第93話新たな仲間に

「ナイト様、街を出歩くなとはいいません。ですが、トラブルを起こされるのも困ります。わかりますね。」


俺は、何故かいま説教を受けている。納得いかん、だって助けに入ったはずなのになんで、説教を受けなくてはいかないんだろう。


「さて、ナイト様への説教は、これくらいにして改めてお二人には、謝罪をしなくてはなりませんね。この度の騒動の件大変申し訳ありませんでした。王家の一員としてここに謝罪します。」


王家として謝罪なんて、話が凄いでかくなってないか?ただのやからが起こした騒ぎに謝罪をするなんて、まー黒幕がいるみたいだが、その黒幕が王家の関係者になるからもしかして謝罪してるのか?


「この度の騒ぎには我が姉二人が絡んでいそうな事が、別件を調べているうちにわかり、急ぎ保護をと、もちろん魔道具の件は本当に気に入ったので専属魔道具師になってもらいたいのですがいかがでしょうか?」


ティナが直接来たのには、ちゃんと訳があったんだな。しかし、ティナの姉が出てくるのか。元々その姉をなんとかするために今の状況があるんだが、早いとこなんとかしなきゃいけないのかもな。


「姫様、どうか頭をお上げください。こんな私達の為に駆けつけてくれてありがとう御座います。実際目立った被害は無いので私達は大丈夫です。それで、あのっ専属魔道具師の話は本当に信じてよろしいのでしょうか?正直私は、独り立ちはしましたがまだまだ未熟でこの錬金術師でありパートナーのヴィオラがいなければ今の私はいないと思っています。そんな私を本当に専属魔道具師に、してくださいますか?ヴィオラも一緒に」


「もちろんですとも。あなたが考えたあの魔道具は大変素晴らしいです。これからも色々新しい面白いものを見せてくれるのでしょ?私楽しみにしてますよ」


どうやらティナは、本気で二人を気に入ったみたいだな。それに、面白いものは確かに見せてもらえそうだな。


「ティナ、専属魔道具師になるのなら所属はどうするんだ?ティナ直属の魔道具師になるなら俺たちの仲間になるってことでいいのか?」


「はい、そうなります。それに、今回もナイト様と一緒に魔道具にとりくんだんですよね?それなら一緒にいたほうがいいですよね。それに、私から見てもヴィオラさんは、誰かが管理してくれないと危ないと思いますので」


んっ?ちょっと待て、それは単に厄介事を押し付けただけなんじゃないか?まったく、だけど変なやつに任せるよりは俺が見えるとこにいた方が確かに安心だよな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る