エピソードの続きが書けない……

   

 私が最初に利用し始めた投稿サイトは、いったん投稿すると修正できない仕様でした。

「なるほど、多くの人々に向けて公開する以上、それ以上は手を加える必要のないような完成品を提示することが要求されるのだな」

 と理解して、緊張感を持って執筆していました。

 何しろ、誤字脱字などを後から見つけても、手遅れなのですから。


 もちろん、今でも緊張感をくして投稿しているわけではありません。投稿前に、少なくとも数回は推敲するようにしています。

 それでも後になって誤字脱字、不自然な文章、致命的なミスが出てくるのは、私の力量が不足しているのでしょう。


 ともかく、推敲を繰り返すクセがついているので、投稿サイトの側に『下書き』の機能があると、大変重宝します(上述の初めての投稿サイトにも『下書き』とか『プレビュー』とかの機能はありました)。

 PCのワープロソフトでも下書きは出来ますが、実際に投稿するサイトでプレビュー表示してみないと、わからないこともありますよね。

「ここで改行になるのは収まり悪いから……」

 プレビュー表示した時にそんなことを考えて、改行位置をずらすために言葉を加えたり削ったりした経験、私だけではないと思います。



 さて。

 前置きが長くなりましたが、わざわざ『下書き』の話をしたのは……。

 私が「カクヨム」を使い始めた時、真っ先に感じたことが、


「『下書き』機能が充実している!」


 ということだったのです。

 下書きの段階で、あらすじに相当する『紹介文』とかキーワードに相当する『タグ』とか記入しておけるのは、便利ですよね。

 また『キャッチコピー』という項目も素晴らしい。私がこれまで使ってきた投稿サイトにはなかった項目であり、新鮮で、興味深いと思いました。


 とりあえずは短編(形式としては連載形式だけど文量的には短編)を投稿しよう……。そう考えて、ワクワクしながら『キャッチコピー』を書き込んで、そして『基本情報』から『章とエピソード』のページに移動。

 ほぼ真っ白な画面に「章を設定するにはエピソードの執筆が必要です」と書かれています。私はウインドウをディスプレイ画面いっぱいにはしていなかったので、スクロールしないと『新しいエピソードを書く』のボタンが見つかりませんでしたが、少し苦労しただけで発見できたので、最初のエピソードを書きます。

 それまで「小説家になろう」の方で書いていた時に「カクヨム」では使えないような方法でルビを振っていたので、その部分を修正して……。


 これで、一話目の入力が終わりました。続いて、二話目。そう思ったところで、私は戸惑いました。


「あれ? 続きって、どうやって書くんだろう?」


 例えば「小説家になろう」では、下書きの段階では、どれもバラバラの作品です。投稿する時に、初めて同じ作品として集合します(具体例として、そちらでの私の『執筆中小説一覧』は現時点で「13作品」となっていますが、そのうち9作品は毎日投稿している長編の下書きで、4作品は五日毎に投稿している長編の下書き。つまり実質「2作品」です)。

 一方「カクヨム」では、下書きの段階から『紹介文』や『タグ』などを記入するわけですから、この時点で、すでに一つの作品としてまとまっているわけです。


「それぞれのエピソードは、『基本情報』ではなく『章とエピソード』のはずだから……」


 そう思って私は『章とエピソード』のページと、にらめっこ。

 少し前までは「章を設定するにはエピソードの執筆が必要です」だけでほぼ真っ白だった画面に、何やらいろいろ表示されています。

 しかし、見える範囲にあるボタンは、一つだけ。『追加する』ボタンですが、その近くには「新しい章を追加」と書いてあります。


「『章』なんていらないよ! 短編なんだから! 『章』じゃなくて『エピソード』は、どうやって追加するの?」


 今にして思えば。

 一話目を書く時だって、見えていなかった『新しいエピソードを書く』ボタンを見つけ出してクリックしたはずです。あの時と同じように画面をスクロールすれば良かったのですが、もう忘れていたのです。それに、なまじ画面が『ほぼ真っ白』ではなくなって情報が増えた分、表示されている範囲内にあるはず、と思い込んでいたのです。


 とりあえず。

 トップページに戻って「はじめてのカクヨムガイド」を見てみましたが……。

 やっぱりわかりません。

 探し方の探し方がわからない、という状態です。服を買いに行く服がない、みたいなものです。

 ならば。


「困ったらネットで検索!」


 電気製品が故障した時だって、形式番号で検索すれば、ネットでマニュアルや対処法が出てくる時代です。

 ですから。


「さてさて。『カクヨム 使い方 続きを書く』で検索すれば……」


 きっと「カクヨム」のガイドページがヒットするに違いない。

 結果。

 検索して出てきたものは、カクヨム利用者のエッセイのようなものでした。ここでは敢えて作品名を記しませんが(他人様の作品名を勝手に記載することには少し抵抗があるので)、検索のトップに位置しているのですから、おそらく有名な作品なのでしょう。


 おかげさまで、『小説管理』のページに『次のエピソードを執筆』というボタンがあると知ることが出来て、無事、問題は解決しました。

 なお、上述したように『章とエピソード』のページからでも『新しいエピソードを書く』ボタンで続きは書けるわけですが、それを理解したのは、少し後になってからでした。



 結局。

 最初から『新しいエピソードを書く』ボタンが目に入るくらい画面を広げていれば、こんなトラブルは発生しなかったはずですが……。

 ワープロソフトやら何やら複数のアプリケーションを使ったり、ネットで調べ物をしたりしながら、執筆や投稿をするので、なかなか『画面を広げる』という習性がないわけです。

 おそらく私のことですから、いずれ、また同じようなトラブルに見舞われるのでしょうが……。


 とりあえず。

 今回、私が一番感銘を受けたのは、

「検索したら、カクヨム利用者のエッセイっぽいものが出てきた!」

 という点でした。

 これは、素晴らしいことだと思います。

 運営側が用意したマニュアルよりも、利用者側が書いた『マニュアルっぽいもの』の方が、ある意味、有益でしょうから。

 別に運営側が悪いわけではなく、あくまでも一般論として「利用者側の視点だからこそ見えてくるポイント」というのも、あるでしょうからね。


 この駄文のような私のエッセイも、いつかどこかで誰かの役に立つといいなあ……。

 そんなことを願っています。

   

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