第272話ユリウスの依頼
「秘密基地か、俺も初めてこの魔法で部屋を作った時は秘密基地のつもりで作ったからな。男の夢がやっぱ秘密基地には詰まってるよな?ユリウスの夢叶えてみせるよ、その前にこっちの拠点が先になるのは許してくれ」
「もちろん、そちらを優先してくれて構わない。それとこちらから提案があるのだが無理なら無理と言ってくれて構わない。この魔法を使って俺の家や闘技場までの地下通路を作ることはできないだろうか?」
「作ること可能だが構わないのか?」
「構わない、むしろお前らのことだから今後もトラブルが寄ってくるだろう。その時に逃げたり合流出来るように秘密の通路を作っておけるならこちらも助かる」
「そういうことなら遠慮なくやらせてもらおう」
俺はユリウスと約束としてひとまず自分達の拠点に集中することにした。拠点はおなじみの鍛冶、錬金、調薬の専門的な部屋を作り、それとは別にユリウスからの話にトラブルがあっても大丈夫なように広めの避難部屋を作っておいた。
拠点の改装が終わって程なくしてアリア達が、拠点への色々補充を兼ねて市場へ向かうとさっそくトラブルが発生してしまった。
トラブルが無事解決し身の回りも落ち着いて来たのでユリウスからの依頼を正式に引き受ける為にユリウスの元へ向かう。
「よく来てくれたな、さっそくトラブルとはお前は飽きないやつだ。それにしてもあの戦いで見せた力は凄まじいものだったな。まっまだ扱いきれていないようだが」
「確かに、忠告感謝するよ。ひとまずもう少し扱えるまでは使い方には気をつけるさ」
「だがあの戦いを見てお前は注目の的になっているはずだ。お前に絡んでくるバカなやつも増えるだろうから気をつけな」
「名前を売るつもりで来てるから注目されるのは本来なら喜ぶことなんだろうが、これは喜んでいいのやら」
「どんな形にせよ、ここでは力を持つものは注目されるからそれが遅いか早いかの違いだろう。特にお前のような力を持つものはな」
今後も色々な者達に絡まれる未来を想像しながらなるべく静かに過ごせるよう努力しよう。
「それでだ、お前のとこの拠点が終わったからここに来てくれたってことでいいんだな?」
「あ〜今回はどのような感じにするかまずは打ち合わせをしようと思って来たんだ」
「お前の拠点はどんなふうにしてあるんだ?」
「家の拠点はそうだな、仲間の中に鍛冶師 魔道具士 錬金術師がいるからそれぞれの専用の部屋を作ったりしているな」
「なるほどな、それなら家には俺専用のトレーニングルームは作るとして、他にも色々作ってもらうとするか」
「なら、さっそくまずは空間作りから始めるとするか。依頼してもらったからには満足以上の結果をだすとするか」
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