第225話懐かしの人と共に
ティナが、国王をこてんぱんに倒してしまいいたたまれない空気の中ティナだけは満足気な顔をしていた。
「あそこまでやらなくてもよかったんじゃないのか?」
「いえあのくらいやってちょうどいいのです、私達も苦労したのですから」
「後で俺の方からなにかお詫びをしておくよ」
「あまり甘やかさないでくださいね、私は久しぶりに母のところへ行ってきますのでその間ナイト様はどうなさいますか?」
「俺はこのまま国王のとこに行ってオセロとは別にお土産もあるからそれで機嫌とってくるよ」
「オセロ以外にもなにかあるんですか?それ、私達聞いてないですよ」
「ちょっと思いつきで作ったやつだから国王と試したあとみんなにもどんな物か説明するよ。まだ気に入ってもらえるかわからないしね」
「うー絶対教えてくださいね。絶対ですよ」
ティナは悔しそうな目をしながらマリアと一緒に王妃のもとに向かおうとするがマリアはいきなり王妃様のとこに行く事実に驚愕しており助けて欲しそうにこちらを見つめて来るが、今のティナには逆らわないほうが賢明だと判断して手を振り見送る。
見送ったあとすぐに国王様の所に向かおうとすると懐かしい顔が見えたので挨拶をする。
「ボーナスさんお久しぶりです、おげんきですか?」
俺が見つけたのは以前遠征で一緒になった補給部隊の部隊長であるボーナスさんだ。
「お〜久しぶりじゃないか元気にしてたかい?ちょっと見ぬ間に領主になったりと忙ししてるね。これからは領主様と言ったほうがよろしいかな?」
「いやいやそんな堅苦しいのはやめてください、領主も成り立てでまだまだ未熟者なんで」
「そんなこと言いながら君はすぐ手の届かない所に駆け上がって行くんだろうね。ところで君はどこに行くんだい?」
「今から国王に用があって向かっていたら姿が見えたので声をお掛けしました」
「ならちょうどいい、私も今から国王の元に向かうとこだったので一緒にいこうじゃないか」
俺はボーナスさんと共に国王のとこへ向かいながら補給部隊のみんなのことを聞いていくとどうやら野営など色々なことが以前と比べたら効率がかなり上がり時間をもて余すことが増えたようだ。
「もちろん余った時間は訓練などに費やすがそればかりではね、どうしようかと困ったところなんだがなんかいい手はあるだろうか?」
「暇な時間が増えてしまうですか、ボーナスさん達は確か色々な土地に行ったりもしますよね?」
「そうだな、補給が必要とされるとこがあればどこにでも駆けつけるが我々の仕事だからな」
「でしたら、今から国王に紹介するものを一緒に持っていってくれませんか?暇つぶしにはなると思いますので」
俺は色々な所に行くボーナスさんにオセロと将棋を宣伝してもらおうと考えた
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