カクヨムコン中間選考発表 ――今度こそジンクスを破った!?――
近況ノート新着記事一覧を見ていて、気が付きました。
今日のお昼に「第6回カクヨムWeb小説コンテスト / カクヨムWeb小説短編賞2020 中間選考結果を発表しました」というお知らせがあったのですね!
応募要項で「3月頃」と記されていた中間選考発表です。今はKAC2021の真っ最中なので、それが終わって3月末ギリギリくらいに発表だろうか。勝手にそんな想像をしていましたが、大外れでした。KACはKAC、カクヨムコンはカクヨムコンで、全く別物ということなのでしょう。
さて、私も色々と応募していたので、一応は楽しみな結果発表なのですが……。
このエッセイでも何度か書いてきたように、私にはジンクスがあります。発表当時に見に行くと必ず落選する、というものです。
1月30日に他サイトのコンテストで、発表当日に見ても三次選考を通過したものがあり、その際は「もうそのジンクスは破れたのではないか?」と思ったものです。でも「あれは三次選考だったから例外。一次選考や中間選考ではダメなのでは?」とか「あれは絶対落ちると思って見たから例外。少しでも通過を期待したらダメなのでは?」とか、そんな心配もありました。
実際、その後カクヨムの「5分で読書」短編小説コンテストの中間選考で全滅した際には、発表当日に見に行ったことを悔やんだものです。
……というのが、これまでのおさらいでして。
今回は中間選考です。ジンクスを気にするならば、
でも、幸か不幸か、カクヨムコンは読者ランキングなのですよね。長編の方は完全準拠、短編の方も「参考に」という形です。
つまり、あらかじめ結果は、ある程度予想できてしまうわけです。
例えば、私の場合。
長編は期間中の星増加が、わずか★4と★3。これでは通るわけがないので「どうせ落ちている。ジンクスなんて関係ない」ということで、作品ページをチェックしました。
まだ少しだけ未練があって、発表ページを見に行くのではなく、一つずつ作品ページをチェックする形です。昔と違って、今は「落選した時点で『応募中』表示が消える」システムなので、結果発表ページを見に行かずとも、個別に確認できるわけです。
やっぱり長編は2作品とも落選でした。わかっていても残念なものですね。
せっかく「どんでん返し」には正統派であろう推理小説なのに、この段階で落ちてしまうと、レーベル側には全く読んでもらえないのですから。その点、特に残念です。
とりあえず、でも順当な落選だったので、気持ちを改めて。
続いて、短編の方です。
私でも少しは通過を期待できる「カクヨムWeb小説短編賞2020」です。
上述のジンクスがあるので、少し迷ったのですが……。
今年からは「結果発表ページではなく、それぞれ作品ページで個別にチェックできる」というのがあるので、いくつかの「落ちているに決まっている」作品を見てみました。
はい、もちろん落選です。
そのうちに「落選がわかりきっているものを確認しても面白くない」という気分になってきました。でもジンクスもあるし、どうしましょう?
ならば「これは通っているのではないか」という短編は明日以降にチェックするとして、「これは微妙」というものだけ今日確認してしまいましょう。本命さえ残しておけば、ジンクスを気にした
ここで以前に記したデータを再掲載します。私が応募した短編103作品のうち、上位7作品の「期間中の星増加」「草薙 健(タケル)様のデータにおける順位」は、こんな感じでした。
★40(0 → 40)320位『WEB作家の隠しごと』
★19(66 → 85)725位『ハッピーエンドは嫌いだから』
★16(0 → 16)861位『さそり座のサンタクロース』
★14(0 → 14)1,014位『ゆきのいぬ』
★11(0 → 11)1,239位『カップルだけを狙う幽霊』
★11(38 → 49)1,344位『ある朝トイレに入ったら便器がきれいに消えていた』
★7(16 → 23)1,536位『その失恋は始まりだった』
これに基づいて、以前のエッセイで私は「『WEB作家の隠しごと』は期待できるが『ハッピーエンドは嫌いだから』は期待薄、それより下は絶望的」と結論づけています。
実際の中間選考通過は768作品でしたから、読者選考に完全準拠ならば725位の『ハッピーエンドは嫌いだから』もギリギリで通過しそうですが、短編は「読者選考によるランキングを参考に」ですからね。もしも読者ランキング準拠でとるのが半分だとしたら、この辺りの順位ではダメ、選考委員の好みに合うかどうか次第になってきます。
そんな微妙な作品があったので、その『ハッピーエンドは嫌いだから』を確認してみました。
落選でした。
残念!
期間中の星増加★19は多くないにしても、トータルで★85というのは、私の作品としてはトップレベルなのに……。そう考えると、残念な気持ちが増大します。
でも、まだ最後の希望『WEB作家の隠しごと』が残っている! 320位ならば、さすがに大丈夫なはず。期間中の星増加★40も、去年の私の通過作品から勝手に想定した「だいたい★30くらいが通過ライン」を上回っているのですから。
この『WEB作家の隠しごと』こそ、ジンクスを気にするならば、明日以降まで待ってから見るべき作品です。しかし『ハッピーエンドは嫌いだから』落選のショックが思った以上に大きかったらしく、
「もういいや」
という気持ちになりました。
明日以降まで「どうだろう?」という気持ちを引きずっていては、他の執筆に差し障ります。私は気持ちの切り替えが下手ですからね。
もう「今年のカクヨムコンはダメだった。短編の方さえも。……それでいいじゃないか」と、半ば捨て鉢な気分になりました。さっさと結果を見て「当日に見ると落選」というジンクスが発動して、期待していた『WEB作家の隠しごと』が落選したとしても、良しとしましょう。きれいさっぱりカクヨムコンのことは忘れて、次へ行きましょう。
そんな考えで、いよいよ「カクヨムWeb小説短編賞2020」中間選考発表ページを見に行きました。検索結果0になるのを覚悟の上で『烏川 ハル』でページ内検索すると……。
ありました! 『WEB作家の隠しごと』が!
やはりデータは嘘をつきませんでしたね。期間中の星増加★40で320位ならば「読者選考によるランキングを参考に」の中に含まれるのでしょう。
ある意味、順当な結果なのでしょうが……。
驚いたことに、『WEB作家の隠しごと』の少し下に、もうひとつ私の作品がありました。『さそり座のサンタクロース』です。
これは本当に驚きました。全くのノーマークだったからです。
でも改めてデータを見直してみると、『WEB作家の隠しごと』と『ハッピーエンドは嫌いだから』の次が、『さそり座のサンタクロース』だったのですよね。星増加★16、861位の作品でした。
中間選考通過は768作品ですが、私の『ハッピーエンドは嫌いだから』が落選しているように、768位以内でも落選している作品はあるのですから、その分769位以下からでも通過している作品がたくさんあるわけです。
応募された7761作品の全てを選考委員が読むのは不可能だとしても、この辺りの順位までは読んでいただけるのだ、というのは来年以降の参考になるかもしれません。勝手な予想ですが、だいたい1000位以内に入っていれば、可能性があるのでしょうか。もちろん、読んでいただいた上で「選考委員の方々に気に入っていただく」というのも必要になるわけですが。
とりあえず、このように、まずは驚いたわけですが……。
同時に「早まったことをしなくて良かった」とも思いました。
実はこの『さそり座のサンタクロース』、どうせ落ちているだろうから他サイトの短編コンテストに出してしまおう、と考えていたところだったのです。
3月末が締切のコンテストなので、最初は「中間選考で落ちてから」と思っていたのですが、もう焦れてしまって……。そちらのコンテスト応募用に「あらすじの末尾に、こんな一文を付け加えよう」というのも用意してあるほどでした。
いやはや、まさか中間選考に通るとは……。本当に、見切り発車でよそに応募しなくて良かったです。
さて。
少し冷静になってみると、前にも書いたように『WEB作家の隠しごと』は、カクヨムコン期間中の投稿でしたが、執筆そのものは、もう少し前の作品です。もともとは「エブリスタ」の短編コンテストで、テーマが「隠しごと」だった時に書いたものでした。
そちらでは完全な落選でしたが、そうした作品が別のコンテストで中間選考を通過すると、それだけで何だか救われた気分になりますね!
そして救われたといえば、もう一つ。『WEB作家の隠しごと』だけ通過したら、「今年はカクヨムコン期間中に書いた作品は全滅!」となるところでした。実際、以前に「そうなるのではないか」と予想していたのですが……。
期間中に書いた『さそり座のサンタクロース』も通過したことで、そのような事態は避けられました。ありがとう、『さそり座のサンタクロース』!
そして、もうひとつ嬉しいこと。
中間選考の発表ページを当日に見に行って、それでも自分の作品があったのですから……。
当日に見てしまうと落選するというジンクス。今度こそ、完全に破れたのですよね? これで次からは恐れることなく、堂々と当日のうちに結果を見に行けます!
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