がっかりリニューアル! ただし一筋の光明も?

   

 まだカクヨムコン期間中ですが、カクヨムコンとは無関係の話題です。

 本日1月26日の「カクヨムからのお知らせ」で、次のような告知がありました。


 プロフィールページをリニューアルしました

https://kakuyomu.jp/info/entry/profile_renewal


 数日前に予告されていたリニューアルですね。

 今回のリニューアル実行を私が知ったのは「カクヨムからのお知らせ」からではなく、Twitterからでした。ちょうどカクヨム公式アカウントのツイートが流れていたのです。

 急いでカクヨムの自分のページを確認してみたのですが……。

 まずは戸惑いました。まあ私は年寄りなので何事も「新しくなる」たびに戸惑うのはよくある話なのですが、今回の場合、困惑の原因は、プロフィールがなくなったことでした。

 正確には「なくなった」わけではなく、少し下の方へ移動しただけ。でも旧バージョンならば一番上の目立つ位置にあったのに、そこから移動させられただけで、全く目立たなくなった印象です。

 旧バージョンでも長すぎるプロフィールは冒頭部しか表示されませんでしたが、でも冒頭部だけでも目に入りやすい位置に来るのであれば、そこでアピールや宣伝を書くことが出来たのですよね。

 それがなくなって……。

 私の場合、これまでプロフィールがあった跡地は、ぶっとい緑色の帯になっていました。ちょうどこのエッセイを更新した直後であり、キャッチコピーが緑色だったからです。


 そして、この「ちょうどこのエッセイを更新した直後」というのも、大きなポイントでした。

 今回のリニューアルの目玉であろう代表作表示の件です。

 固定コレクションの表示スペースが広がったせいもあって、ホーム画面では、小説作品の項目はかなり下まで押しやられました。上の方で目立っているのは「最新作」「代表作」の2つのみ。

 私の場合、どちらもこのエッセイになっていたので、最初「デフォルトでは『代表作』イコール『最新作』になってしまうのかな?」と誤解しました。ならば「代表作」を自分で設定し直そう。どこから設定できるのだろう?

 そう考えて、この時点で初めて「お知らせ」をきちんと読み始めたのですが……。

 ここで驚くべき事実が判明!


>最新作と代表作は、それぞれもっとも直近更新された小説ともっとも累計の★が多い小説を表示しています。


 エッセイが「代表作」にされているのは、たまたま「最新作」だったからではなく、★が多いからだった!

 これはショックでした。「お知らせ」では上述の文章に続いて、


>アクティブに更新されていて読んで欲しい小説、自分のことを知ってもらう上でまず読んで欲しいという小説を読んでもらいやすくしました。


 とありますが、これを見て私は「それはないよ、カクヨムさん」と言いたくなりました。

「アクティブに更新されていて読んで欲しい小説」というのは「最新作」のことでしょうから「自分のことを知ってもらう上でまず読んで欲しいという小説」が「代表作」の方なのでしょう。

 問題は、カクヨムが「★が多い小説こそユーザーにとって読んで欲しい小説に違いない」と思っていること。

 もちろん世の中には色々な価値観がありますから、小説を書いている方々の中には「読者評価こそ絶対」と思っている方々もおられるのでしょう。近況ノートなどで「この作品は読者評価が低いので打ち切りにします」と言っている人がいるのを見たこともあります。

 でも私は個人的に、そのような考え方は嫌いです。評価が低いから作品を途中で放棄する、それは多くの読者に売らなければならない商業作品ならば正しい方針かもしれませんが、趣味で書いている素人作家の言い分にしては傲慢ではないか、と感じてしまうのです。その作品を楽しんでいたであろう少数の読者を切り捨てる行為と考えても許せないし、また作者自身のアプローチも「作品執筆そのものを楽しんでいたのではなく評価されるという承認欲求だけで書いていたのか」と想像してしまい「そのような作者には近づかないでおこう」と思うくらいです。

 今回★の過多で代表作を決めるというカクヨムの方針に、私は、それと同様の商業主義を感じてしまいました。カクヨムは出版社直轄の小説投稿サイトと思えば、運営側の基本が商業主義なのは間違っていないのでしょう。でも大多数のユーザーまでそうなってしまうサイトならば私にとっては居心地は良くないですし、逆にユーザーは違うのであれば、今回の件は「カクヨムがユーザーのことをわかっていない」ということになります。


 商業主義云々は別にしても、今回の「★の過多で代表作を決める」に関しては、文句を言いたい部分があります。

 他の小説投稿サイトと比べて私がカクヨムの特徴として感じていることの一つが、いわゆる読み専の割合が少ないこと。あくまでも「感じる」なので実際にはどうなのかわかりませんが、自分でも小説を書いているユーザーが、他のユーザーの作品を読んでいる。つまり書き手が読み手を兼ねている、というのを強く感じています。

 私自身もメインは書き手ですが、他の方々の作品を読んでいるので「読み手」も兼任しています。ただし長編を読むのは時間がかかるので、つい短編を読むことが多くなり、小説よりももっと気楽に読めるのでエッセイを読むことも多くなります。

 自分が読まれる側になっても、読まれやすさはエッセイ、短編、長編の順なので、おそらく私だけではないのでしょう。実際、近況ノートなどで「本当は小説を一番読んで欲しいのだが、よく読まれるのはエッセイ」という意見を目にすることもあり、そういう時はとても強く共感してしまいます。

 これが数少ない例なのか、かなり多数に当てはまるケースなのかわかりませんが……。読んで欲しい作品と、実際によく読まれている作品が一致しない方々も、少なくともそれなりの数、おられるのではないでしょうか。


 そうなると、今回のリニューアルは改善どころか改悪です! 「最新作」「代表作」以外の作品は下の方に沈みましたし、その「代表作」も「読んで欲しい作品」と一致するとは限らないのですからね!

 カクヨムを無料で使わせていただいている以上、あまりカクヨムのことを悪く言いたくないのですが、今回のリニューアルに関しては、Twitterでも「個人的には困る」とツイートしておきました。

 それも、カクヨム公式アカウントのツイートの引用RTという形で。

 Twitterの仕様上、引用RTならば元ツイートのアカウントにも告知がいくはずです。いちいちカクヨム側で見てくださるという保証はありませんし、また見られたら見られたで「わがままなことを言っている、迷惑なやつだ」と思われるかもしれません。それでも今回の件は意見を述べておこう、と思ったのです。

 後で見てみると、私以外にも引用RTで「困る」と言っておられるかたがいました。それらをカクヨム側で見てくださったのか、あるいは他のところからも同様の意見が入ったのか。

 最初のツイートから約1時間後、以下のようなツイートがありました。


>リニューアルしたプロフィール画面の「代表作」は、現在自動で表示されています。こちらは、今後ユーザーがご自身で任意の作品を設定できる機能を追加予定です。

>現在の表示方法では一部の方にご不便をおかけしておりますが、機能追加までしばしお待ちいただけますと幸いです。


 おお! 機能を追加予定!

 機能追加予定に関しては「カクヨムからのお知らせ」でも、


>また、前述のよく書いているジャンルおよび代表作についても、カスタマイズして設定できる機能を検討しています。


 という形で書かれていましたが、そこでは『検討』という書き方です。こうしてツイートで『追加予定』と言っていただけると「思ったよりも早く改善されそうだ」と期待できますね!

 一筋の……というより、大きな光明です。



 とりあえず、新機能導入までの暫定措置として。

 私は新しく、代表作をコレクションでまとめて、トップに固定しておきました。

 とはいえ、やはりシステム的な「代表作」ほどは目立ちません。

 もう一つ別の試みとして、一時的にこのエッセイを非公開にする、というのもやってみました。そうすると「代表作」が一応は小説作品になるので、割と良い感じなのですが……。

 このエッセイだって、読んでいただきたくて書いていますからね。非公開にするのは本末転倒です。更新直後24時間だけ公開して普段は非公開にする、というのも考えましたが、「下書きに戻す」「今すぐ公開」を繰り返すうちに間違ってその下にある「削除」をクリックしそうで怖いです。

 おとなしく新機能導入を待つのが一番良いのでしょうね。

   

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