第95話褒美

うん。これだけやったら満足だ。今出来ることはやりきった。これなら、どんな相手だろうと満足するだろう。俺が持ってる現代知識と、リザの作る魔道具を使って最高のお風呂を作った。


 俺が作ったの、風を送り出す魔道具を使ってのジャグジー、日替わりでの薬草風呂、高低差を使っての滝風呂、サウナ、水風呂だ。

 薬草に、関しては補給部隊の人が厳選するものを使っているから、日々の体調管理に役立つはずだ。

 滝風呂は、誰も経験したことないだろうし、肩こりなどに有効だ。そして、サウナのあとの水風呂で整えば、みんながハマるに違いない。


風呂が出来上がり、数日後、ティナから王からの呼び出しがあったと連絡があった。俺たちは、すぐに王の元へ向かった。


「よく来てくれたナイトよ、此度お前らが作ってくれた浴場には、満足している。お陰で体の疲れも取れ日々の仕事に張りができたというものだ。」


良かった、王様も気に入ってくれたみたいだ。今回のは、自信作だったからな。


「それでだ、今回の褒美も兼ねてお前たちに行ってもらいたい所がある。我が国は以前よりドワーフの国との国交を結んでおり、今回式典に誘われたんだがちと予定が厳しくてな、そこでティナを名代として変わりに行ってきてもらいたい。もちろん観光も兼ねてゆっくりしてきてはどうだ?」


ドワーフの国か いいな。鍛冶スキルは手に入れたがまだ知識が甘いのでまだまだ使いきれてないとこがあったのだ。

 ドワーフの国なら鍛冶の知識に直接作業をしている所を間近で見ることが出来るだろう。


「分かりました。それならぜひ行かせてください。ティナの護衛をし、ドワーフの国で新たな知識と経験でまた面白いと思える新しい世界を見せたいと思います。」


「フハハハ、褒美を与えてやるつもりだったが、再び面白い世界を我に見せようというのか。期待しているぞナイトよ。そなたの力で我を楽しませてみよ。」


鍛冶の知識を手に入れたらもっと色々できるようになるし、期待に答えることも出来るようになるだろう。


それに新しい国に、行けば新しいモンスターもいるだろう。スキルを、集めないと強くなれないからな。それに、ティナの姉の件もあるから早く強くなってみんなを守れるようにしないといけない。

 またロックスネークみたいな強力な、モンスターだって中にはいるかもしれないから準備だけはしっかりしていこう。今ならヴィオラもいるし、戦いのサポートになるものを一緒に考えてみようかな。




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