KAC2024、6回目お題は「トリあえず」
KACイベントでは「何だ、これは?」と言いたくなるような難問回が、毎年ひとつは含まれているような気がします。
昨日お昼に発表されたKAC2024の6回目お題は、そんな難しいお題だったのではないでしょうか。。
【3/21 11:59締切】KAC2024 第6回お題「トリあえず」
https://kakuyomu.jp/info/entry/8thanniv_KAC20246
ひらがな五文字の「とりあえず」ならば私もよく使う副詞ですが、お題は「トリあえず」ですからね。お馴染みの「とりあえず」とは違うわけです。
私は昨日、昼前に終わるはずだった用事が少し遅れて、お題を見たのは10分か15分くらい過ぎた頃。それもPCではなくスマホで見たので、カクヨムのサイトの方ではなくTwitterの方でチェックしたのですが……。
お題発表ツイートには、肝心のお題「トリあえず」と一緒に、
>皆勤賞受賞者には抽選でトリのブックカバー、または、トリぐるみをプレゼント
と書かれていました。
これを見たら「トリあえず」の「トリ」に関してはカクヨムのトリ、あるいはそのモデルであろう鳥や鶏をイメージしやすい。また「あえず」も「会えず」、つまり「トリ関連のプレゼントに会えない(もらえなかった)」が真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。
ただでさえ「とりあえず」でなく「トリあえず」というだけで発想を制限されるだろうに、さらにそんなイメージを持たされるのは大変です。とりあえず私としては、皆が考えそうな方向性は避けたい。せめて「あえず」を「会えず」以外にしたいと考えたら……。
頭に浮かんできたのが、二色そぼろ弁当でした。鶏肉を使った弁当です。
先週末、犬を連れて少し離れた公園まで車で出かける機会があって、途中でコンビニに寄って昼飯を買ったのですが、その際「公園で犬を横に座らせたまま食べるのだから、おにぎりやパンみたいに簡単に食べらるもの」という予定だったのが、棚に並んでいた二色そぼろ弁当が目に入って……。そちらに心惹かれたものの、でも「やはりお箸で食べる弁当は避けた方がいい」という当初の方針に従って、おにぎりを購入。
そんな経験がつい最近あったので、それで頭に浮かんできたのでしょう。案外、買えなかった二色そぼろ弁当に未練があったのかもしれません。
いずれにせよ、鶏肉ならば「トリ」はクリアーできるし、二色そぼろならば「あえず」も使える……と思って書いたのが、こんな作品でした。
『あえずに食べる』
https://kakuyomu.jp/works/16818093073915095746
投稿は午後1時過ぎだったので、執筆には一時間かからなかったようです。
なお、作中に「KACイベントに参加するカクヨムユーザー」をモデルにした登場人物を出しています。こういうキャラ設定を使うと私小説っぽくなり、エッセイに近くなるかもしれないので、出来る限り避けたいのですが……。
実は全く同じキャラを、以前にも登場させているのですよね。私としては、難しいお題の時に半ば逃げ道みたいにして使う書き方です。
今回は作品投稿後「せっかくだからあらすじ欄に『以前に投稿した、同じキャラが出てくる作品』を関連作品として付記しておこう」と考えて、それを書き加えるために、以前に投稿した作品を改めてチェック。
すると驚いたことに、自分では「2作品ある」と思っていたのが、実は3作品ありました。
以下の3作品であり、私が忘れていたのは3番目の「いいわけ」回の作品です。
『そう来ると思ったぜ!』(KAC20223 お題「第六感」)
https://kakuyomu.jp/works/16816927861442323474
『ぐちゃぐちゃを見て困った男』(KAC20233 お題「ぐちゃぐちゃ」)
https://kakuyomu.jp/works/16817330654103217223
『そのお題はクリティカルヒットだった』(KAC20237 お題「いいわけ」)
https://kakuyomu.jp/works/16817330654464132981
何はともあれ、とりあえずひとつ投稿できたので、皆勤のための条件はクリアー。
ここまで毎回2作品ずつ書いてきたので、できれば今回も続けたいのですが、最初に書いた通り「トリあえず」は発想が制限されそうなお題っぽい。これでもうひとつ書くのは難しそうだし、あるいは書くとしても急いで考えず、就寝時のベッドの中でゆっくり考えればいいだろう。
そう思って昨日の午後は、もう「トリあえず」のことは忘れて、他サイト投稿用の短編を少し書き始めたくらいでしたが……。
夕方、外出中。
ちょうど昨日は、風が強い日でした。
それでも若者は元気です。制服姿のまま自転車で走る学生たちを何人も見かけました。
そんな姿を目にして考えたのが「学生に限らず、スカートをはいた女性ならば、風の強い日はめくれないよう気をつけないといけないから大変だろうな」ということ。
別に私は、風でスカートがめくれる現場を目撃したわけでもなく、そんな光景を想像したわけでもないですが、ただ言葉として「スカートが風でめくれる」が頭に浮かんだのでしょうね。
そこから「子供のいたずら」的な「スカートめくり」の概念を連想。今思えばセクハラ犯罪の一種かもしれませんが、昔は「子供のいたずら」の範疇だったのですよね。それどころか、スカートめくりを題材とするアニメもあった気がする……と思考が流れていきました。
小学生の男の子が、女性教師のスカートをめくるというアニメ。映像そのものは頭に浮かんでこないのですが、作品タイトルと主題歌はしっかり覚えています。いや「主題歌」は後半部分しか覚えていないのですが、その後半部分はとても印象的な歌詞で、いったん思い出すと頭の中でぐるぐる回り続けます。
なお、こうしてエッセイで書くために今日あらためて確認の意味でネットで調べてみたら、まず「小学生の男の子が、女性教師のスカートをめくる」は間違いで、小学生ではなく中学生。「スカートをめくる」もそれだけでなく、今でいうところのセクハラに相当するような、ちょっとエッチないたずら全般だったそうです。また、私が「主題歌」と思っていたのも、オープニングではなくエンディングの方でした。
いずれにせよ、昨日の夕方、そんなアニメの歌詞が頭の中で延々流れ続けて……。その結果「スカートめくり」に「トリあえず」が合わさって、ひとつの物語が出来上がりました。
『このごろクラスに流行るもの』
https://kakuyomu.jp/works/16818093073932190630
執筆自体は夜になりましたが、夕方に考えたままのノリで書いたので、作中の女性教師の苗字が「
こんな感じで、今回も2作品、それもお題発表当日のうちに投稿することが出来ました。
難しいと思ったお題でも複数書けたので、自分としては、もう満足です。
今年のKACは3月いっぱい続くような気分でいましたが、今回が6回目ということは、残りはあと2回だけ。それを思うと、今から少し寂しく感じるほどですが……。
残りの2回も、思いっきり楽しみたいものですね!
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