中間選考に通過すればPVが増える?

   

 昨日、ある短編に関して。

 ふと作品編集ページ左上にある棒グラフ「毎日のPV」を見てみたら、2ヶ月以上前に投稿した作品なのに、最近PVが増えていました。

 人気作家の方々ならば事情は異なるのでしょうが、私のように「作品が読まれるのは投稿直後と、自主企画に参加した場合のみ。それ以外は、めったに読まれない」という者にとっては、異例の事態です。


『考古学者になりたい彼女』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054917360250


 という作品です。

 昨日までの三日間のPVが、


 9/23 19PV

 9/24 2PV

 9/25 2PV


 となっています。「なんだ、微々たる数字ではないか」と思われるかもしれませんが、これ7月21日に投稿して、総PV65なのですよ。ちょうど2ヶ月かけて読んでいただいたPV(65 - [19+2+2] = 42)の、半分に匹敵するPV(19+2+2 = 23)を、わずか三日間で稼いだことになります。

 実は、まさに9月23日の近況ノートで、この作品について触れているのですが……。

 その記事では、


『はかない恋の花言葉』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054917121824


 という作品も紹介しており、実際「2作品を読み比べてみました」とコメント欄で言ってくださる方々も複数おられました。ありがとうございます。

 ならば『はかない恋の花言葉』の方も、三日間でPVが急増しているのでしょうか?

 確認してみました。


 9/23 1PV

 9/24 1PV

 9/25 0PV


 7月16日に投稿して、総PV60。三日間のPV増加は、わずか2でした。

 先ほど、読み比べしてくださった方々について『複数おられました』と書いたのは、実は少し見栄を張った書き方でした。正確には、ギリギリ『複数』となるお二人だけです。ちょうどPV増加分と一致するので、そのお二方ふたかたのPVですね、これ。


 というわけで。

 私自身が近況ノートで書いたから『考古学者になりたい彼女』のPVが増加した、という説は否定されました。

 ならば、他に理由があるはず。

 ……と難しく考えなくても、簡単な話なのでしょうね。そもそも近況ノートの記事自体が「作品がひとつ、角川武蔵野文学賞の中間選考に通過しました!」という報告です。おそらく、角川武蔵野文学賞の中間選考発表ページから来てくださったのでしょう。


 こんな話をすると「コンテストの途中経過発表ページに作品が掲載されれば、その宣伝効果で作品が読まれるのは当たり前ではないか」と言われてしまうかもしれませんが……。

 少なくとも、私がそうした『宣伝効果』を実感したのは、今回が初めてなのです。

 もちろん、理屈としてはそういう効果があるはず、と思ってきました。このエッセイでも特に序盤で「『小説家になろう』では、作品を知ってもらう機会がない」「どこかの公式ページに作品名が載れば宣伝になるはずだが、『小説家になろう』では、そうした場が少ない」と嘆いていたはず。

 それと比べて「カクヨムは自主企画で知ってもらえる! 万歳!」とか「星が一つ入っただけで、ランダムでトップページに記載される」とか「コンテストに応募するだけで、コンテスト開始したばかりの時期はランダムでトップページに記載される」とか、カクヨム賛美をしていましたね。

 そう、理論上は、一次選考や中間選考といったコンテスト途中経過発表ページも「知られていない作品を知ってもらう」には絶好の機会だったはず。特に、一次審査の選考委員のお墨付きなのですから。


 でも今までは、それは机上の空論に過ぎず、実体験として感じることはなかった。ならば、今回だけ何故……?

 まず第一に。

 私が今まで途中通過したコンテストと違って、『途中通過』の時点で作品数が少ない、というのが理由の一つかもしれません。今回の角川武蔵野文学賞の中間選考通過は20作品。もしも100作品とか200作品とかあったら、その中の一つなんて埋もれてしまうでしょうが、20作品くらいならば結構目立つのではないでしょうか。

 次に考えたのが、これは短編のコンテストだから、という理由。

 このエッセイでも既に記したかもしれませんが、前々から私は「『小説家になろう』と比べて、カクヨムは短編が読まれやすい」と感じていました。「『小説家になろう』は書き手ではない読み手も多いが、カクヨムは読者の中で書き手の割合が高いのではないか。自分も書いていると、長編を色々と読む暇はないから、短編が好まれるのではないか」という分析です。

 コンテストの途中発表でも「この作品、ちょっと気になるなあ」という場合、「長編は読むのが大変だが、短編ならば読んでみよう」という読者がおられるのかもしれません。


 ……などと考えてみたのですが。

 どうでしょう? 皆様は今までに、何かのコンテストで一次選考(中間選考)に通過したら「PVが急増した!」という体験、あったでしょうか?

 もしかしたら、いちいちPVをチェックしないので今まで気づいていなかっただけで、実は一次選考(中間選考)に通過する度に、通過作品のPVが大きく増えていたのかもしれませんが……。

 とにかく、これは「小説家になろう」では感じたことのない出来事だったので。

 これもまたカクヨムの素晴らしさ、ということで、エッセイにしてみました。

   

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