第265話認めない
「ではこれより3対1の変則マッチを行う。両者それで問題ないな?」
ユリウスが開始の合図の前に最後の確認を取る。その言葉に俺達は言葉なくただ頷いた。それを確認すると少し距離を取り開始の合図が切って落とされた。
「よし、それじゃフォーメーションBでブフォ」
俺は開始の合図と共にまず火属性の魔力で全身を強化し、新たに得た雷属性の魔力を足を纏うことにより副属性の強化で単体の強化の5倍に及ぶ力をもって一気に狐野郎のとこに向かう。なにか二人に話しているようだがお構いなしにまず一撃と思いそのまま殴り飛ばした。
「おいおいっなんだよそりゃてめぇフォクシーに何をしやがる」
どうやらこの狐野郎の名前はフォクシーというらしい
「何をしやがるってすでに決闘は始まってるんだから倒すに決まってるだろ?」
「くそっ予定変更だ、フォクシーも簡単にやられる訳ないと信じて俺達二人で時間を稼ぐぞ。クロ」
指示を出したのが狼で猫の方はクロというのか、コイツラの名前をそもそも知らなかったしな。まっ今後関わるつもりもないからどうでもいいが。
二人は距離を詰めて挟み撃ちでこちらの隙を伺うようにヒットアンドウェーの形を取って時間を稼いでいる。
ちっこの距離は厄介だな、強化した足回りで回避は出来るんだが距離を取ろうと踏み込みをしようとすると攻撃がやってきてどうにも動きにくいがこうなったらパターンを変えてみるか、試したいのはまだあるし。
「オラオラ、さっきのスピードには驚いたがあれにはある程度踏み込みが必要なんだろ?俺達のコンビネーションを持ってすればそんな隙ぶっ壊すことなんて容易なんだよ」
「そうだな、このコンビネーションは流石だと言っておくよ。だが、これで終わりだと思うのは流石に甘いんじゃないか?」
「ふん、減らず口を。このままフォクシーが戻る前に二人でぶっ倒してやるるるあっなんだ足が滑っておっおうぉ」
「ふんっお前らにはせいぜい俺の新技の練習台になってもらうぞ。どうだ?凍りついた床は」
「あでっチクショウふざけやがってこんなもん溶かしてしまえばいいだろ」
「そうだな、溶かす暇があるならな。この技はまだ未完成でな威力調整が出来なくてだからこんな風に」
俺は、魔力を高めると凍りつく範囲が一気に広がりステージ全体が凍りついていく。
「このバケモンが、これだけの魔力使って平然としやがって」
「ギースの兄貴、あっ足が凍りついて身動きが」
おっついに狼の名前も分かったなギースかまっわかったからって本当にどうでもいいんだが
「そんなバケモンに手を出したのがお前らの運の尽きなんだよ、俺としては2つの新技を試すこと出来たからこれで終わるっていうならそれでもいいんだけどな」
「ふざけるなーこんな終わり方納得出来るかー」
一番はじめに吹き飛ばしたフォクシーが氷で体と頭が冷えたからなのか目を覚ましてものすごい形相でこちらを睨みつけてきた。
「ギース、クロここは俺が時間を稼いでやるからその間に」
フォクシーはなにか手段があるのか魔力が高まっていくのを感じる。
「へーなんかとっておきがあるみたいだな、いいぜ付き合ってやるから俺を楽しませてくれよ」
俺は、まだ見ぬ技に興味が高まりフォクシーを観察し始めた。
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