第83話 対ロックスネーク3
ふー なんとか首にはたどり着いたが、こちらを振り落とそうと激しく動く。短剣が突き刺さってなきゃとっくに振り落とされているな。肉体強化を使ってやっとなんだから。
一歩ずつ顔に近づく。ついにやつの顔が見えるとこまできた。その瞬間、やつと目が合う。体の奥からビクンと震える、やばい、これが蛇眼か。体の動きが止まってしまう、俺はすぐ目を反らしなんとか落ちないことを祈りながら体に動け、動けと願う。
体が宙に浮き、本気でやばいと思った瞬間ようやく体に力が戻る。まだ、片足がなんとか体についていたので、俺は突進を使って無理やりロックスネークの体に突撃しながら落ちないようにしがみつく。
危なかった。あれが蛇眼、体の動きが止まってしまうなんて本当にやばい、助かったのはただの偶然だ。次は無い、やつと目線だけは合わないように気をつけよう。やつはまだ巻き付きを解いていない。チャンスは一回だ。
俺は、ナイフをしっかり奥まで突き刺す。ロックスネークも痛みに暴れるがおれは、体を低くし突進の用意をする。ロックスネークの体が一瞬真っ直ぐになる瞬間を待つ、そしてその時はきた。
俺は、体が真っ直ぐになるのに合わせて突進を使いロックスネークの体を切り裂きながら一気に駆け抜けやつの右目も同時に切り裂き、その勢いのまま落ちて地面を転がる。
ロックスネークも体が切り裂かれ片目を失った痛みに耐えきれず巻き付きを解き暴れまわる。なんとか巻き付かれた人も無事みたいだ。
ロックスネークがシャ〜と威嚇音をあげこちらを見る。完全に俺だけをロックオンしている。
いいぞ、俺はお前の敵だ、かかってこいよと睨みつける。やつは口を大きく開きこちらを噛みつこうと迫ってくる。
残念だが、それは悪手だ。俺はアイテムボックスからデカめのブロックを取り出しロックスネークに噛みつかせる。コーティングで固めてあるので簡単には噛み砕けない。
噛み砕こうとしている間に、俺はブロックに触れイメージする。ブロックの上下に刺があるイメージをしっかりして変形させる。
ブロックは口にしっかり固定されて口を閉じることは出来なくなった。
ロックスネークお前の体は今の俺には、まだ簡単に切ることが出来ないがもっと強くなって切り裂いてみせる。『スキルイーター』俺は、狙い通り蛇眼を奪い、ロックスネークの開かれた口に高熱の炎を一気に噴射する。ロックスネークも、体の中から焼かれる痛みに抵抗するが、しばらくするとようやく息絶えた。勝てた、苦戦はしたが誰も死なないで勝つことができた。
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