで見ることが出来ました。その時は何回も表示されたので、無事に4ページ全部をスクショ保存できました。
手元にある今までのカラー挿絵と比較して「なるほど、広告制作会社様は、この挿絵のこの部分を使って、こういう説明文を入れてくださったのか」と確かめることも出来ました。嬉しくて近況ノートで報告しましたし、その中では、各ページの表示内容も少し詳しく記したくらいです(笑)。
このように、スクショ保存した段階で、もう満足しました。「また見たい!」という気持ちは薄くなりましたし、広告の表示条件について想像を巡らせることも、これ以上はないでしょう。
ですから、2回に渡ってエッセイにしてしまった広告の話も、これで終わりです。お付き合いありがとうございました!
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