初めていただいた応援ハート ――糠漬けの素ならぬ糠喜びの素?――
カクヨムを使い始めて三年目ともなると、最初とは使い方が違ってくる部分も出てきます。
例えば、昨年4月のエッセイ記事「私のカクヨムライフ ――カクヨムの朝――」にて記した自主企画へのアプローチ。今では、あれほど熱心に自主企画に参加してはいません。少なくとも、細かくファイルにメモしたり、毎朝『本日終了』を全部チェックしたりというのは
逆に、カクヨムを使い始めてからいまだに変わっていない習慣もあります。応援ハートや星、フォローなどをいただいたら相手に興味を抱く、ということです。何度もいただいている人ならば「いつもありがとうございます」と思いますし、見慣れぬユーザー名ならば、まずは相手のページへ見に行ってみます。
……というような使い方は、別に私に限った話ではなく、多くのカクヨムユーザーも同じだろう、と想像しています。にもかかわらず、わざわざ前置きとして書いてみたのは「だから今まで全く交流のない
実は昨日の夕方。また『今まで全く交流のない
誰かと言うと……。
カクヨム運営公式様!
いやもう、驚きました。カクヨム運営公式様が、個人の投稿作品に応援ハートをくださることもあるのですね。
私は今回が初めてでしたが、皆様は公式からこのような反応をいただいたこと、今までにありますでしょうか?
なお今回「応援」をいただいた作品は、
『腹式呼吸がわからない』
https://kakuyomu.jp/works/16816452220670670596
先日終了した公式企画「【カクヨム新テーマ発掘委員会】『音楽』を題材にした作品募集」に参加した作品でした。
ですから、真っ先に「公式は企画参加作品をきちんと読んでくださっている!」という点を喜ぶべきでしたが……。
最初に私の頭に浮かんだのは「今回の企画では全作品に応援ハートを押して回っているのだろうか? あるいは、いくつかの作品にしか押されていないのだとしたら、これは何かの前兆?」という考えでした。
ほら、これ「応募作品の中から4作品ほどを選出し、カクヨムの特集ページに掲載します」という企画ですからね。もしかしたらその4作品の中に選ばれたのではないか、と期待してしまったわけです。
とりあえず、他の方々の作品にも公式からの応援ハートがあるのかどうか、見てみることにしました。
企画参加順に読まれているという仮定に基づいて、企画ページから『腹式呼吸がわからない』と投稿日時が近い作品をいくつかチェックしてみます。『腹式呼吸がわからない』は企画開催日に書いて投稿した作品なので、まずチェックするのは企画開始直後の作品ばかりです。
とりあえず、数作品チェックするだけで諦めました。星ならば簡単ですが、応援ハートを確認しようと思ったら、各エピソードページを開いてチェックしていく必要があります。作業としても面倒ですが、それだけではありません。作品を読むならばいざ知らず、ただ『チェック』のためにPVを増やしてしまうのは、その作品の作者様にも作品に対しても失礼な行為でしょう。
そして、こうしたチェックを始めた段階で、ちょっと嫌な事実に気づきました。私の『腹式呼吸がわからない』に入っている応援ハート、よく見たら最終話ではなく、その一つ前のエピソードで押されているのです。
あれ? どういうことなのでしょう、これは?
カクヨムユーザーの中には「読んだ」という証で応援ハートを押す方々もおられるようですし、その場合、読んだ全てのエピソードではなく、その
まさかとは思いますが、カクヨム運営公式様も、その方式なのでしょうか。最終話の一つ手前で応援ハートをいただいたのは「このエピソードまで読んだ」つまり「最終話まで読む前に脱落した」という意味であり、むしろ悲しむべき出来事なのでしょうか。
あるいは。
同じような「ここまで読んだ」であっても、少しだけ違って「今日はここまで読んだ」の意味なのかもしれません。その作品単独ではなく、企画参加作品をひとまとめに考えて、翌日は私の作品の最終話から読み始めて次の
あるいは、あるいは。
こうやって「なぜ?」を考えるのが大間違いであって「そもそも押すつもりなかったのに、うっかり応援ハートをクリックしてしまった」という可能性も考えられるかも。カクヨム運営公式様からのリアクションがあったりなかったり、というのは不公平感が出ますからね。もちろん『4作品ほどを選出』という企画である以上、選ばれる作品と選ばれない作品は出てきますが、それは企画趣旨だから良いとして、それとは別に「リアクションがあったりなかったり」というのはいかがなものか、と思ってしまいます。
ならば両者がイコールならば「いかがなものか」感は消えるので、やっぱり最初に期待したように、応援ハートをいただいた時点で、もう『4作品ほどを選出』の前兆なのでしょうか。せめて『イコール』ではないにしても、一次選考みたいなもの、という可能性もあるのでしょうか。カクヨム運営公式様が企画参加作品を読んでいくうちに、いくつかピックアップしておいて、目印として『応援』も入れておいて、後日その中から改めて4作品に絞る……。
この『一次選考』説は、なかなか合理的なようにも思えるのですが、でもこれはこれで「ならば何故、最終話ではなく途中のエピソードに?」という疑問が蘇ります。
……と書いたところで「それは逆に『そこまでしか読めなかった』ではなく、『そこまで読んだ時点で十分に評価された』つまり『そこまで読んだ時点で候補に残された』という解釈も成り立つのではないか?」と、ふと思いました。こんなことを考えてしまうのは、ちょっと楽観視が過ぎるでしょうか。
このように。
たった一つの応援ハートなのに、色々と考えてしまいました。
6月21日のお知らせ「公式自主企画の参加受付を終了しました」によれば、
>特集掲載は7月中旬を予定しておりますので
という話ですから、その時になってみれば正解がわかるでしょう。
今から期待を持ち過ぎると、思いっきり糠喜びになりそうなので、こうしてエッセイに記すことでサッサと忘れてしまおう、というのが今回のエッセイを記した大きな目的でした。
こんなもの書いておいて選ばれなかったら恥ずかしいですし、逆に選ばれるのだとしたらフライングになってしまいます。だから本当は今ではなく、白黒はっきりついた後で書くべきエッセイでした。結果発表後ならば、選ばれなかった場合に「変に期待しちゃいました」と冗談にするのも、選ばれた場合に「実は前兆がありました」と報告するのも簡単ですからね。
どちらにせよ。
たとえ自分の作品は選ばれなかったとしても、選ばれた4作品にカクヨム運営公式様からの応援ハートが足跡として残っているか否か。上記『一次選考』説を確認する意味で、それだけは見ておこうと考えています。
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