第224話同情

 身内でのオセロ大会がディスの勝利に終わり初代オセロ王はディスの手に渡りティナは2位になった。ディスの泣き顔を見なくて済んで良かったのは嬉しい限りだ。


「初代オセロ王のディスです。ディスはオセロ気に入ったです、これはたくさんの人に勧めるべきです」


 ディスも気に入ってくれて良かった、さっそく量産して国王の元に宣伝しに行ってみよう。


「ディス材料は用意するからディスも量産を手伝ってくれないか?作ってもらったやつはまず領地の皆に渡そう、俺は国王用に高級品の一品物を作るから」


「形はシンプルなので任せてください、たくさん作って皆にオセロを広めるです」


「他のみんなもオセロや畑関係を進めていこうか、ティナは王都にいく用意も並行して頼む。今回は、オセロの宣伝をメインにいくから俺とマリア、ティナの三人の少数でいく」


「わかりました。旅支度は私の方でもしておきますのでご安心ください」


シルキーが用意してくれるなら安心だな、俺は高級品とサプライズの用意に専念しよう。


 そこから数日はみんながやれることをやってしっかり準備を整えて俺達は王都に向かった。



「よく来てくれた、先日は収穫祭とやらで領地が賑わったそうだな。しかも、新しいレシピを色々公開したことでこちらでも新たな料理が日々増えていると聞く。これからもそなたの働きには期待している」


さっそく王都でも動きがあるようで嬉しいことだ、今後も定期的にレシピを公開して料理界に革命の嵐を起こしてやろう


「ところで今回はどのような用で参ったのだ?なにか困ったことでもあったのか?」


「困ったことはないんですが、今回は娯楽となるものを紹介と宣伝を頼みたくて参りました」


「ほー娯楽とな、してどのようなものだ早く見せてくれ」


俺はオセロを試してもらうためにテーブルと椅子を用意してもらい国王にさっそく試してもらうように席へ促す


「こちらが、今回紹介させていただくオセロになります。遊び方はティナがご一緒にしながら教えさせていただきます」


「それはよいな、しかもティナと一緒に出来るとはなんとも楽しきことじゃ」


喜んでいるとこ悪いが楽しいは今だけだろうな、シンプルなゲームゆえ中毒性もあってなかなかやめれないのに勝てなくてストレスが溜まるがティナには怒れないから更にストレスが溜まる負の循環に陥るだろうと予想が出来てしまう。


その後予想通りティナと何度も試合をするが戦績は15戦3勝12敗との惨敗となってしまいまだまだこれからじゃ~と叫ぶが王としての職務があり宰相に引きづられながら職務に戻っていった。


惨敗して悔しそうにする国王をみてニヤつくティナを見て王に同情するのだった。

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