ドワーフの国に行く事が決まり、みんなに話すと喜んでくれた。なんでも、ドワーフの国に行かないと手に入らない雑貨などがあり、女性には人気の品だとか。女性の好きなものには口を出さないほうがいいだろうな、なにを言われるかわからんし。

次にシルキーにドワーフの国について知ることを聞きに行く。

「シルキーすまない。今回王の褒美を得て、ティナの護衛もあるが、ドワーフの国に行くことになったんだが少しでも、情報が欲しい。分かることがあるなら教えて欲しい」

シルキーには、色々情報を集めてもらっているから頼りにしている。

「ドワーフの国ですか、なるほど。この国には、馬車で２週間ほどの距離がかかります。山の奥にある国で、鉱山などから鉱石を得てそれを加工し収入を得ているようです。あとドワーフの方々は大の酒好きで物好きな人には金より珍しい酒で依頼を受ける方もいるそうです」

やっぱりドワーフってお酒好きなんだな。それならヴィオラに相談してなんか変わった酒を作ることが出来ないかな？アルコール度数が高かったり、色々なものを組み合わせて作ったカクテルとか、興味を持ってくれるんじゃないんだろうか。

「鍛冶に関しては等級がありまして、上級の鍛冶師には、国に謙譲するほどの武器を作るものもいます。」

なるほど、それだけのものを作ることが出来る鍛冶師と知り合うことが出来たら、きっと色々知識を、得ることが出来るだろう。

「シルキーありがとう、参考になったよ。いつも調べ物とかしてもらってすまない。シルキーのお陰でいつも助かってるよ」

「礼など不要です。私は、私の出来ることで、皆さんを支えることが出来たらそれで充分です。」

シルキーには、頼りっぱなしだ。本当に頼りになる。なにか彼女にはお礼を、しないとな。

さて次は、ヴィオラのとこに行ってみようか。ドワーフが気に入りそうなものを作れないか、相談して見よう。

立ち入り禁止薬品精製中　立ち入り禁止って物騒なものを作ってんじゃないんだろうな。完全に危ない部屋だな。これは、早めに地下に専用の部屋を作ってやらないと苦情が来るかもしれない。

「ヴィオラいるなら出てきてくれないか？相談したいことがあるんだが」

しばらく待っているとギーと重い扉が開く。

「あらっナイトじゃない？どうしたのかしら？今は、新しい薬品を製作中で部屋の中は危ないの。ごめんね」

やっぱりなんか危ないの作ってたのか。次はなにつくってたんだろうな？まっとりあえずそれは、またの機会に聞くとして今は、ドワーフの国について話をしないとな。

俺は、ヴィオラにもドワーフの国に行くことを伝えて、ドワーフの気に入りそうなものを作れないか相談してみる。

「アルコール度数の高いものなら、作ることが出来るわよ。私が薬品を作る時にも濃縮させるから、それでアルコール度数を高めることが出来るわ」

なるほど、いわゆる蒸留ってやつだな。これならドワーフが気にいるアルコール度数高い酒を、作ることが出来そうだ。

「それは、助かるな。なるべく強い酒を、作ってドワーフに気に入ってもらえたら色々話が進みそうだ。悪いがヴィオラには、その作業を進めてもらっていいか、ただし、その作っている薬品とは絶対に、絶対に混ざらないようにしてくれ。」

もし、混ざって問題あれば国交を結んでいるのに、国際問題になりかねない。せっかくの褒美で行くのに問題を、おこしにいっては、意味がないからな。ドワーフの人達とは、ぜひ仲良くしていきたい。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい