第77話 教えてみる
マリアの成長に、喜びを感じつつウルフから奪ったスキルを確認する。今回手に入れたのは、突進のスキルだった。これは、助走をつけることで威力が増すようだ。
マリアの方も、問題なく戦闘が終了したようだ。ウルフの肉は食材になるし、回収しておこう。
その後も、実戦訓練として現れるモンスターを周りと協力しながら倒していく。森の中央付近に行くまでに、オーク5、ウルフ3、ゴブリン15、ビッグボア2とまーまー倒した。多少だが、急襲にも慣れた気がする。
今日は、モンスターを倒したお陰で、肉にありつけそうだ。ビッグボアは体がでかい分食べごたえはありそうだ。
今日も、もちろん風呂の用意をするし、夜の警戒が、無い分食事も用意してやろう。
日も落ちて暗くなってきたので、今日の野営の準備をしよう。ついでに、土魔法の講義をしながら野営地の拠点強化してみるか。
「ボーナス隊長相談あるんですがいいですか?」
俺は、ボーナス隊長に野営地の拠点強化をしながら土魔法の講義をしようかなと相談してみると、快く応じてくれた。すぐに、土魔法を使える人を集めてくれるらしい。
集まったのは3人、その中には、最初に絡んできたおっさんがいた。絡んできて倒したとはいえ、今は、同じ遠征の仲間だ。無下に扱うつもりはない。
「今回は土魔法を使ってのブロックとコーティングを教えようと思います。お願いします」
教えると言ってもマ◯クラなど、しるはずもないから、やりながら感覚を教えていく。
土に魔力を流しながらサイコロの形をイメージしながら形を整える。
形をイメージしたら崩れないようにギュッとかためたらブロックの完成だ。イメージは、人それぞれだからあとは、やりながらのその人の感覚だろ。
だんだんと形になっていき、慣れてきたら後は回数をこなすだけだ。コーティングは、ギュッと固めるを表面にする感じだと伝えた。やったものを見たりコーティングも触ったことがあるからイメージはし易いはずだ。
みんなには拠点の周りを堀を作るように一周しましょうと伝えた。その広さに若干引いていたがやらなきゃ覚えないし、無理だったら交代すると伝えてやってもらった。あのおっさんも真面目に話を聞き真剣に取り組んでる。根は真面目な人なのかもしれないな。
半分ほど進み、限界が来たらしく交代する。俺は、慣れてるのもあってサクサクと勧めていき無事穴を掘り終えた。
そのあと、風呂の穴も掘り1日の作業を終える。サウナは小屋タイプなので、収納したアイテムボックスから出せば終了だった。サウナの蒸気は岩を熱くして水をかければ出来ると教えると魔法が使えるメンバーが集まり頑張ってやっていた。これで、これからは、俺が、いなくても出来るであろう。
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