第78話 和解そして仲間に

みんな交代でお風呂に入りさっぱりしたので食事にすることにした。今日は、せっかく倒したビッグボアの肉を使って肉厚なステーキにしようと思う。


アイテムボックスで解体して、肉になったビッグボアを集めにきりじっくり焼いていく。焼いていくうちに滴る油が匂いに変わり、みんなの食欲を刺激する。


はじめの肉が、焼き上がり最初に、食べてもらうのは、今日指導した三人だ?これから、この3人は今日覚えたことを何度も練習してもらい、みんなの役にたってもらいたい。


焼けた肉には軽く塩をふりかけ渡す。シンプルな味付けではあるが疲れた体には、この塩分が余計旨味になるはずだ。


3人は一口食べ始めると無言で食らいついていた。よっぽど美味かったのかな?涙まで流している。


さーまだまだ肉はあるし、人数もいるからどんどん焼いていこう。俺はいつ食えるかなー。


食事も終わり、一息ついていたら、さっき涙を流していたおっさんらが話があると声をかけてきた。


「ちょっといいか?今日は色々教えてくれて助かった。それでだな、その最初に喧嘩を起こして済まなかった。俺たち補給部隊は戦えないという扱いでこの部隊にいる。まー確かに戦闘能力が低いのは認めざる負えないけどな。それで、ちょっと荒れてしまってな」


確かに、戦えないからおまえらは、補給部隊だというのは、人によっては嫌な気分になるやつもいるだろうな。だが、補給部隊は軍の中では、かなり重要なものだと考える。補給部隊がいなければ前線の維持も出来なくなるからな。


「だがお前に負けて、隊長からの指導もあり、そして、今回のお前の指導だ。ここまでされたら、お前を認めざる負えない。今日、教えてもらったことは、他にも色々応用できるだろうとも聞いたから、みんなでどんなふうに使えるか、考えるつもりだ。そして、俺たちは、こんな俺たちに、新しい道を示してくれたお前に何か困ったことがあれば駆けつけると約束する。」


嬉しいな。こうやって頼れる人が増えたら、頼れる味方になってくれるだろう


「ありがとう、心強いよ。俺の方も君たちになにかあれば駆けつけると約束しよう。」

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