本日4月24日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで ――また新しいコンテストが始まる!――

    

 今日のお昼頃に掲載されていた「カクヨムからのお知らせ」。

 そのような「お知らせ」があったのを私が知ったのはTwitterからであり、その時は「あまり興味ないコンテスト」と思っていたのですが……。

 夕方になってカクヨムを開き、実際に「お知らせ」本文を読んでみたら、少し興味が出てきました。


【6/1~7/10】カクヨム初の試み。「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」を開催します

https://kakuyomu.jp/info/entry/tankahaiku_contest_detail


 短歌と俳句のコンテストです。

 私は元々小説を書きたくてカクヨムに登録したはずであり、今ではエッセイの更新の方が頻繁な気もしますが、それでも詩や短歌・俳句にまでは手を出していませんでした。

 特に短歌や俳句となると、きちっとした文字数だったり、さらに俳句の場合は季語が必要だったり、なんだか堅苦しいイメージだったのですよね。

 ところが今回の「お知らせ」を読むと、例えば「募集部門」の項目の「俳句の部」の「一句部門」のところには、


>定型・季語の有無等に限らず、自由に俳句を募集します。


 と書かれています。

 どうやら俳句において季語は必ずしも必要ではないらしい。驚いてネットで検索してみて、初めて「無季俳句」なるものの存在を知りました。しかも最近の話ではなく、江戸時代から既にあった概念。自分の無知が恥ずかしいほどです。

 とはいえ、たとえ季語が必要ないとしても、まだ私は俳句の方にはあまり心惹かれません。それよりも興味を抱いたのは、短歌の方の「選考委員メッセージ」に書かれていたこの文章です。


>短歌は、57577というリズムを基本とした一行の詩です。それ以外にルールや決まりはなく、底なしの自由が広がっています。


 底なしの自由!

 堅苦しさを全て吹き飛ばしてくれる言葉ですね!

 本当に「自由」だというならば、その「57577」で物語を作ってしまって良いのでしょうか? さすがに31文字ではショートショートすら書けそうにありませんが、今回のコンテストでは「二十首連作部門」もあるのですよね。二十首あれば620文字、かろうじてショートショートならば書けそうな文字数です。「57577」さえ守っていたら、620文字で異世界ファンタジーやミステリー小説みたいな内容を描いても、短歌の二十首連作として認められるのでしょうか?

 そんなことを想像したら、なんだかワクワクしてきました。

 もちろん「57577」の型に嵌めるのは、それはそれで大変そうですが……。


 そもそも。

 昔々、まだ私が書き手ではなく読み手に過ぎなかった頃。

 好きな小説家の文体の「読みやすさ」の理由を紐解こうとして、ふと「リズム感が良いからだ」と気づいたことがありました。さすがに「57577」や「575」ではないものの、5音や7音で区切れるような文章が多く、だから読んでいてテンポ良くて、それが読みやすさに繋がっている。そんなことを感じたのです。

 当時まだ「書き手」ではなかったけれど、小さい頃から「小説家になりたい」と夢見る気持ちがありましたから「いつかは自分も書く側に回るぞ!」という思いもありました。その状況で「5音や7音で区切れるような文章を多く用いることこそ、自分が好きな作家の文体の特徴の一つ」なんて考えたものだから「いつか自分が小説を書く際は、自分も『5音や7音で区切れるような文章』を多用しよう!」などと決心したものです。

 しかし、いざ小説を書き始めると、そんな「決心」はアッサリ崩れ去ります。だって「5音や7音で区切れるような文章」縛りは大変ですからね。そこにこだわっていたら、全く執筆が進まない!

 結局、小説本文で5音や7音を意識することは諦めて……。せめて作品タイトルやキャッチコピーだけでも、なるべく5音や7音で区切れるようにしよう。そんな方針で執筆及び投稿活動を続けています。例えば、このエッセイのメインタイトル『カクヨムを 使い始めて 思うこと』も「575」なのですよね。


 こんな感じで「小説本文で5音や7音を意識することは諦めて」だったのですが、もしも今回、本当に短歌の二十首連作を使って小説っぽいものが書けるとしたら、かつての決意を実行するチャンス。実際に書けるかどうかは別として、とりあえず少し興味が出てきたのでした。



 なお今回の応募要項を読むと、


>当コンテストについての各種連絡は、カクヨムに登録しているメールアドレス宛にいたします。ご応募される方は、「contact@kakuyomu.jp」からのメールを受信できるように設定してください。


 という注意が記されています。

 今までも「カクヨムからのメールを受け取れるように」みたいな話はありましたが、今回「『contact@kakuyomu.jp』からのメールを」という具体的な書き方になったのは面白いですね。

 4つ前のエッセイ記事でも扱ったように、2週間前には


>各ご案内によって異なるメールアドレスからお送りしています。通知メールやメールマガジンなどが届いていも、その他のメールが必ず届くわけではありませんので、ご注意ください。


 という告知もありました。あの時はまだ「contact@kakuyomu.jp」とは書かれていませんでしたが、やはり具体的に「contact@kakuyomu.jp」と明記された方がわかりやすいでしょうし、さらに親切な書き方になったなあ、と感じます。

   

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