第228話どうかご無事で
ティナも落ち着きを取り戻し、恥ずかしそうな顔をしながらなにも無かったかのように振る舞う。
俺もあえてそこには突っ込まず何事も無かったかのように話を進める。
「国王に渡したの将棋というオセロと同じで駒を使う娯楽だ。遊び方はかなり変わるがな」
「あらら、あの人はなにやら面白いことをしているみたいね、私もティナから聞いていたけどぜひ私もやってみたいわ」
「国王にある程度オセロも将棋も卸したのですぐに出来ると思いますよ。それより、出来たら早く行ってボーナスさんを助けてもらえたら幸いです」
俺は今の国王とボーナスさんの状態を話して王妃様に助けを求めた。
「まったくあの人は夢中になると止まらなくなるんだから。分かりました、ボーナスさんのことは私に任せてください。」
その言葉を聞いた瞬間背中にヒャッと悪寒が走る、やはりティナの母親だけあるな。この笑顔のなのにどこか恐怖を感じる雰囲気はティナの親だけある。
そこで、王妃とは別れ再び三人になる。国王様どうかご無事でと静かに祈ったのは秘密だ。
「今回の目的はこれで達成ですね、すぐ領地にもどられますか?」
マリアは王妃がいなくなり緊張が解けたのか普段通り話しかけてきた。
「いや、もう1日王都で過ごしてここで手に入る素材などを補充しておきたいし、オセロや将棋の値段の話もしなければならないからな」
「そういうことでしたら交渉は私に任せてください、貴族用の値段と庶民用の値段をしっかり交渉させていただきます。ナイト様とマリアは王都をゆっくり見て回ってください。」
ティナから予想外の提案がきて驚いてしまう。
「マリアには、いきなりお母様のおもちゃにさせてしまったお詫びも兼ねてですが」
「おもちゃだなんてとんでもない、こんな私なんかにも優しくしてくださりとても良いお方でした。それに、私のことも娘として見てくれて嬉しかったです」
どうやら、マリアを第二夫人にすることは知っているようで同じ身内になるのだからマリアも娘として見ていてくれるらしい。
「最近は、私がナイト様を独占する時間が多かったのでこの機会にマリアとも仲良くデートでもして仲を深めてください。マリアもあなたは第2婦人としてナイト様を共に支えていくのですからナイト様に遠慮していては駄目ですよ」
ティナなりの俺とマリアへの応援らしいのでありがたく受け取ろう。
「わかった、それなら着替えて城下町にくりだすとしよう。流石にこの格好は疲れてしまう」
「さっマリアあなたも着替えるわよ、私のお古になるけど色々あるからおしゃれしてナイト様を驚かせてやりましょう」
そんなわけで急遽マリアとのデートが決まったわけだがちゃんとエスコート出来るだろうか?不安だがマリアが楽しめるように頑張ろう
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