十日くらい前のこと

   

 今さらですが、やっぱりエッセイに記しておこうと思います。


 トップページ右上に表示される「カクヨムからのお知らせ」。ここが頻繁に更新されるのは、それだけ運営様が忙しく働いておられる証、と私は感謝しています。

 さて、8月1日の土曜日。新しく「カクヨムからのお知らせ」が掲載されていたので、少し驚きました。私は「週末はカクヨム運営もお休みだから『お知らせ』更新は月曜から金曜までの間だけ」と思い込んでいたのですね。

 土曜日の「カクヨムからのお知らせ」。内容は「第27回スニーカー大賞」というコンテストの告知でした。前期と後期に分割されたコンテストであり、その締め切りは前期ですら2020年12月31日、後期に至っては2021年1月1日という、はるか遠い期日です。

 週末に慌てて告知するような、急を要する「お知らせ」には思えなかったのですが……。


 そういえば。

 スニーカー大賞といえば。

 第26回の方に、私も応募中でした。

 以前に「カクヨムコンの後のこと ――昨年12月25日と本日1月14日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで――」で記したように、応募の際にちょっとした注意事項のあるコンテストでした。また「コンテストについて改めて考える ――1,100作品のうち753作品――」で記したように、カクヨム経由の応募は、単純に文字数や完結・未完結の点だけでも約7割が応募規定を守っていない、というコンテストでした。

 第27回について告知が出るくらいですから、第26回の方は、もう結果発表されたのでしょうか? 応募要項では「2020年9月頃 本サイトにて発表します」となっていましたが……。


 そして、その翌日。8月2日の日曜日。

 いつものように「近況ノート新着記事」一覧を眺めていたら、第26回スニーカー大賞について書いておられる記事を発見。それによると、すでに二次審査が終わっていたそうです。

「あれ? 一次選考の結果は……?」

 カクヨムでは発表されていないだけで、コンテスト公式サイトまで見に行けば、今からでも確認できるのでしょうか。

 真面目にコンテスト受賞のために応募しておられる方々にとっては、一次選考なんて意味ないとしても……。

「どうせ受賞は無理だけど応募しておこう。一次選考だけでも通過できたらいいなあ。そうすれば、自分の他作品(いくつかのコンテストで一次選考すら落選)よりは出来が良かった、と思えるから」

 という考えで色々なコンテストに応募してしまう私にとっては、一次選考の結果こそ重要なのです!


 カクヨムから応募できるコンテストの途中選考の結果が、コンテスト公式サイトでは発表されているのにカクヨムでは未発表……。そんなことがあり得るのでしょうか?

 これに関しては「あり得る」と思ってしまいました。

 というのも、昨年の「ファミ通文庫大賞」。コンテストの公式ブログでは8月9日に一次通過作品と二次通過作品が発表されて、それについてカクヨムで告知されたのは8月13日になってからでした。

 当時、私は今ほど他の方々の近況ノートをチェックしていなかったのですが、「公式で結果を見て、近況ノートでその件に触れる方々が出始めて、それからカクヨムでも告知。まるで『情報が出回ったから慌てて告知した』みたい」というコメントもいただいたので、そんな感じだったのでしょう。

 なので、今回の第26回スニーカー大賞も、そのうちカクヨムの方から公式ページへリンクが張られるのだろう、と考えました。

 しかし。

 すでに「二次審査まで終わっている」ということは、悠長に待っていたら、もう一次選考の結果は見られなくなるかもしれません。昨年の「ファミ通文庫大賞」は一次と二次が同時発表だったから良かったものの、第26回スニーカー大賞も同じとは限りませんし。

 慌てて、”第26回スニーカー大賞”と”一次選考”でネット検索してみました。

 その結果……。


 辿り着いたのが匿名掲示板やツイッターばかりだったので、情報の信頼性に関しては若干問題があるかもしれませんが。

 どうやら第26回スニーカー大賞は、一次選考の発表はなく、いきなり二次選考から発表だったようです。

 まあ真面目に受賞を狙うガチ勢にしてみれば、それで構わないのでしょうが……。きっとカクヨムからの応募の中には、私みたいなエンジョイ勢もいますよねえ?


 また、そこで第26回スニーカー大賞に関して議論されているのを見て、私も初めて知ったこと。

 そもそも応募要項の時点で、カクヨムで掲載されている選考方法は、コンテスト公式サイトとは微妙に異なっていたそうです。

 カクヨムの記載では、


>応募された作品の中から、外部選考委員、編集部による一次選考を行います。一次選考を通過した作品が最終選考対象作品としてエントリーされます。編集部内で最終選考を行い、大賞作品を選定いたします。


 と書かれているので「一次選考の次は最終選考」となっています。

 一方、コンテスト公式サイトの方では「いくつかの段階に分かれた選考」となっていたそうです。そちらは確認できませんでしたが、実際に『二次選考通過』が発表されたということは、もう「一次選考の次は最終選考」が間違っていたのは明白ですよね。一次選考の次が最終選考ならば、二次選考イコール最終選考ということになり、そこを通過イコール受賞という話になるはずですから。

 そうなると、今回発表されたものはカクヨム経由ではない応募作品のみであり、カクヨム経由は別に選考・発表するということでしょうか?

 これについても「いや、今回発表された二次通過作品の中に、カクヨム経由の応募作も含まれているぞ」という反論があり(私自身が確認したわけではないのですが)、その可能性も期待できません。


 なお、この二次選考発表の期日は7月31日だったようです。冒頭の「わざわざ8月1日の土曜日に『第27回スニーカー大賞』の告知があった理由」として、第26回の方で動きがあったので、それと関連して……みたいな事情もあったのかな、と邪推してしまいました。

 いや、邪推ですよ、あくまでも邪推。

 ここまで読んでいただけたら、なんとなくニュアンスは伝わると思うのですが……。第26回スニーカー大賞に応募した方々の中には、もう「スニーカー大賞」そのものに悪印象を抱いた人も多いのではないでしょうか。その意味では、むしろタイミング的には悪いはずであり、そこを関連づけてしまうのは『邪推』となるのでした。


 ……と、今回は、結構あやふやな情報に基づいたエッセイになってしまいましたが。

 一つ、ハッキリとした「どうなってるの?」もあります。

 前回の「コンテストエンジョイ勢に朗報!」にも関連する話です。

 6月30日の時点で、カクヨムは「参加コンテストの中間選考が終わった段階で、別のコンテストに応募できるようにしました」というシステムに変わったはずですよね?

 それとも、あれは『予定』であって、まだ実装されていないのでしょうか?


 第26回スニーカー大賞に応募して落選した私の作品、まだ応募中の欄に『第26回スニーカー大賞』と表示されています。つまり、他のコンテストには応募できない状態です。

 私だけのはずがないので、おそらく、他の応募者の方々も同じでしょう。

 今の時期、締め切りの近い類似の――落選作を使い回せるような――コンテストがないから、大きな騒ぎにはなっていませんが……。

 もしも「他のコンテストに応募したいのに!」という方々が続出したら、問題になっていたでしょうね。

 本当に「どうなってるの?」と思ってしまいます。もしかしたら、スニーカー大賞の主宰者側とカクヨム運営との間で意思疎通がうまくいっておらず(私の上述の『邪推』は完全な誤りであって)、カクヨム側でも「第26回スニーカー大賞の途中選考の発表があった」とは把握していないのでしょうか?

 それはそれで、少し無責任な気がするのですが……。

   

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