第92話新スキル

「第三王女だと?ふざけんな、なんで、そんなやつがこんなとこに来るんだ。」


「あなたは私が言った言葉理解できてないみたいね。さっきも言ったけど、私は、ここにいる魔道具師を私の専属にしたくて来たの。だから、あなた方は帰りなさい。逆らうようなら国家反逆罪で、今すぐ捕まえていいのよ」


ティナもなかなかえげつないな。王女である自分に手を出すと捕まえるぞと、国家反逆罪なら処刑もあり得るからな。


「さっこれでこの騒ぎは解決よ。さっそこの魔道具師さんどうか私の専属魔道具師になっていただけないかしら?もちろんそちらの錬金術師さんも、ご一緒に、二人揃えば間違いなく面白いものを見せてくれるでしょ?」


二人が一緒に専属になってくれるなら、最高に間違いないな。俺も、ぜひ二人一緒に来てくれたら助かる。それに、ヴィオラを一人にするのはやばいとわかったしな。訳の分からない薬品も回収して、厳重保管しなければ危ない。


「こんなとこに王女なんか来るわけがない。おい、お前らやっちまえ。そんなエセ女王の言うことなんか聞く必要ない、どうせハッタリだ。それに、やらなきゃやらなきゃやられるのは俺たちだぞ。あの方は優しさの一欠片を持ち合わせちゃいねぇんだ。」


へーそれは、なかなか面白い情報じゃん。どうやらこいつらに、今回の騒ぎを起こさせたやつがいるってことだよな?なら一人は確実に確保しなきゃだな。この前手に入れたスキルを、試すにはちょうどいいな。


「行くぞーテメェら」動けるものがこちらに向かって一斉に飛びかかるがナイトに触れること無く倒れてしまう。


『蛇眼』目のあったものの動きを止めてしまうスキルだ。ヘビに睨まれたカエルとでもいうのか、襲いかかったものはわけもわからず倒れてしまい、第三王女と共に来ていた何人かの補給部隊に拘束されて騒ぎは収まった

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