第227話成長しますから
ボーナスさんを国王への貢物として俺は静かにその場を去ることにした。どうかボーナスさんが無事で帰れますように。
「あっやっと帰ってきましたね、さーナイト様お父様になにを渡したのか全部教えてください」
ボーナスさんは国王に俺はティナに捕まるのか
「ティナあなたはいつもそのような態度でナイト様に接しているのですか?ナイト様はあなたにとって旦那となられるお方ですよ。妻は一歩引いて旦那を支えるべきなのでは?ほら、マリアちゃんを見習いなさい、ちゃんとナイト様を支えようと頑張ってますよ」
いや、多分マリアのその顔は精神的に色々諦めて余計なことをしないように静かにしてるだけに見えるんだが
「うっ…申しわけありませんお母様、少々言葉が過ぎましたこと謝罪いたします」
あのティナがここまで静かになるのは珍しいが、お母様ということはこの人が王妃ってことだな。俺も失礼の無いように気をつけよう。
「いきなりごめんなさいね、母親としてどうしても放っておけなくて」
「いえ、ティナにはいつも助けられていますのでこちらこそ挨拶が遅れてしまい申しわけありません。この度ティナ様と」
「大丈夫よ、あなたも忙しい身であることを理解しているし、あの人が認めた人を私がわざわざ反対する理由もないわ。でも、可能であるなら身内だけがいる時はあなたもお義母さんと呼んでくれたら嬉しいわ」
「うっすぐには厳しいですがなるべくそう出来るようしますお義…母さん」
「いいわねーこんな息子欲しかったのよ」
王妃はそう言うと駆け寄ってきて俺の頭を掴みその豊かな胸に押し付けるように抱きしめてきた。
「ちょっちょっお母様何しているのですか?ナイト様はお母様のものじゃないんですよ。そのようなことはお父様になさってください」
「もうこれから親子になるんですものちょっとした触れ合いじゃないですか」
「だからこそ余計にそのような触れ合いはやめてください、それはわたしの役目です」
「もうそんな怖い顔をしちゃって仕方ないわね、ほらそんな怖い顔をしていたらナイトちゃんに嫌われちゃうわよ」
ぷはっ凄い世界だったな。ティナもまだまだ成長しているからいつかこんなふうに育つんだろうか?
「もうナイト様だらしない顔になってしまってますよ、男の人ですから仕方ないとは思いますが私もまだまだ成長してますからね。お母様がこれだけ大きいんですから私も成長しますからねわかりましたか」
わかったから自分で胸を揉んだり寄せたりするのはやめてくれ、さすがに見るのもお義母さんの前だと無理だ
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