「第5回カクヨムWeb小説コンテスト」から「第2回 ファミ通文庫大賞」へ(前編)

   

 もう少し、本日カクヨムコンの結果発表があった、ということに関連した話を。

 以前にこのエッセイの『カクヨムコンの後のこと ――昨年12月25日と本日1月14日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで――』において、「第2回 ファミ通文庫大賞」の応募要項を見た私は、次のように記しています。


> 応募期間の件で重要なのは、カクヨムコンの最終結果発表である『5月頃』を過ぎている、という点。カクヨムコン応募作品の使い回しも可能ですね。読者選考があったら新作有利でしょうが、このコンテストは今年も『外部選考委員、編集部による一次選考』と書かれているので、その心配もありません。


 そうです。

 カクヨムコンの結果が発表されたら、そこで落選した作品が一挙に「第2回 ファミ通文庫大賞」に流れ込むのだろうな、と前々から思っていたのです。

 特にカクヨムは、途中で落選してもコンテスト終了までは他へ応募できないシステムですから、最終発表で落選が確定する作品だけでなく、中間選考の時点で落選が確定していた作品も、ようやく今日の段階で「他へ応募できるぞ!」となるわけです。

 去年の「ファミ通文庫大賞」は『10万文字以上16万字以下』でしたが、今年は『本文が8万文字以上』。それに「ファミ通文庫大賞」は『応募受付期間中に作品が完結している必要はありません』ですから、文字数的には、カクヨムコンに応募した長編であれば、どれでも応募可能です。

 一般公募などにありがちなカテゴリーエラーという単語は、この際、考えないでおきましょう。「あらゆるメディアミックスへの可能性を秘めたエンタメ小説、求む!」が「ファミ通文庫大賞」の謳い文句ですから、カクヨムコンに応募するような『エンタメ小説』ならば大丈夫なはずです。

 ……といっても、私がカクヨムコンに出していた(中間選考の時点で落選が確定していた)長編7作品のうち、「第2回 ファミ通文庫大賞」に回そうと思っているのは3作品。私自身は、カテゴリー云々を少し気にしています。あとカクヨムコン応募作品とは別に、4月10日から5月24日にかけて執筆した長編が82,549文字(結構ギリギリで8万文字以上!)なので、これはこれで「第2回 ファミ通文庫大賞」に応募するつもりです。


 という私自身の話は余談として。

 本題に戻りましょう。

 カクヨムコンからワーッと「第2回 ファミ通文庫大賞」に流れ込むのではないか、という予想。

 予想通りだとしたら、カクヨムコンの結果発表と前後する形で、「第2回 ファミ通文庫大賞」応募作品数が急増するはずですよね?

 ちょっと調べてみたい、と思いました。

 毎日一回ずつ応募作品数をチェックしておき、だいたい24時間でどれくらい増えるのか、というのをあらかじめ確認しておく。その上で、カクヨムコンの結果発表直後、同じ『だいたい24時間でどれくらい増えるのか』がどう変わるか、比べてみる……。

 もちろん、カクヨムコン云々とは別に、締め切りが近づいたが故の駆け込み応募で急増する、というのも考えられるので、本当は別のコンテストで「締め切り直前の同じ時期の応募作品数の増え方」というのを記録しておいて、それを対照コントロールにして比較しないと、厳密なデータにならないはずですが。

 まあ、これくらい適当な調べ方でも、やらないよりはやっておく方が面白いでしょう。

 それで。

「そろそろカクヨムコンの結果発表だろうなあ。今週の金曜日くらいかなあ」

 と勝手な想像をした私は、一昨日から毎昼「第2回 ファミ通文庫大賞」の応募作品数を記録しておこうと決めました。

 私が昼食を食べ終わった時点をサンプリングの時間としています。


 まず一昨日が、2,546作品。

 続いて昨日が、2,560作品。


 ふむふむ、だいたい24時間で、わずか14作品の増加ですね。こういうのは、いくつかのデータの平均を取らないといけないので、同様の調査を続ける必要がありますが、まずはデータが一つ得られました。

 そして本日。

 いつも通り早めのお昼を食べて(この『早め』がポイント!)、食休みの時間を使って、カクヨムで色々と作業をして……。

 その途中で、カクヨムコンの結果発表があった、と知った私。それから、さらに色々とカクヨムで遊ぶうちに……。

 ようやく思い出しました。そういえば一昨日から「第2回 ファミ通文庫大賞」の応募作品数を記録していたんだった!

 いやはや、三日目で早くも忘れるなんて、三日坊主未満ですね。

 慌ててデータを取ったのは、いつもより一時間以上遅いタイミング。普通なら誤差の範囲ですが、その一時間の間にカクヨムコンの結果発表があり、皆様が近況ノートで騒いでおられたのですから、もうカクヨムコン落選作品を「第2回 ファミ通文庫大賞」に応募した方々も、たくさんおられることでしょう。

 本来ならば、私のお昼は早めなので、カクヨムコン結果発表直前のデータが得られたはずであり、痛恨のミスとなりました!


 かなり「このデータ集め、やめようかな」という気持ちになりましたが。

 一応、チェックしてみました。

 本日の昼、カクヨムコンの結果が出た一時間後くらいの「第2回 ファミ通文庫大賞」の応募作品数は、2,624作品でした。

 前日の2,560作品と比べると、64作品の増加です。

 一昨日から昨日の間が『わずか14作品の増加』だったわけですから、早速、カクヨムコン落選からの流入が始まったのではないでしょうか。

 ちなみに、この原稿を書いている現時点では、2,693作品になっています。昼のチェックから10時間も経っていないので、半日にも満たない時間で、69作品の増加です。

 一つしかないデータと比べるのは乱暴ですが、一昨日から昨日の約24時間における『わずか14作品の増加』と比較したら、やっぱり凄い勢いです。


 もう数日、似たような調査を続けてみないと何とも言えないかもしれません。カクヨムコンの結果発表を待っていたかのように急増するのであれば、むしろ「第2回 ファミ通文庫大賞」締め切り直前より今日明日の急増の方が凄まじい、ということになるかもしれませんから。

 それも調べて確認してみたいので、今回は「前編」としておくのですが。

 とりあえず、今日の数字を見ただけでも、予想通りカクヨムコンから「第2回 ファミ通文庫大賞」への流入は多いようだ、と思えたのでした。



 ちなみに。

 私が「第2回 ファミ通文庫大賞」に回そうと思っていた、カクヨムコン落選からの3作品。まだ実際には、そのうち2作品しか応募していません。

 今回の応募要項にある(『カクヨムコンの後のこと ――昨年12月25日と本日1月14日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで――』でも記した)、この部分。


>あらすじ部分、もしくは第一話に400~800字前後の10万字までのあらすじを記載してください。


 これが少しネックになっているのです。

 冒頭だけの思わせぶりなあらすじではなく、10万文字相当までをきちんとまとめようとしたら、結構大変なのですね。一般公募には応募しないので、この苦労をわかっていませんでした。

 そもそも、忘れっぽい私です。半年前、一年前、一年半前であっても、もう内容を忘れています。特に、中間部の展開。「おお、なるほど。こういう見せ方で、読者に事情を明らかにしていたのか」と改めて思い出すとなると、簡単には書けないあらすじでした。800字って、長いようで短いです。

 こんなことになるなら、もっと早くから準備しておくべきでした。特に私の場合、中間選考時点で落選確定ですから、今日まで結果がわからなかった方々と違って、「第2回 ファミ通文庫大賞」に応募するのは、もう決まっていたこと。用意しておかなかったのは、単なる怠けですからね。

   

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