第210話モイで作るのは3品  2

蒸しあがったモイを取り出しみんなで我慢しながら熱々の皮を剥いでいく。


「なっナイト様あっ熱々なのです、これは絶対熱くないようにする対策必要なのです。」


「あつっ本当だな、なにか出来るなら考えてくれ」


「はい、料理する人は凄いのです。関心するのです」


そのあとも熱がりながらも無事皮を剥きおわり次の工程に移行する


「次は皮を剥いたモイを半分に分けて潰していくぞ。その際に一つは少し食感が残る程度にしてもう一つはしっかりと潰してくれ」


潰す作業では道具があったので熱い思いをしないで済んでみんな喜んでいた。


「よしっしっかり潰した方は薄く伸ばしていきながら形を整えていき冷やして崩れにくくする、粗く潰した方も伸ばしていくがこちらは太めで構わない。そうだな、この位の太さに伸ばして手のひらの半分程度の形を作り上げていく」


皆おもい思いに形を整えて作っていく、次に作るのはハッシュドポテトである。こちらはポテチと違い食べごたえもありよく買ったものだ。


「皆出来上がったのをこちらに持ってきてくれ、出来上がったのをまたこの油で揚げていくからな、さっきのよりも厚さもあるから食べごたえはあると思うから」


ジュワッと音とカラカラと揚げ物独特の音が周りを包みこんでいく。揚げ物といったらこの音だよな。好きな人はこの音だけで揚げ物を引き上げるタイミングわかるらしいからな。


「ほらっ出来上がったやつから順に食べてみてくれ。熱々だから気をつけてな」出来立て熱々のを紙で掴みあげて口に頬張るとサクッと歯ごたえのよい音が聞こえて来る。


「ハフハフっこれはさっきのとまた違って歯ごたえもあり食べごたえもありますね。やり方を変えるだけでこんなにも変わるもんなんですね」


「その通りだ、一つの素材でもやり方一つで変わるもんなんだ。それじゃ最後に残ったやつは薄くきり少し細長く形を整えて再び揚げていこう」


最後に作るのはフライドポテトだ。個人的にはモスよりマックのポテトが好きだった


「さーどんどん揚げていくからヴィオラを呼んでくれ、これが最後の料理だ。」


「どうだ?これがモイで作る3品だが問題はありそうか?」


「ふわっこれは細いのに中はホクホクしてて美味しいです。全部同じなのに全部違って面白いです」


「調理自体も難しくはないはずだから油さえ気をつけたら誰でもできるはずだ」


皆出来たのをモクモクと食べ続けているとそこにヴィオラがやってきて


「ちょっちょっとなんでみんなでそんなにバクバク食べているのよ〜 私の分が無くなっちゃうじゃないのよ」


みんなの食べる勢いに見かねて飛び出してくるヴィオラがくわわりいっきに賑やかになる。


こんな平和が続いてほしいな

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