第168話 以前とは違いますから

体が熱い、まるで全身が燃えているようだ。は〜は〜 だっだれか助けてくれ 俺は体の熱さに我慢できず助けを求める。

 すると頭の方から下に向かってゆっくりとだがなにか冷たいものが体を、駆け巡っていく。

 あっ〜全身の熱さが少し楽になっていく、誰だろう?助けてくれたのは


「イ・様、ナイト様、目が覚めましたか?大丈夫ですか?」


そこには、心配そうな顔でこちらを見つめるティナの姿があった。何だよ、そんな心配そうな顔をして、それにしてもなにがあったんだっけ?体が熱いし、痛くて動きづらいな。

 そうだ、俺はレオナルドの訓練で走っていて頭が空になるまで走り抜いたんだ。すると、今のこの状況はやり切ったあとということか、良かった、生きてるって素晴らしいな、戦闘以外でこんなに死ぬんじゃないかと思ったのは1度たりもない。これが限界を、超えるってことかもしれないな。


「ナイト様は、限界まで無事に走りきりました。今日は1日休みだそうなので体の回復に専念するようにと言われています。あと、辛いでしょうが体を少しでも動かしたほうが回復が早くなると聞いてます。ナイト様が無理なさらないように私もついて行きますから、その時はおっしゃってください」


体は全身筋肉痛で痛いが、言われたように体を動かしたほうがほぐれて早く治るだろう。


「今日はたっぷりナイト様を癒やして差し上げますからくつろいでくださいね。」


ティナが癒やしてくれると言われると、なにをしてくれるかちょっとドキドキするな


それから一時間ほどすると意識もしっかりし、少しだが体も動かせるようになったので、ティナと一緒な体を動かしにいく。


城内にある兵士の訓練所に行くと、俺と同じく体がきつそうな兵士が何人も見えた。ここにいるのは俺と同じく昨日の訓練で体を痛めた連中なんだろうな。目が合うとお前もかといってるように感じるので軽い会釈をしておく


「まずは柔軟からいきましょうか、柔軟もゆっくりと丁寧にやればいい運動になりますから」


ティナとペアで柔軟をしていく。体を伸ばす時にどこの筋肉などが反応するかを確かめながらゆっくり丁寧にやっていく。

 柔軟を初めて15分たつ頃には全身に薄っすらとだが汗が滲んできた。ここまで丁寧に柔軟をするのは初めてだし、体の筋肉を意識すると新たな発見もあったりした。

 どこまで限界まで伸ばしていけるか体の可動域の確認をしっかりすることが出来た。しかし、やっぱり女の子の柔らかさは別物でドキドキしてしまう。


 少し力を入れすぎてしまったら簡単に壊れてしまうんではないかと不安になったり、手を握った時の細くしなやかな感触に女を意識してしまったり、体を張ったりする時にでる体のラインには周りの男の視線を集めてしまっている。視線に気づいてすぐ周りの男には殺気を思い切り込めた視線を送ってやった。それに気づきすぐ何事もなかったかのように周りも訓練を続ける。するとクスッとそばから笑い声が聞こえた


「そんなに周りを警戒しなくてもいいですよ。それに見られることには慣れていますから。私だってそれなりに自分のことを理解しているつもりです。時には、この美貌を武器に戦うことだってあるんですよ。女だからといって弱くありませんから」


ティナの目には優しさが溢れているがその奥には強い信念みたいなものを感じた。は〜残念王女と言っていたのが懐かしく感じるな。


「さー柔軟もして体も温まったことですし、もう少し体を動かしましょうか。幸いこの訓練所は広さもありますから多少動いても大丈夫でしょ。魔法抜きで格闘術のみでの模擬試合を3本先取を勝利条件に私とやりましょうか。ナイト様に残念王女と言われた頃の私とは、違うとこを見せてあげます」


ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします。最近調べたら下の下でまだまだ稚拙な作品だなと理解しつつ諦めず書いてやろうと奮起しております。知り合いの方が書籍化など羨ましい努力の結果が出ているので負けていられません。皆様の協力お願いします。こんなふうにしたほうがいいとかあればぜひ参考にします。


https://kakuyomu.jp/works/16817330663200483402

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る