第288話例え折れても
宴を開いた後の朝、片付けをしなきゃと思い少し早く起きるとすでに援軍に来てくれたみんなが、片付けを始めてくれていた。
「おはようございます、ナイト様昨日の夜はありがとうございました。ゴミなどはまとめて置きましたので捨て場所などを後で教えていただけたら助かります」
「ゴミをまとめてくれて助かる。ひとまとめにしておいてくれるかな?朝ごはんの後に一緒に捨てに行くとしよう、ちなみに朝ごはんはなんでもいいか?」
「いえ、昨日作っていただいたんで朝は自分達の持っていた物で対応しました。モンスターを警戒しないで作ることが出来たので快適そのものでしたよ」
補給部隊は流石に野営も慣れていることもあってこの状況にも全く卒なくこなしているが逆にドワーフ側は少々手間取りながらなんとか朝の食事を終えたらしい。
「ナイト殿朝早くすまない、改めて昨日は助かった。食事だけでなくあんな豪華な入浴はわが国でも経験したことなく皆が喜んでいた」
「喜んでもらえたならよかった。食事に入浴は毎日のモチベーションに繋がりますからこんなことで喜んでもらえるならここにいる間はいくらでも使ってください」
「その言葉感謝する。それでだ、これからの予定なんだが昨日そちらの補給部隊のボーナス隊長と話す機会があってなんでもそちらの補給部隊はナイト殿の指導もあり特別な戦いをするとか」
「俺が教えたのは土魔法の使い方を少々であとは皆さんの努力の賜物ですよ」
「ナイト殿その少々で我らの部隊は生まれ変わりました。まー一部予想外の生まれ変わりをしたもの達もいますが」
その言葉にナーゼが反応する
「一体どのような生まれ変わり方をされたのですか?」
「それがですね、昨日食べたナイト殿の料理もですがナイト殿の料理にハマる者が多数いまして、新たに料理を作ってもらおうと色々なモンスターの倒し方いえ料理してもらえるさばき方を研究する者が増えてしまいまして、モンスターを見ると食料扱いするわと」
「それはまたなんとも凄いですね、ボーナス隊長お願いがあるのですがよろしいでしょうか?」
ナーゼはボーナス隊長に上目線は全くなくむしろ下からお願いするように言葉を続ける。
「ぜひそちらの皆様と模擬戦をさせていただきたい。今の我々では連携もなにも出来ない邪魔な存在になるかもしれない。援軍として来てそれでは情けないと私は考えている、付け焼き刃になるのかもしれないが我々に貴方がたの戦いを見せて欲しい、そして出来るならば心が折れてもいいので全力で倒してもらいたい」
「全力でですか?しかも心を折るほどのよろしいのですか?」
「その通りだ、今の我々の部隊は正直自分達の強さに自惚れ過ぎている、だから一度本当の強さを見せつけて欲しい。もちろん一度折れてしまったらこの短い時間で戻せるかと思うだろうが、私は自分達の部隊はすぐに立ち上がり今より強くなってくれると信じている」
「なるほど、我々としては強くなっていただけるのは心強いですが本当によろしいのですね?」
「よろしく頼む」この瞬間補給部隊によるドワーフ軍への地獄の特訓が決まった。
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