第99話目指すもの
「いや~ナイト君、君は本当に素晴らしいな。こんな野営なんてはじめてだぞ。しかもこのオークの料理はじめて見たが箸が止まらくなるな。スープで体の中から温まるし、こんな野営を経験したら普通には戻れんな。がはははは」
気に入ってくれたようで良かった。作ったかいがあるというものだ。しかし、背中を叩きすぎじゃないか?若干痛いんだが
「しかし、王も言っていたが非常識だから常識を教えてやってくれと言われはしたが私から見ても、すでに何人かは非常識な存在になりつつあるぞ。ナイト君はダントツだがな。」
は〜もう諦めるしかないか。こうなったら非常識だと言われるなら、俺の非常識を、常識にしてしまえばいいんじゃないだろうか。
補給部隊の人も色々出来るようになってきてるんだから、この要領でどんどん色々出来るやつを増やしていけば問題解決でみんなが快適になるんだからいいことだろう。帰ったら王に相談してみよう。
「君はこれから、なにを目指していくのかな?我々は、王の側で騎士としてこれからも盾となり矛として国に、仇なすものから王を守っていくつもりだ。」
俺が目指すものか、元々転生して周りの状況を理解するので精一杯でその時の流れで今に至っているからな。改めて目指すものね。
「そうですね、俺自身はまだまだ弱い、一人だったらここまで来れなかったでしょう。それに守りたいと思うものがどんどん増えてきてますから、まずは、自分の大切なものを守れるように最強と言われるくらいの強さを、目指していこうかと。みんなとなら出来ると思うので。」
「最強か、ならまずは、冒険者として名を上げてみてはどうだろうか?ティナ様は色々なとこでこれから活動するはずだ。今回のように名代としての活動も含めてな。その時に、冒険者として色々依頼をこなしSランクになれば最強への一歩にはなるだろう。ちなみに今冒険者として最強はSSランクだ。彼を倒せる強さを手に入れたら冒険者の中では最強だろうな」
SSランクか、かっこいいな。冒険者もやってみたかったし、いいかもな。色々な国を見ることが出来るだろうし。
「君なら冒険者としても、非常識なことを色々見せてくれるだろう。敵も作るだろうが、味方を作って非常識なやつをたくさん増やしていけば、国も強くなっていき、君の非常識も普通になっていくはずだ。その時はもちろん私も、出来ることは手伝おう。王も言っていたが君は私達に新しい世界を見せてくれるんだろう?期待しているよ。」
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