本日11月29日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで ――カクヨムコン、開始直前!――
本日11月29日の「カクヨムからのお知らせ」。
前にも見たような内容ですが、それもそのはず。カクヨムコンの開始直前に出てくる恒例の「お知らせ」ですね。
【コンテスト応募のルールについて】カクヨムコン9に応募する前にご確認ください
https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon9_notes
まあ「恒例」といっても本当に毎年恒例かどうかまでは私も覚えていませんし、改めて確認もしていませんが、少なくとも去年はあったはず。そう思って探してみると、去年は開始前日、2022年11月30日の「お知らせ」でした。
【コンテスト応募のルールについて】カクヨムコン8に応募する前にご確認ください
https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon8_notes
おそらく内容は毎年ほぼ同じでしょうね。
そう思いながら本日の「お知らせ」を読んでみれば、今年の場合は以下の9項目で、
>他社からの商業打診があった場合は、受ける前にかならずカクヨム運営へご連絡ください
>応募受付期間・読者選考期間の開始・終了時刻の変更について
>投稿作品のタイトル、キャッチコピー、あらすじ等で過度に性的な表現を使うことはお控えください
>応募部門を変更するとランキングスコアがリセットされます
>ランキングスコアは読者からの評価が優先されます
>応募作が自主企画に参加した場合、同自主企画に参加しているユーザーからの作品評価は無効となります
>参加コンテストの中間選考が終わった段階で、別のコンテストに応募できます
>コンテスト応募作品も通常ランキングの集計対象となります
>カクヨムでの作品評価とコミュニケーションについて、ユーザーの皆様へ知っておいていただきたいこと
去年の「お知らせ」と比べると2つ増えています。
今回から応募期間の日時が微妙に異なるので、その点を改めて注意喚起。また、前回のカクヨムコンが始まって約3週間の時点で出された注意『投稿作品のタイトル、キャッチコピー、あらすじ等で過度に性的な表現を使うことはお控えください』も、今回から開始前の注意に加えたようです。
他は去年と全く同じならば、特に語ることは何もないのですが……。
とりあえず一番上にあって目立つ『他社からの商業打診があった場合は、受ける前にかならずカクヨム運営へご連絡ください』という項目。そこに書かれている内容が、微妙に前回と違うような気がする……?
現実的に考えれば、現在の私には全く関係ない項目です。一応「夢」として期待はしているものの、長編どころか短編でも、実際に商業化の声がかかりそうな作品は一つもありませんからね。せめて「受賞作品は短編集に収録されることもあります」みたいなコンテストで受賞した作品のストックでもあれば、少しは現実的な期待もできるのですが、私の唯一の「受賞作品は短編集に収録されることもあります」は既に収録済み。もうストックはありません。
ちょうど去年のカクヨムコン当時は、その短編に声がかかっていた最中で、そのせいもあって『他社からの商業打診があった場合は』の記述には敏感になっていました。だから余計に去年の文章が印象に残っており「今年から書き方が変わった?」と感じたのかもしれません。
そんなわけで完全に他人事、もはや野次馬根性ですが、せっかくなので確認してみましょう。
まず、今年の『他社からの商業打診があった場合は』の記述。
>応募作品に対して、KADOKAWA以外の第三者より書籍化などの商業打診があった場合は、連絡が来た段階で(打診を受ける前に)かならずカクヨムお問い合わせ窓口よりご連絡ください。ご連絡いただく際は、打診を受けた企業名、打診の形態(書籍化、コミカライズ、電子出版等)も忘れずに記載してください。
続いて、去年の同じ項目は……。
>応募作品に対して、KADOKAWA以外の第三者より書籍化などの商業打診があった場合は、連絡が来た段階で(打診を受ける前に)かならずカクヨムお問い合わせ窓口よりご連絡ください。
こうして並べてみると、今年は文章がひとつ増えているのですね。わざわざ『打診を受けた企業名、打診の形態(書籍化、コミカライズ、電子出版等)も忘れずに』と付記されています。
そういえば、去年はカクヨムコンの読者選考期間の終了後、選考期間中に改めて、こんな「お知らせ」も出ていました。
【作者の皆さまへお願い】他社からの商業打診があった場合は、カクヨム運営へご一報ください
https://kakuyomu.jp/info/entry/2023/02/15/183000
この「お知らせ」の中では『外部企業から書籍化やコミカライズ、ゲーム化、映像化など、商用利用に関する問い合わせがあった場合』という書き方で具体的な「打診の形態」について触れられていますが、でも今回みたいな「忘れずに記載して」みたいな言い方ではありませんでした。
ならば、当時は大丈夫だったけれどその後に何か問題発生したので「忘れずに記載して」が増えたのでしょうか。あるいは、あれは投稿作品全般についての話だけれど今回はカクヨムコンに関してだから特に注意が必要?
いずれにせよ、去年の同様の「お知らせ」にはなかった以上、この一年の間に何か起きたせいで『打診を受けた企業名、打診の形態(書籍化、コミカライズ、電子出版等)も忘れずに』と書き加える必要が生じたのでしょうね。
商業打診を受けたユーザーがカクヨムに連絡する際、その打診の企業名や形態を書き忘れたせいで、問題が発生して……。
……というよりも。
そもそも「書き忘れたせいで」という書き方をしてしまいましたが、これって「ユーザー側が書き忘れた!」みたいなユーザー側のミスなのでしょうか?
他人事として考えるとそう感じてしまいますが、ふと「自分の場合はどうだったっけ?」と思い出してみると……。
先ほどチラリと述べたように、カクヨムコン応募作品ではないものの、ちょうど去年のカクヨムコン直前の時期、私も「書籍収録の打診がありました」みたいなメールを送る機会があったのですよね。
以前のエッセイでも触れた話題ですが、2022年11月に二度。一度目は「エブリスタ」経由で河出書房新社の短編集に収録される件、二度目は「ステキブンゲイ」の電子書籍に収録された件(ただしこちらは事後報告)でした。
後者の電子書籍の件に関しては、YouTubeの動画チャンネルでドラマ化もされましたが、そちらは無料で視聴できるものなので商用利用ではないと判断。カクヨムに対しては、有料の電子書籍に収録されたことだけを報告していました。
当時のメールを改めて見てみると、具体的にはこんな書き方でした。
>あらすじ欄に付記している通りカクヨムだけでなく他サイトにも投稿している作品であり、電子書籍収録もそちら経由です。小説投稿サイト「ステキブンゲイ」関連のステキブックスストアというところで販売されている電子書籍で
もしも当時、既に『打診を受けた企業名、打診の形態(書籍化、コミカライズ、電子出版等)も忘れずに』という注意があったとしたら、私は「それ自体は商業利用ではないけれど一応、YouTubeで動画化される件も『打診の形態』の報告の意味でついでに伝えておこう」と考えて、その旨も報告メールに含めていたでしょうね。
なおメールの中で「ステキブンゲイ」云々に触れたのは、電子書籍の説明のためであり、それ以上の意図はありませんでした。つまり「『打診を受けた企業名』をカクヨムへ報告」という意識はなく、実際もうひとつの件では、
>カクヨムに投稿した作品に関して、KADOKAWA以外の会社から書籍収録の打診がありました。
>あらすじ欄に記載している通りカクヨムだけでなく他サイトにも掲載している作品なので、今回の打診もカクヨム掲載版ではなく他サイト掲載版経由です。
という書き方。河出書房新社という出版社名だけでなく、小説投稿サイト「エブリスタ」の名前すら出していませんでした。
なるほど、あらかじめ『打診を受けた企業名、打診の形態(書籍化、コミカライズ、電子出版等)も忘れずに』と言われていなければ「それも報告する必要がある」とは思わないのが普通かもしれません。
しょせん私の場合は短編の書籍収録だったので何の問題もなかったわけですが、もしも長編の書籍化、特に人気作品の場合は事情が大きく異なるはず。「KADOKAWA社内においても商業化を検討」の最中ならば、KADOKAWAと「打診を受けた企業」との間で、作品の取り合いになるでしょうから。
その際、具体的な相手側の「企業」次第でKADOKAWA側の出方が変わってきたり、あるいは例えば「打診の形態」がコミカライズや電子出版の場合にカクヨムから「コミカライズだけでなく作品そのものの書籍化も!」「電子でなく紙媒体で!」みたいな好条件を提示したり。そういう駆け引きもあるかもしれないと想像したら、確かに『打診を受けた企業名、打診の形態(書籍化、コミカライズ、電子出版等)』の報告は必要なのだろう、と考えさせられたのでした。
……とはいえ先ほども書いた通り、この手の話はしょせん全くの他人事。完全な野次馬根性ですが、でもだからこそ無責任に色々と想像することもできて、それはそれで面白いですね(笑)。
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