本日7月28日の「カクヨムからのお知らせ」を読んで

   

 このエッセイでも3ヶ月ほど前に「カクヨムで開催されるコンテストは本当に増えているのか」と題して記したように、


https://kakuyomu.jp/works/1177354054889095417/episodes/16816927862760569969


 いつもカクヨムでは様々なコンテストが開催されており、例えば最近3年間では、毎年11あるいは12コンテストが行われてきました。

 現在は応募受付中のコンテストとして、夏休み恒例の「カクヨム甲子園2022」の他に第1回「G’sこえけん」音声化短編コンテストが開かれており、2週間ほど前に告知があったように、あと2週間くらいで「ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022」というコンテストも始まります。

 そんな中、今日のお昼頃に出ていた「カクヨムからのお知らせ」は、また新たなコンテストの開催予告でした。


【9/1~10/16募集】「楽しくお仕事 in 異世界」中編コンテスト開催決定!

https://kakuyomu.jp/info/entry/isekai_working


 URLの末尾が「isekai_working」となっていることからもわかるように、異世界お仕事小説のコンテストです。

 自分の時間感覚に自信がないので「最近」なのか「少し前」なのか「しばらく前」なのかわかりませんが、お仕事小説がブームになった時期もあるのですよね?

 そのものズバリのコンテストは、まだカクヨムでは行われていなかった気がしますが、2019年秋の「富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト」の応募要項には『働く女子』という言葉もありましたから、あれがそれっぽいコンテストだったのかも。

 今回は「楽しくお仕事 in 異世界」ですから、そのものズバリ、異世界ファンタジーのお仕事小説です。

 しかも中編のコンテスト。今回は『本文が20000字以上60000字以下』『応募受付期間中に作品が完結している必要はありません』なので、執筆時間の面では、長編よりも簡単に書けるでしょう。さらに『受賞作品には担当編集者が付き、長編化が可能かをご相談の上でKADOKAWA より書籍として出版することを目指します』なので、一般的な長編コンテスト同様、書籍化デビューに繋がるコンテストです。

 真剣に書籍化を目指すガチ勢の方々にとっては、かなり狙い目のコンテストではないでしょうか?


 今回のお知らせの最初の方には、


>薬師、ごはん屋、お菓子職人、カフェ経営、美容部員、農家、官吏、鍛冶師、錬金術師、メイド、獣医、医者、保育士、仕立屋、宝石職人、魔導具師、教師、研究員、司書……。

>それぞれのスキルを生かし、異世界で楽しく活躍する主人公のお話をもっとたくさん読んでみたい!


 とも書かれています。

 おそらく「例えば」なのでしょうが、具体的に「薬師、ごはん屋、お菓子職人、カフェ経営、美容部員、農家、官吏、鍛冶師、錬金術師、メイド、獣医、医者、保育士、仕立屋、宝石職人、魔導具師、教師、研究員、司書」というように、19も仕事を提示してくれている!

 何もないところから漠然と考えるよりは、アイデアの叩き台となる「お仕事」があらかじめたくさん示されている方が、はるかに書きやすいのではないでしょうか。

 それぞれを「お題」として一つずつ考えたら、19作品も発想できますね。今から応募締切まで、約2ヶ月半。長編ではなく「20000字以上」で良いのですから、毎週2作品ずつ書いていけば19作品書けるかも……?

 私はそこまで熱心ではないのでやりませんが、もしも「このコンテストは狙い目!」という方々がおられましたら、頑張ってたくさん応募してみてください。


 というより、そもそも私は、このコンテスト向けに新作を書いて応募するかどうかすら未定です。

 一応ひとつ、前々から頭の中に構想のある作品が「異世界お仕事」っぽいのですけどね。

 その物語の発想のきっかけは「最近あるいは少し前くらいから、中華風の異世界で女官が活躍する『後宮もの』が流行はやっているらしい。ならば私も一つ書いてみようか」という軽い気持ち。私が書くのであれば、またウイルスの専門知識を利用して、作品タイトルは『後宮ウイルス学』。「ウイルス学を専攻していた若い女性が中華風の異世界に迷い込み、宦官の男性に拾われる。彼が後宮で働く医療関係者だったため、ウイルス学の知識を活かして、彼を助ける形で活躍する」というような内容を漠然と考えていました。

 これの第1エピソードだけならば、ちょうど「20000字以上」くらいで収まると思うのですが、あいにく「第1エピソード」の具体的な内容を全く考えていない! そもそも、すぐに書き終わる短編ならいざ知らず、それなりに時間がかかりそうな中編や長編を新しく書き始めるくらいならば、コンテストとは無関係に、書きかけで一時停止している長編がいくつかあるので、その続きを書いた方が良いでしょう。

 そんなわけで『後宮ウイルス学』は、曖昧な構想だけで、結局は形にならずに終わりそうです。少なくとも、とても秋のコンテストには間に合いそうにありません。


「楽しくお仕事 in 異世界」中編コンテストの応募要項には、


>既にカクヨム上で公開されている作品についても、2022年9月1日(木)00:00以降に、小説作成画面から本コンテストに参加することが可能です。


 とも書かれているので、私の場合、無理して新作を書くよりも、既存作で文字数やテーマが合致する作品を応募しておくのが無難でしょうね。

 3年前に投稿した中編の『こちら異世界ウイルス堂』が「魔法の学校を卒業した女性が特殊なポーションを扱うお店で働き始める。そこの店主は異世界転生者で、だから特殊なポーションを作ることが出来て……」という内容で、文字数は32,852文字。この作品で「楽しくお仕事 in 異世界」コンテストに参加する予定です。

 どんな形であれ、とりあえずコンテストに応募しておけば、結果を待つ楽しみが生まれますからね。

 もちろん、いざその「結果」が出ると、嬉しいよりも残念になる方が圧倒的に多いのですが……。私は軽い気持ちで色々と応募しているので、最近一年間つまり昨年7月末から現時点までだけでも、40回以上の「落選」という結果を見てきています。これだけたくさん落ちると、すっかり慣れてしまいました。落ちるのを恐れずに、ドンドン応募できます!

   

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