第91話第三王女のお通り

仕方ない。ここまで来たらやるしかないよね、二人を守りながらだし、早めにケリをつけるのが得策かな。タタナクなーるを食らったのが7人、そのうち3人は、戦意喪失残りの4人は怒りまくってるな。

 本当にタタナクなったら男としては終わりだしな。怒りはわかる。そして、その他が7人合わせて11人か。さてどうしたものか。


「いいわよっ かかってきなさいよ。私だってただじゃやられないんだからね」


いやいや、守られる対象が出ちゃ駄目でしょ。下手な挑発なんかしないで頼むから大人しくしといてくれよ。


「リザ任せなさい。まだまだ試したい薬品があるのあいつらを使って実験しましょ」


こいつもか 二人揃って好戦的すぎるだろ。しかも、ヴィオラお前人見知りじゃないのか?性格変わり過ぎてやばい人になってるぞ。今のお前はどう見てもマッドサイエンティストの一言が似合う女だぞ


困ったな、やからを相手にしないといけないのに守るべき対象が好戦的で向かおうとしてしまう。どうしたらいいんだよ。そんな時


「ナイト様〜発見しました。ティナ様がお呼びですよ〜」いいとこにきた。よしよしマリアに二人を下げてもらってあとは、俺がまわりのやつを倒してしまえば解決だな。


やっぱり、こちらでしたか。最近ずっと魔道具に付きっきりでレポート書いてましたが。しかし、この雰囲気なにやら揉め事のようですね。ナイト様のそばにいると、静かな日々の方が珍しく思えます。

 あれっ確かあの方はリザさんでしたか?もう一人はわからないですが、どうやらあの二人を守っているようですね。


「なんだ嬢ちゃんそのガキの連れかー?このクソガキ舐めた態度しやがるんだ。一緒にしつけをしてやるか」


うわ〜、こんな人本当にいるんだー。こんな人の相手をするなんて絶対面倒しかないですよね。出来れば関わり合いたくないんですが、ナイト様の役に立てるチャンスです。頑張らないと


「良く来てくれたマリア、ちょうど困っていたんだ。後ろの二人なんだが、思ったより好戦的なせいで守りたいんだがどうにもな、だからこの二人を下らせて前に出ないようにして欲しい」


「分かりました。二人を前に出ないようにしたらいいんですね。それとナイト様お伝えしたいことがあるんですがいいですか?多分聞いとかないと今より厄介なことになると」


おいおいこれ以上厄介なこと起きるのか勘弁してくれよ。


「ナイト様がいじっていた魔道具ですが、ティナ様が知ってしまってこの魔道具師のとこに向かうと、それで私は、ナイト様を探しにきたん・・ですが、すいません。遅かったようです」


「なんですか?この騒ぎは、私は、この先に用があるのです。通してください。」


あ〜もう来ちゃったんですね。その行動力すごいなー、もうどうなっても知らないよ。


「なんだなんだ次々としかもまた、女かよ」


「あなた方はなんですか?私は、この店にいるという魔道具師に、用があって来たんです。通してください」


「その魔道具師にはこっちが先に用があるんだ。なにも知らないようなら帰りな、じゃないと痛い目にあうぜ。いいのかい?そのきれいな顔に傷が、ついちゃっても」

パチンッ、ティナに向かって伸びた手をまるで羽虫でも払うように払う


「汚い手で触れないでください。私が誰かわからないのですか?」


「はん 知るかよ。俺に分かるように教えてくれよ」


「は〜本当に知らないのですね。私ももっと努力しないとですね。ならその目をよく開き耳をすましてよく聞きなさい。私はこの国の第三王女のユーディストラティナ ここには、こちらにいる魔道具師のリザという方に我が国の専属魔道具師になる誘いに来ました。もし、彼女に手を出すと言うのであれば我が国と争う意思があるとして、全力でお相手いたします。いかがなさいますか?」

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