第50話 村人を助けよう
おれたちは、来る途中で出会ったエアーグリズリーの話をする。その中でティナもエアーグリズリーの被害者で仲間を失っていることも。
「お嬢さんも辛い目にあったんだな〜 でも、大丈夫生きていれば良いこともあるさ。それに、エアーグリズリーを、倒してしまうこんな強い人に出会えたんだから」
仲間のことを、思い出したんだろう その瞳にうっすらと涙が浮かんでいた。
「レイ様申し訳ありません。これは、私のワガママなのですが、私はこの村の人達を救いたい。すでに、亡くなってしまって助けられなかった彼らと違ってここには、今手を伸ばせば助かる人がいます。私はその人達に手を伸ばして生きてもらいたいのです。どうか力を貸して下さい。」
ここまで、真剣な目を見るのはなかなか無いよな。ティナだってきっと自分を守って死んでしまったもの達に後悔しているんだ。あの時、こうしていたら助かった命があったのかもと。
なら決まってる、今やるべきことは。
「全員助けるとは言えない、だが救える命は俺達が救ってみせる。案内してくれ」
とりあえず助けるとは言ったものの、どう助けたらいいんだ?ティナも気持ちだけで動いたとかは、思わないがなにか、勝算はあるんだろうな?
「ティナ助けるにしても手立てはあるのか?怪我に関しては、応急処置くらいしか出来ないぞ」
「はい、一応手立ては考えてあります。レイ様、収納していただいた私達の馬車に医療品や食料が多少ですがあるはずです。それを出していただけませんか?」
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