青く輝く三つ星よ! 真っ赤に燃えるその心!
タイトルの時点で、どんな内容なのか、もう想像がつくかもしれませんが……。
今回は、どちらかというと「カク」側のカクヨム初心者としてではなく「ヨム」側としての話です。
「カクヨムには、感想欄って存在しないみたいだな?」
最初、そう思いました。
どうやら『おすすめレビュー』というものはあるようだけど、レビューは感想とは違うもののはず。
今まで自分が使ってきた投稿サイトを思い出して、そう考えました。
自分が使ってきた投稿サイト……。
最初に使っていた四つの投稿サイトでは『感想』はあっても『レビュー』はありませんでした。
約半年前から使っている「小説家になろう」には『感想』も『レビュー』も、両方存在します。書く側の自分としては、『感想』をもらうのは嬉しいけれど『レビュー』をもらえたらもっと嬉しい。読む側の自分としては、『感想』は書いたことあるけれど『レビュー』は書いたことがない。
それが私にとっての『レビュー』でした。
もちろん「よそはよそ、うちはうち」という言葉があります。カクヨムにとっての『レビュー』が、私の思っているような『レビュー』と同じとは限りません。
先入観を捨てて、実際の『レビュー』をいくつか見てみました。
……やはりレビューはレビューです。イメージしていた通りのものみたいです。『感想』とは明らかに違うものです。
まあ、いいや。
とりあえず。
ヨム側の利用者として、皆様の作品を楽しみ始めました。
「ふーん。そう」
特に何も思わなかった作品もあります。
「おっ、これは!」
読み終わった後で、心に刺さる何かが残った作品もあります。
「凄い! 凄い凄い、凄い!」
読んだ後で、心が踊り出してしまうような作品もありました。
一番上のような作品はともかく、下二つ――読者として『心』が反応した作品たち――の場合、作者様に、それを伝えたくなりますね。
でも『レビュー』を書くのは大変そう。ならば、どうやって……?
そのための機能が、「はじめてのカクヨムガイド」の「読める・伝えられる」という項目に書かれていた『★で称える』なのでしょう。
早速、クリックしました。
そして一息ついてから、
「いや、これでは不十分だ」
そう思いました。
せっかく、心ぴょんぴょんの度合いを星の数で伝えられるシステムなのに、私は、一回ずつしか押していないからです。
作品によって、どれほど私の心が揺れ動いたか、微妙に違うわけですから……。あるものには二つ、またあるものには三つと、複数の星を輝かせるべきでしょう。
そう考えて、もう一度クリックしようと、作品のページに戻ってみると……。
「おや?」
入れたはずの星が点灯していません。
何でしょう? システム的に、タイムラグがあるのでしょうか?
いいえ、違います。
私のミスでした。
私は、星印をクリックしたつもりで、ハートマークの方を押していたのです!
真っ赤なハートマークを見ながら、私の顔も真っ赤になりました。
「ああ、いきなり、間違った気持ちを伝えてしまった……」
恥ずかしくなりました。
まるで、友人の結婚式に出向いたつもりが、間違って隣の会場に入ってしまったような気恥ずかしさでしょうか。そんな経験はないので、想像しかできませんが……。
実際に「間違った!」という気恥ずかしさならば、中学生の頃の体験。
いつもは行かない塾――学校の友人はたくさん通っていました――の夏期講習に参加した時のこと。
廊下に貼ってあった座席表を見て、指定された席に座っていたら、隣の人に変な顔――ちょっとニヤニヤした感じもある表情――をされた。しばらくしたら、知らない女の子がやってきて「そこ私の席なんだけど?」と言われた。
ああ、初めての塾で慣れない私は、座席表の向き――教卓のある方向――を見間違えていたのです!
当時、男子校に通っていた私は「女の子の席を我が物顔で占領していた」というだけでも恥ずかしかったのに、その『知らない女の子』が友人の知り合いだと後で判明して「友人からどう思われるか」を考えたら、恥ずかしさの倍率ドン! さらに倍!
いやはや、思わず、昔の「間違って、恥ずかしかった経験」を思い出してしまいました。
急いで星印の方をクリックした後、意図とは違って押してしまったハートマークの解除方法を調べて、解除。
まあ、今にして思えば、応援ボタンを取り消す必要もなかったわけですが、その時は、まだよくわかっていませんでしたからね(これ、作者様には「応援した、でも取り消した」と細かく通知が行くのでしょうか? だとしたら、混乱させてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです)。
とりあえず。
間違って押したハートマーク。
カクヨムガイドによれば『応援ボタン』とのことですが……。
この応援の意味は? 「面白かった」の意思表示ならば、星印があるのに?
初心者の私は、わけがわかりません。
わからないことには、今は触れないことにして。
また、他の作品を読むことにしました。
そのうちに。
「これは感想を書きたいな」
という作品に出会いました。
でも、カクヨムには感想欄はない……。
「そうだ!」
ようやく、気づきました。
そのための『応援コメント』であり、そのための『応援ボタン』なのですね。
以降、私は、気軽に感想を書くためのツールとして『応援ボタン』並びに『応援コメント』を利用しています。
……間違った使い方ではないですよね?
そういえば。
最初の方で例として挙げた「小説家になろう」では、感想とは違ってレビューが書かれると『みんなの新着レビュー!』というコーナーで広く告知されるシステムでした(実際に私も、レビューしていただいた作品のブックマークが直後の数日で約三割増えたことで、その『告知』の効果を実感したことがあります)。
まだ私には無縁ですが、ここカクヨムでもトップページに『新着おすすめレビュー』というコーナーがありますね。
しかし『応援コメント』は、そのように大々的に宣伝はされないわけですから、この一例から考えても、やはり『応援コメント』は感想に相当するものなのでしょう。
このように、最初は戸惑った星印とハートマーク。
もらうとすぐに通知が来るので「誰が評価してくれたのか、応援してくれたのか」が即座にわかるシステムになっています。
これ、とても素晴らしいことだと思うのですよ。
例えば「小説家になろう」では、感想を書いていただければ「誰から」はわかりますが、評価を入れてもらっても「誰から」はわかりませんでしたが……。
特に私のように「万人受けはしなくてもいいから、自分が面白いと思う作品を書く」という素人作家の場合。
自分が「面白い」と思って書いた作品を、同じく「面白い」と評価していただけたのであれば。
それは「面白い」の方向性が似ている、と言えるのではないでしょうか。
ならば、星印を青く輝かせてくださった方々や、ハートマークを赤くしてくださった方々の作品も、私から見て「面白い」と思える可能性が高いはずです。早速、読みに行こう、という気持ちになるわけです。
ですから……。
カクヨムを使い始めてから、明らかに「ヨム」時間が増えました。
自分が「面白い」と感じる作品に出会えるのですから、これは幸せなことなのでしょう。
でも。
その分「カク」時間が減ってしまうのが、嬉しい悩みです。
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