第24話 秘密基地お披露目

夜になり、部屋をノックする音が聞こえた。扉を開けた先にいたのは、メルヴィス親子だ 今日は二人に秘密基地を見てもらう予定で呼んだのだ。


「レイ様、夜分失礼します 今日は何か見せたいものがあるそうですが?」


とりあえず扉の外にいる親子を中に入れる 外よりは多少だが寒さもマシになるし


「今日二人を呼んだのは、前に話した秘密基地がとりあえず完成?したので見せたくて呼んだんだ」


そんな言葉を聞いてメルヴィスが呆然としていた なにか、おかしなことを言ってしまったのだろうか?秘密基地を作るのは前に話したし、手作業なんかじゃなく魔法を使って作るんだから、そんなに時間もかかるものじゃないだろうし



「レイ様確か秘密基地はこの地下に作るとおっしゃいましたね? しかも作業は日中の仕事が終わってからで、まだ5日しか経っていません 無理して急いで作る必要はありません 地下に空間を作るなんて一流の土魔法師が三人でやっても10日はかかるのですよ」


メルヴィスが急に早言葉になり息を荒げてしまっている なるほど、普通なら三人で10日を一人で5日だからそりゃ驚くよな でもマイ◯ラ式の穴掘りならサクサクと進むんだから、俺は悪くないよね?


まーとりあえず秘密基地を見てもらって、また感想をもらおうじゃないか。


俺は早速最初に穴を掘った所に案内した 今は折りやすいように階段を作ってある。


階段を、降りた先は少し広めの広場にしており、すぐ目の前には重そうな扉がある。土魔法を使い、無駄にクオリティーにこだわった渾身の作だ 右と左に天使と悪魔が争っているかのような装飾を施してある 


扉を見た瞬間、メルヴィスは黙り込んで装飾をこれでもかと凝視している 逆にアリアは右から左にと歩き色々な角度から観察していた


この世界にも、芸術の一つや2つはあるだろう 天使や悪魔とかの表現が悪かったのだろうか?


そうして装飾を凝視してメルヴィスがこちらを振り向きこちらに駆け出し手を握ってくる


「レイ様あなたは芸術にもお詳しいのですか?この扉の装飾はまさに芸術の極みとしか表現が出来ません 扉一つにこのような細工など今まで見たことも聞いたこともありません 何なんですか?あなたは あなたがなにかやるたびに驚きしかなく心が休む暇がありません やはりあなたについていくと決めて良かった こんな刺激しかない日々がくるとわ」


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