第127話三人に頼んで良かった

三人に研究を頼んでから3日がたった。今のところ特に進捗の連絡はないが、順調だと思いたい。そんなふうに考えているとドタドタと騒がしい足跡が響き、バーンと扉が勢いよく開かれた。


 扉の先にはディス リザ ヴィオラの3人がいたが、ディスがワクワクした顔でこちらの反応を待っているのに対して、リザはディスの横でへたれ込み、ヴィオラに関してディスの腰に手をかけつつも完全に倒れ込んでいた。


とりあえず、三人を部屋に入れて、何が、あったのかと尋ねると、研究の方で進捗が三人ともあったので報告に向かったんだが、ディスは見ての通り研究が楽しかったことにくわえ早くそれを伝えたくて、飛び出したと。


リザはそんなディスを、抑えようと奮闘したが間に合わず、研究の疲れもでてへたり込む結果に。ヴィオラもリザと同じくディスを抑えようと思ったが、元々体力のないヴィオラは最後の抵抗として、ディスの腰を掴んで止めようとしたが、引きづられて結果今の腰を掴んで倒れ込んだ状態になったと。


 なんともいえない話だな。3人が頑張った結果だし忘れることにしよう。今は三人の成果を知ることのほうが大事だよな。


それで、研究の進捗について良ければ教えてほしいんだが、まずは、そうだな、我慢も限界みたいだしディスから聞こうか。


「はい、ディスはですね聖石を、使っての武器の完成が一つと、聖石の欠片を加工することによって聖属性の魔力を出すことに成功したと報告します」


おーさすがディスだな、まさかこんなに早く属性魔法の魔力を出すことに成功するなんて、この結果を利用したら、他の属性でも利用出来る日がくるかもしれないな。


「次は、私ねわたしの方はディスが聖属性の魔力を使えるようにしてくれたお陰で聖属性の結界装置を作ることにしたわ。今はまだ効果範囲が狭いと必要魔力が高いから、今は範囲を広げ、必要魔力を減らすことをがんばっているとこよ」


リザも凄いな、結界があればなんかあった時に、対応する時間を、作れるようになるから非常に助かる。なんとかして範囲と魔力を減らせるように頑張ってほしい。


「最後は私ね、私も二人に負けてられないわね。わたしの方では、多少時間は、必要だけど、聖水を作り出すことに成功したわ。アンデットには、バツグンでしょうね。それに、回復系のアイテムを作る際にも、この聖水を使えば効果が上がるのもわかったわ。私は、これから聖水の量産とそれを使っての回復役などを作ってみるわ」


ヴィオラも凄いな、これが量産出来れば、俺達だけじゃなく、他の冒険者達にもいずれ行き渡らすことが出来るようになるかもしれない。


三人にお願いして良かった。これでダンジョンに行く目処も立てることができる。

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